名古屋市障害者施策推進協議会委員「市障害者基本計画素案の『名古屋城バリアフリー市民討論会』に関する書き方は生ぬるい」
23/11/17に第2回名古屋市障害者施策推進協議会が開催され、名古屋市障害者基本計画(第5次)、第7期名古屋市障害福祉計画、第3期名古屋市障害児福祉計画の素案が示されました。
委員の斎藤縣三・わっぱの会理事長は「23/6/3に開催された名古屋城バリアフリーに関する市民討論会に関し、この程度の書き方では生ぬるい」と発言しました。
・23/11/17第2回名古屋市障害者施策推進協議会 配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-1.pdf
・別紙1 名古屋市読書バリアフリー推進計画(仮称)の骨子
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-2.pdf
・別紙2 名古屋市読書バリアフリー推進計画(第1次)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-3.pdf
・「名古屋市障害のある人もない人も共に生きるための障害者差別解消推進条例の一部改正(案)」について
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する名古屋市職員対応要領」の一部改正(案)について
名古屋城バリアフリーに関する市民討論会における差別事案に係る検証委員会について
愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会開催都市契約等について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-4.pdf
・名古屋市障害者基本計画(第5次)
第7期名古屋市障害福祉計画、
第3期名古屋市障害児福祉計画 素案
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-5.pdf
・障害を理由とする差別の解消の推進に関する名古屋市職員対応要領(改正案)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-6.pdf
・令和6年度障害福祉関係予算要求内容について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-7.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-8.pdf
マスコミは誰も傍聴しませんでした。
23/6/3市民討論会に関しては、前回の議論を受け、「素案」の3ページ、33ページに書かれています。合計13行です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-5.pdf
入谷忠宏・愛知県重度障害者団体連絡協議会事務局長は「23/6/3市民討論会に関し、もっと書いた方がよいという議論もあった。『障害があるから差別を受けた』とも取れる。『市民として差別を受けた』。また、文言ではなく、名古屋市が社会に対してどうアピールするかが大切だ」と述べました。
斎藤氏は「市民討論会の記載の仕方が納得いかない。『検証委員会が立ち上がって、結果を見ながら市として考えることになっている』となぜ書かないのか。『再発防止に向けて取り組んでいく必要がある』としか書いていない。
市障害者基本計画にバリアフリーの推進を以前からうたっているが、5年前の改正の際、『名古屋城木造天守にはエレベーターつけない』と市長が発言し、私は『障害者基本計画で取り上げてほしい』と発言したが、市は『それは載せることはできない。市長の決裁が下りない』と言われた。
結果、5年間でこういった問題が起きた。恥ずべき市民討論会だ。
バリアフリー、差別認識が市で共有されなかった。この程度の書き方では生ぬるい。検証委員会できたことを書くべきだ。
『今後は公共建築物に関し、障害者の意見を聞く制度を作る方針』と報道があった。名古屋城に関し、『エレベータ―つけない』と市長発言後、障害者団体と話し合いがもたれた。しかし市長は聞く耳を持たない。理解しようともしない。
『聞く』システムを作れば再発防止できるという問題ではない。市職員は研修をしている。観光文化交流局でも研修受けている人も受けていない人もいたが、受けていても問題が起きる。差別解消とバリアフリーについて、書き方をしっかりしてほしい」と述べました。
座長の瀧誠・愛知淑徳大学教授は「各委員の意見を踏まえ、文言を修正可能か市は考えて欲しい」と述べました。
市は、計画に関し、今後市議会財政福祉委員会で説明後、2023年12月-2024年1月にかけてパブリックコメントを実施する予定です。
次に、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する名古屋市職員対応要領(改正案)」が示されましたが、特に意見は出ませんでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-6.pdf
次に、「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会における差別事案に係る検証委員会について」報告がありました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231117-4.pdf
入谷氏は「検証委員会は何がどうなっているかさっぱりわからない。ゴールがなかなか見えてこない。質の向上にたどり着けない」と述べました。
名古屋市は「公開できることは公開しているが、検証そのものは非公開。まとまり次第公開する。一生懸命検証している」と述べるのみ。
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000167005.html
入谷氏は「もっと早く進めないといけない。言われた側は傷ついている」と述べました。
濱田智恵実・名古屋手をつなぐ育成会副理事長は「検証委員会を傍聴したが、すぐに退席させられた。なにしに来たのか。
本件に関し、今後、『差別解消委員会』で意見を求められるのか」と質問しました。
名古屋市障害企画課は「検証委員会が検証して評価したものを元に、検証委員会としての提言が発表される。それを受けて、市としてさらに検討して進める。市内部でどうするかの議論するに当たって、差別解消委員会でご議論いただく予定」と述べました。
なお、2023年11月17日に「令和6年度予算要求内容の公開及びご意見募集について」が市ホームページに載りました。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000168912.html
別記事で記載します。
今後の予定
・23/11/20(月)14時~ 第3回「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証委員会(非公開)
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2023/sportsshimin/0000169309.html
・23/11/25(土)14時~ 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」の月例勉強会 市政資料館
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
・23/12/16(土)13時40分~ 市政出前トーク「名古屋城天守閣の整備」 市政資料館
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
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