名古屋城木造復元 自民市議「差別検証終了前に『副市長が障害者団体と3点合意』文書がある!」
24/9/24(火)名古屋市議会本会議で、浅井正仁市議(自民)は「24/9/18バリアフリー市民討論会差別検証最終報告提出前に、『松雄副市長が障害者団体と3点合意した』メモが私のところに送られて来た」と発言しました。
24/9/24 名古屋市議会本会議(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240924.pdf
浅井市議は、「『名古屋城バリアフリーに関する市民討論会』における差別事案に係る検証について(最終報告)」は報告書だけでなく、ホームページにヒアリング結果や資料も掲載されている。
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000178461.html
職員ヒアリングでは『市長の“切腹しろ”という言葉は、クビというか辞職を含めてのものと受け取った。』『副市長は市長の切腹発言を聞いているだけで止めない。』パワハラが常態化しているところも含めて、『市長の言ってることがわからんのか』『「だったらお前市長に説明してこいよ、お前っ』と記載があった。
ぜひ弁護士による第三者調査委員会を設置していただきたい。
また、8月上旬に私のところに『松雄副市長が、昭和区のZという施設にたびたび出入りしている』とメールが来た。
9月になってから、『特別史跡名古屋城跡、誰もが歴史を体感できる日本最先端のユニバーサルデザインの城にするために』という文書が届いた。
この文書を松雄副市長は知っているか」と質問しました。
松雄副市長は「いろんな方とお話する中での、一つの対案を示した、あるいは相談の中身を示したものであって私の文書ではない。
いくら議員がもらったからといって、公の場で示す、私にもやっぱり人権があるので勘弁していただきたい」と述べました。
浅井市議は「文書には『いつまでも対話の機会を閉ざし、議論が平行線のまま止まっていては、行政への不信感だけが増幅されるとの指摘を受けたことから、
対立を乗り越えた日本最先端のユニバーサルデザインを実現するための仕組み作りを構築することに合意した』と書いてある。
3つ問題点がある。
①第三者委員会最終報告がなされた24/9/18より前の9月上旬に関係者に流されている。
人権問題が解決していない段階であたかも障害者団体が合意しているような記述。
また、名古屋市として人権の総括を行い、再発防止策を含めて検討が終わった後に再開するという決定とも矛盾している。
②河村市長は本当に最上階まで昇降機を賛成したのか
③検討会議のメンバーが5名記載されているが、この方たちは承諾したのか徹底的に調査すべきだ」と述べました。
松雄副市長は「障害者団体と合意できるなら合意をしましょうという叩き台のところのお話をしてた」と述べました。
浅井市議は「水面下でコソコソ会う、それこそが名古屋城のこの差別発言を生んだ、と今回の検証で出ていた。
新たに部会を作るというが、既存の部会はどう思うのか。
バリアフリーの検討において、先進事例の調査や報告書の作成などを行うという内容の記述もあるが、費用や委託先はどうなっているのか。
決まってもいない市の予算を約束するように書かれている。
文書にはメモが付いていた。
『合意文書は行政の障害者団体との間で見解の違いで対立することのないよう、これまで話し合いの中で意見の一致を見た事項を網羅的に記載してある。曖昧な合意文にしたくない。Dさんの意見も取り入れてある。
この合意文書は、可能な限りAさんBさん、Cさんと私との4名の連名にしたいと考えており、団体行政、議会の中で様々な思惑である中で、対立を乗り越え、共同で共生社会をリードそれぞれのリーダーの大方針に示したい。
BさんCさんにどう接触したら良いか、ご教授願いたい、必要かつ納得する形で速やかに文章修正を行い、しかるべきタイミングでマスコミにオープンな中で、市役所において、Aさん、Bさん、Cさんと私の4名から河村市長宛てに合意文書を手渡し、高いレベルで、建設的対話を再開することにしたことについて広く周知したい。
また、河村市長の理解を促したい。
4者の確認が取れたところで速やかに事務方で制度の詳細を詰め、必要な予算を積算したい。』
この文書に合意者として三つの団体に加えて、市の代表として、市長としてではなく、市長ではなくてね。
なんで松雄副市長の名前が書いてあるんだろう。
いつからあなたが名古屋市のリーダーになったんだ名古屋市のリーダーは河村市長でしょ。
これこそがね市民の分断を生む、障害者団体の分断を生む今の構図、それにあなたが関わった」と述べました。
以下感想
松雄副市長、その他学識経験者をはじめ、水面下で障害者団体と接触していたと聞いています。
ただ、少なくとも「『名古屋城バリアフリーに関する市民討論会』における差別事案に係る検証について(最終報告)」までは木造復元事業を進めないとしてきたのをくつがえすのはいかがなものでしょうか。
また、障害者団体といっても多数あります。
数名の障害者団体メンバーが、名古屋市とこっそり合意すればそれで済む、というものではないはずです。
「名古屋市は天守最上階に登れることを実現する」と口で言っても、何回も指摘していますが、技術的に何階までの昇降が可能かどうか、現在MHIエアロスペースプロダクションに7811万1000円で委託して2027/3/19期限で技術開発してもらっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240105-4.pdf
障害者団体と話すのはそれが出てからでも遅くないのではないでしょうか。
名古屋城木造復元事業を進めるのであれば、まず以下をクリアするのが必須です。
①第三者機関による、河村市長・松雄副市長のパワハラ実態調査
②市長特別秘書の市民説明会「サクラ」疑惑解明
③MHIの技術開発結果(27/3/19期限)を踏まえた、全ての障害者団体の合意
名古屋市は本当に「市民に誇れる城」を作るつもりがあるのでしょうか。
私には、2025年4月までに必ず行われる、名古屋市長選挙前になんらかの形を作ることに汲々としているとしか見えません。
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
https://ombuds.exblog.jp/i33/
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