公明市議「名古屋城に関して市長と市職員のやり取りを記録に残さないのはおかしい」
24/6/18(火)に開催された名古屋市議会経済水道委員会で、過去の名古屋城市民向け説明会に関し「中川あつし減税市議と田中市長特別秘書による名古屋城市民向け説明会に対するサクラ動員」「河村たかし名古屋市長による市職員に対し『賛成派を呼べないか』発言」の検証ならびにその他の有無の市当局による検証について質疑が行われました。
木下優名古屋市議(公明)は「私が生活保護などで区役所に行った際は、区職員はやり取りの記録を全て残してある。名古屋城に関して市長と市職員のやり取りを記録に残さないのはおかしい」と述べました。
・24/6/18 名古屋市議会経済水道委員会説明資料
名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会の総点検について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240618-1.pdf
・令和6年6月13日 名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会検証部会
名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会に係る検証報告書(増補版)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240618-2.pdf
・24/6/18(火)名古屋市議会経済水道委員会
名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会の総点検について (追加)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/240618-5.pdf
・24/6/18(火)名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240618-6.pdf
・24/5/29 名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会検証部会
名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会に係る検証報告書
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240531-3.pdf
はじめに、佐治独歩・観光文化交流局長が「過去の名古屋城市民向け討論会の総点検を行った。議員と当局との内々の打ち合わせの内容を含め、職員からのヒアリング内容を国名に記載するという異例なものとなっている。当時の調整等の記録は残っていなく、ヒアリング調査による以外に方法がなかった。
しかしながら、提出資料の記載内容には配慮すべき点が多々あった。
関係者に対して事前に説明するなど、手続面において丁寧さや配慮に欠けていた」と述べました。
木下市議は「相手が市長で、こういった問題が起きるのは分かっているわけだから、市長の側に立たずに市民の側に立って仕事をしてもらわないと」と述べました。
佐治局長は「市長は、経験上反対の参加者が多くなることが一般的なので、賛成の人も集めて欲しいと担当者に言ったが、担当者は行政として特定の人だけに声をかけることはできないと答えた。
しかしながら、双方と認識としては、いわゆるサクラを導入することではなかったということで一致している」としました。
浅井正仁市議(自民)は「この総点検は、市民の疑念を払拭することありきで取り組んだと取れる。検証は『公平公正な会の運営に市民の疑念を抱かれる事実は確認されなかった』の3行だけ。ほかは附帯決議の話し。
また、『市長は政治家の顔と名古屋市長の顔を両方持っている』と書いてある。
検証するなら政治家の顔ってどういうことを意味するのかって聞くのが当然。
『多くの人に来てくれ』でいいのでは。わざわざ『賛成派』って言わなくてもいいのではないか。」と述べました。
以下感想
「名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会検証部会」は
ア 公平性及び公正性に疑念を持つような働きかけ及び発言等の有無
イ 市民の疑惑や不信を招くような行為の有無
について検証するとあります。
残念ながら、「検証部会」は観光文化交流局長以下市職員のみで構成されている時点で、「市民の疑惑や不信」を取り払うことはできません。
案の定、「記録がない」「ヒアリング調査のみ」で、『公平公正な会の運営に市民の疑念を抱かれる事実は確認されなかった』と結論づけています。
しかも、「サクラ」について一般常識とはかけ離れた認識を述べています。
・市長
「こちらの意に沿う意見をしゃべってもらう、意見を捏造することがサクラ」
・平成30年度~令和4年度当時の市長特別秘書
「局の職員や司会者に、特定の人を当てるよう依頼するのがサクラ」
実態
・市長
「市民向け説明会において、賛成の人に来てもらうことは悪いことではないと考えていた」
・平成30年度~令和4年度当時の市長特別秘書
「たまたまメールで3人紹介された方のうちの一人が当たったということだと思う。3人中1人であればだいたいそれくらいの確率で当たるはず。」
まとめ
・市職員のみで構成する「検証部会」では実態が明らかにならないと考える
・「サクラ」の定義を実態とかけ離れて認識している市長、市長特別秘書により、賛成派が実際に会場に呼ばれて発言し、民意が捏造された。
民主主義を根底から覆す大問題であると考える
・少なくとも第三者からなる検証委員会設置、議会による100条委員会設置を求める
参考
・名古屋市職員の公正な職務の執行の確保に関する条例
https://www.city.nagoya.jp/shisei/category/52-6-5-0-0-0-0-0-0-0.html
今後の予定
・24/6/27(木)午前10時30分 名古屋市議会経済水道委員会 付議議案審査[質疑(観光文化交流局関係)]
・24/6/29(土)14時 「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」月例会 市政資料館
毛利和雄氏ミニ学習会「名古屋城・天守木造復元の落とし穴」
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle/
・24/7/1(月)名古屋城・天守木造復元の落とし穴(毛利 和雄/著) 出版
https://www.shinsensha.com/books/6385/
・24/7/1(月)10時半~ 河村たかし名古屋市長定例記者会見
https://www.city.nagoya.jp/mayor/category/316-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html
・24/7/1(月)午前10時30分 名古屋市議会経済水道委員会 付議議案審査[総括質疑(観光文化交流局関係)]
・24/7/3(水)午前10時30分 名古屋市議会経済水道委員会 付議議案審査[意思決定(2局一括)]
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
https://ombuds.exblog.jp/i33/
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