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公明市議「名古屋城木造復元は、河村市長と松雄副市長の2人がいる限り進まない」

24/9/30に名古屋市議会総務環境委員会が開かれ、名古屋城バリアフリーに関する市民討論会における差別事案に関わる検証委員会からの最終報告について議論されました。
さわだ晃一市議(公明)は「これまで名古屋城木造復元の議論を十何年もやってきて、障害者団体と全く歩み寄れておらず、私は悲観的な見方をしている。
また、パワハラと受け取られかねない市長・副市長の行動によって、職員との失った関係が直ちに修復できるとは思えない。
私は無理だと思います。この2人がいる限り、進みません。」と述べました。

・24/9/30 名古屋市議会総務環境委員会(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240930-1.pdf

・24/9/18
 『名古屋城バリアフリーに関する市民討論会』における差別事案に係る検証について(最終報告)
 https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000178461.html

大村光子市議(減税)は、「パワハラというふうに言われた側の名誉や社会的評価に深く関わる問題だ。市民の皆さんの中にはまだパワハラが断定されてない中であっても、パワハラがあったというふうに認識される方もいると思います。」と述べました。

佐藤ゆうこ市議(減税)も「実際に憶測で市長がパワハラしたんだってと、それいう言葉が実際に市民の方から飛び込んでいる。
中途半端な状況で言葉を残すのは公文書に当たるわけなので、片方で人権の話をしていて、これを書くことによって、人権問題そういったことに、私はこの報告書は問題が起きてる。
ここに書かれた市長副市長についての人権については、特に何らお考えはなかったのか。
パワーハラスメントハラスメントだけが独り歩きしているというのが事実。
最終報告書に、調査もしてなくここにその言葉を並べるということはやっぱり受け入れがたい。」と述べました。

成田たかゆき市議(自民)は「バリアフリー市民討論会の配信をされてなかったら、もしくはもしかしたら隠蔽すらあったのかもしれない。
私は現場にいなかったし、映像を見るしか、その現実はわからないけど、おぞましい姿光景だ。
また、人権条例制定のメド、パワーハラスメントの第三者委員会の設置はいつをメドとするのか」と述べました。

市は「人権条例のメドは立っていない。市民アンケートをする。」と述べるだけで、パワハラについては述べませんでした。

さわだ市議(公明)は「史実に忠実な復元の解釈の不一致を起こした原因は市長にも責任があると書いてあり、そのずれが最後まで埋まらなかった。
また、市民理解のための情報提供も不十分、市の本意ではない情報発信がなされた。
その中で、当然職員の苦悩や葛藤が起きる。
この流れの中でハラスメントの話しを持っていかないと、逆に誤った印象を与えてしまうことになる」と述べました。

さわだ市議(公明)は「差別解消条例の改正と人権条例の制定を第三者委員会が提案してくれたが、パワハラで第三者委員会に審査されてる人が提案者になるのは正当性あるのか」とのべました。

成田市議(自民)は「差別検証委員会の最終報告が明らかになる前の2024年9月初旬には、松雄副市長と3障害者団体の合意書案作成が水面下ではじまっていた。
今回の松雄副市長の行動は、関係局長、関係副市長誰一人承知していなかった。
その後の松雄副市長のぶら下がり記者会見で『フライング』と発言があったが、完全にスタンドプレー。
さらに『浅井議員の扱いは、本市の情報公開条例、もしくは情報安心条例に抵触する疑いがあるおそれがある』とも発言している。
加えて、『関係団体との交渉が難しくなる』と繰り返していた。
そもそも今回検証結果が出るまで名古屋城の事業を前に進めないという答弁が議会で去年あった。」と述べました。

横井利明市議(自民)は「まさに検証委員会の報告が出る直前にこれを全面から否定するようなことが、副市長において行われた。
名古屋市は組織として『人権よりも城だ』という考えなんだなってわかった。しっかり調べるべきでは。文書を出して議論しよう」と述べ、松雄副市長の参考人制度を用いて委員会に呼ぶことを提案しました。

丹羽ひろし委員長(自民)は、正副で議論したが、すぐ結論の出る状況ではない、と述べました。

また、さわだ市議は「総務環境委員会と経済水道委員会の連合審査を調整してもらいたい」と述べました。


以下感想

今回の委員会は3時間15分12秒も議論されていました。
文字おこしすると約62000字です。
24/9/30時点では、減税市議を除き、名古屋市議会も市当局も真摯に議論していたのだなあとあらためて思います。

河村たかし名古屋市長、松雄俊憲副市長、田中克和市長特別秘書は、少なくとも任期中にパワハラ疑惑、市民説明会「サクラ」疑惑の解明をすべきです。

参考:2019年4月1日 河村たかし名古屋市長定例記者会見
https://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000115900.html
(市長)法律に従って、文化庁にも丁寧に説明しまして、それを根底的にですね、頭からひっくり返すようなことは、それはできませんよ、それは。そんな、わやですよ、そうなったら。ということでございます。その旨もきちっとお話をしまして、そういうことなら、みんな切腹と。
そのかわり私一人では切腹しません。関係者全員切腹です。
これが認められなかったら。当然になりますよ、市民の皆さんに対して責任をとらないかんじゃないですか。
(記者)市長はどうなったら切腹ということですか。
(市長)そんな変なふうになったらですよ。これは本当に木造がつくれんようになって、何かわけがわからんということでとめられたりしたら。それはそういうことじゃないですか。
(記者)別に間に合わなければという意味ではないということですか。
(市長)間に合わなければも同じですよ。同じですよ、そんなの。


・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm 
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
 https://ombuds.exblog.jp/i33/


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