「不妊症」じゃなくて「未妊症」
言葉はときに 呪いになる。
不妊治療をしていたとき、「不妊症」という言葉にひっかかりがあった。
こちとら 子供が欲しいんじゃい。
なのに、クリニックを検索するにも 治療を検索するにも
「不妊」という言葉を 何回も見ることになる。
なんやねん 不妊、不妊って。連呼せんといてほしい。
きっと、婦人科学会のお偉いさんたち(おそらく50~60代男性=不妊に悩んだ経験のない人たち)が、決めたネーミングだろう。
医学的には 妊娠しない=不妊 という言葉で間違ってないのかもしれない。
でもさ。
想像してほしい。
例えば 大学合格を目指してるけど なかなか合格できない受験生に対して
塾が「不合格者のための必勝講座」なんてタイトルでやると思う?
知人から
「不合格の人は この問題集やるといいらしいよ」と言われて
素直に聞けるだろうか。
人間 目にするもの、耳にするものは 脳の潜在意識にストックされるんだよ。
誰やねん 最初に「不妊症」って言いだしたやつ!!
ということで、
わたくし 思いついたのです。
言葉の脳内変換。
不妊症ではなく 「未妊症」という言葉を使えばいいのでは。
いや、勝手に自分の中で思ってただけだけど。
「未妊」って聞くと、
「未来に向かっていつかは妊娠する 私は今その道の途中 」 って感じがしませんか?
当時は
クリニックで 街中で ネットで
目にする 耳にする すべての 不妊 という言葉を
未妊 という言葉に置き換えていた。
自分で声に出して 言ったりもした。
それだけで なんか心が軽くなったんだよね。
未妊治療は 終わりも見えないし 結果がうまくいくのか誰にもわからない。
でも、少なくとも
言葉の呪いで 気持ちが必要以上に重くなるのは 嫌だ。
ちょうど今朝
平川理恵さんのⅤoicyで 不登校のネーミングについてお話されていた。
これも本当にそう。
「不登校」って 何やねん。
何か いい言葉 ないかな・・。
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