ソーシャルワーカーについて話してみる
仕事何してるの?って聞かれると「ソーシャルワーカーです」って答えるようにしている。
そして私はソーシャルワーカーの中でも病院の中で働く医療ソーシャルワーカー(通称MSW)と呼ばれている。ただでさえソーシャルワーカーなんて職種に馴染みがないし、病院で働いているなんて言えば大体看護師と思われる。
医療ソーシャルワーカーの仕事内容はここでは割愛。説明しだすと長くなるからね。
でもベナンに来て出会う日本人には一生懸命説明するようにしている。そして大抵は説明し終えるとどんよりした雰囲気になることを、いい加減私も理解している。
ワーカーになって1年目の時、患者さんの家族と面談していた時のこと。私が退院に向けて支援をしていくことを説明すると、その家族から「病院から患者を追い出すのが仕事ですか?嫌な仕事ですね。」と言われたことがあった。これから始まる親の介護生活に不安を感じて吐いた捨て台詞だったんだろう。
もちろん私は何も言い返せなかった。しかも言われた言葉はあながち間違ってはいない。
さすがにある程度の経験を積んで、今あの時と同じ言葉を掛けられてもそれなりに上手に言い返す自信はある。
でもやっぱり時々あの時の言葉を思い出しては、ソーシャルワーカーの本質が何なのかを自分に問いただす。
ソーシャルワーカーとしての誇りを忘れない。それはいつも私の中にあるもの。
ベナンに来た理由もその1つ。たとえ国が違っても私はソーシャルワーカーとして眼の前の人に何ができるか?といつも考えながら過ごしている。
2022年9月25日
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