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理想の働き方へ今すぐできること

自分の感覚をベースにして仕事で成功している女性起業家に憧れてきた。「女性性の感覚に従って男性性で行動・実現していく」ー身体で感じる感覚を無視せず、それに従って、決断して行動していく働き方。

そういうのって、雇われではなく、自分で一から立ち上げてする仕事でしか実現できないと思っていた。だからなんとかして起業しないと、好きな仕事のスタイルで働ける日は来ない!と信じ込んでいた。

確かに、起業して、全てを自分で決める方が、自分の好きなスタイルでお仕事をしやすいだろう。お金の枠を広げたいなら、起業するしかないとも思う。ただ生き方という面だけ言えば、たとえ起業したとしても、人に合わせるのが当たり前、という観念のもとに生きている人は、そうできないだろう。

逆にいうと、お勤め人でも、自分の感覚をもとに行動を選ぶ働き方はある程度はできる。

たった今、一番気が向く仕事から手をつける。座り仕事に飽きてきたから、立ってする作業の手伝いに行こうかな、とか、今日は伝票整理より、こっちの仕事の方を先にしよう、とか、気が乗らない仕事は後回しにしよう、とか。気分が沈んでいたり、しんどいなら、休む。あの人に声をかけたほうがいい気がする、と思ったら、そうする。

そんなふうにできないよ!という仕事のスタイルの人もいるだろうけど、元から諦めてしまわずに、少しでも自分の感覚を大事にする生き方は、今すぐにできる。そもそも、自分の感覚が嫌がっている仕事を続けるのは、無理なはずだ。

日々の「なんとなく」「ふと」の感覚を、もっと微細にみて感じるということ。効率優先、ルール優先のアタマの声に疑いの目を向けてみるということ。

というか、そういうことすらやっていないのに、「早くこの仕事を辞めて、自分の感受性を活かせる仕事を始めたい!」と焦っても、今、目の前の仕事でそれができていないなら、それは永遠に叶わない。この世界は「今」しか存在しないのだから、今、目の前のことで在りたいようにあるしかない。

それにそもそも、起業したいけどお勤めしているという人は、そのお勤め先で起業するのに必要なことを学んでいる場合が多い。付き合いにくい人がいるなら、その人のその付き合いにくいと感じている性質を受け入れることとか(この世界は全て自分自身であり、他人はいないので、結局は自分自身を受け入れることになり、心理的安定につながる)、急に休んでも案外周りは自分を助けてくれるんだと知るとか、自分の仕事のできなさ加減を知り、いかに周りから助けてもらっているかに気づくとか、勤め先のサービスや商品がどう作られていて、どう提供されていくのかを知ることとかも。

この世界は全て自分自身であり、職場であれどこであれ、自分の扱われ方が「ひどい」のなら、それは自分が自分に対してひどい扱いをしているからにほかならない。ひどい扱いとは、本当はこうしたい、という身体の声や感覚を無視し続けるということ。本音に耳を貸さないということ。

自分の本音に耳を傾けたうえで、今は不本意ながらこれをする、と主体的に選ぶのと、「取引先がそう言うからどうしようもない。会社が、上司が、あいつが悪いんだ」と人のせいにし続けるのとでは、全然違う人生が創られていくだろう。

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