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おこたのある部屋

掘り炬燵 皆で車座 楽しい時間(2)

掘り炬燵、あったあった!
普通の家には掘り炬燵なんてないから、初めて見たときは「居酒屋?」と驚きましたよ。
普通の炬燵は中で足がからまんぼうになるのですが、掘ってあるとそうはならないので快適です。ただ、出られない。寒い季節、炬燵からどういうタイミングで出るかと言ったら、おトイレが限界に達した時でしょうか。

茶の間には当時テレビがありました。あの頃(今もですが)私テレビ持っていなかったので、どうしても観たい番組があるときは茶の間で掘り炬燵に入って観させていただいておりました。文文先生はお相撲をよく観ていました。
今みたいにインターネットがあるわけでもなく、一人1台PCがある時代でもないので、茶の間にはテレビがあり、そこでご飯を食べ、団欒をするという空間でした。

あの部屋はおそらく6畳?くらいで、掘り炬燵に入ると、お茶セットがあり(ポットと急須と茶葉たち)、テレビの後ろの押入れを開けると、三越の紙袋が大量に入っていました。当時の三越の紙袋のデザインは猪熊弦一郎先生であの紙袋が大好きだったので記憶に残っています。(過去に一度ブティックで猪熊先生の接客した時にあまりに強烈でそこから大ファン)
後は、電話棚があり、押入れの反対側の小さな押入れには、お菓子が隠して?ありました。
あの部屋だけで、すべてが揃ってしまう、居心地のいい空間でした。
文文先生は東京にいるときは夜は茶の間か書斎で過ごし、就寝時間になると、あの急な階段を上って2階の奥のお部屋に向かわれるのでした。


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