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人間関係(5)

炎上ってその人が現れているんですよね…炎上する時ってのは…その人の素が現れている時というか…炎上っていうのはひとつの学習のプロセスだと思うんですね…いちばんいけないのは、いいっぱなしっていうか、炎上しっぱなしになっちゃって…僕は炎上って悪いことだけではないと思うんですよ、その… 脳の仕組みとバブルだと思うんですよ…炎上することで余計なものが消えていって本当に大切な相手や本当に人類を前に進めてくれる考え方が残るということもあるんじゃないかなと…

同上

「炎上」は「悪いことではない」

いつも島田雅彦と内田樹の三人で呑んでいる、茂木健一郎先生。まあ、かたちはどうであれ「炎上」できるってのは流石、才能あるよな、とはいつもながら思う。愕然とするのは、その燃え上っている対象を叩きにいってガァガァ喚ている人々のほとんど全員、そういう視点が完全に欠如しているのか、火中にいる本人は内心嬉々としているのに、気づいていないのか(これは島田雅彦のケースでも、全く同じことが当てはまる)

最近インスタグラムが復活してフレーム覗いてね気に入った絵ができたそれでパチッと取ってインスタ入れてるんですけど。人生ってのは、世界のフレームから、世界を見てるわけだからね。フレーム効果みたいなものでしょ 炎上ってのは。僕は僕のフレームから見てるってこっちゃ。

同上

抜粋した部分が興味深い。

ラムシュテットという社会学者が言っているのだけど、彼は、人々の時間に対する意識は時代の変化に応じて進化していると主張している。彼によれば、時間意識には4つの段階があって、最初の段階は「機会主義的」な時間意識であり、”今”だけが重要であり、過去も未来も重要視されない。つまり、この段階の主体においては「過去は存在しない」

一方、最終段階に達すると、近代以降の固定的な見方すら否定され、世界は多様多種なパターンの総体として捉えられるようになると。ただし、この変容が具体的に何をもたらすのかというと、社会構造や文明、アイデンティティの転換を促進する一方で、市民社会の断絶を加速させる蓋然性もある。

果たして、茂木健一郎は前者なのか、それとも後者なのか?

<続>

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