島田珠代の記事(Yahoo!ニュース)を読んで、いろいろ想うことがあった。
なによりもまず、島田珠代の母が偉い。お母上は、いちど長続きしなかった相手が末期の病だというので、別宅に介護に行ったのである。もちろん孫娘のことを考えてのことだろうが、それにしても並大抵のことではない。がんと診断されてから11年後、旦那さんが亡くなり、娘さんと島田は同居を再開したが、娘は反抗期に入ったばかりで、理想的なタイミングとはほど遠く、烈しく衝突した。
現在は和解して、円満に過ごしているそうで何よりだが、しかし、娘さんにとってはずっと人生ハードモードだっただろうな、と思わずにいられない。
娘さんは「ヤングケアラー」であると、別の記事にて言及されていた。
ヤングケアラーの具体的な話は割愛するが、まあ、これは一筋縄ではいかない問題なのだ。単純に 「偉かったんだね、あなたは 」と、きれいごとで片づけることはできない。
ケアとはある種の暗黙の命令である。この役割を担う人は、自分の気持ちとは関係なく、心の奥底に精神的ストレス、ダメージを蓄積している場合が少なくない。介護や看護などのケアのプロでさえ、その役割の要求によって精神的な問題を経験することがあるわけで、年端も行かぬ子供がその責任を負うのは、想像以上に過酷な状況だろうと思う。
個人的に、ヤングケアラーが大人になった後どうなるのか、はかねてより気になっていたので(所謂、ヤンケアのネオテニー化問題)、このトピックについて、あらためて考えを書き留めておこうと思った次第。