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#55 腐る時、錆びる時
人生の3分の1を占める仕事。
仕事は、キャリアの長さと能力に対して比例するのでしょうか?
仕事の実績を上げられる人と、そうでない人の考え方の違いは何か?考えてみようと思います。
腐る・錆びる
時間が経つとダメになっていくものといえば、食材は腐るし、鉄は錆びます。
では、人が同じように腐る・錆びる原因とするならば、
それは、慢ずることではないかと
慢ずるには、慢心・傲慢・怠慢、それぞれが三つの慢ずるがあり、三慢と呼びます。
1.慢心(まんしん)
慣れ、気の緩み、うぬぼれ、思い上がりなどから、他人をあなどり、自己の考えや行動を省なくなること。
2.傲慢(ごうまん)
自分の考えが絶対正しいと思いこみ、人を話しを聞かない。
人を見下し、感謝の気持ちを忘れている。
また、形を変えた「卑下慢(ひげまん)」も傲慢の一種である。
「自分ほど、お粗末なものはありません。不出来なものですがどうぞよろしくお願いしますと深々と頭を下げること」と自分を低くすることが謙虚だと勘違いしている。
私も、仕事がうまくいった時に周りから「すごいですね、さすがですね」と褒められると、つい「いやー、まぐれですよ」と答えてしまう。
これも卑下慢になるのか?
3.怠慢(たいまん)
一生懸命しない。現状に甘んじて努力を怠る。「できない」「やりたくない」といって、新しいことにチャレンジしない。頭で思考することを放棄する、自ら自己の成長を止める。学ぶという行為をないがしろにしていると、人は堕落します。
「いやです」「できません」「やりたくありません」「ぐちぐちぐち・・・」という言葉が三慢の症状です。しかし、他人の批判は一人前です。
自分はというと、四の五のいって働こうとしない。
その癖、他人が成功したり認められたり、昇格したりすると、妬んで愚痴る。
それらはすべて自らが行った判断や行動の選択が招いた結果であることに気づかず、不幸な境遇を嘆き、世を恨む。
これを称して「〇〇〇〇」という。
とらわれない素直な心
では反対に、年月が経てば経つほど成長し、どんどん輝きを増していく人はどんな人だろうか?それは「とらわれない素直な心」を持ち、自分にない部分や新しいことをスポンジが水を吸い込むように吸収していく人です。
自分自身が持つ狭い知識・見識や変なプライド等の感情にとらわれず、
そういう姿勢を持つ人には限界がない。本来の意味でのキャリアを積むことができる。
1.素直な心
卑下することなく、傲慢になることなく、素直にありのままを受けれる心。
誰にも何事にも耳を傾けられる好奇心と、学びを楽しんでいる。
わだかまりを持たない心。先入観を持たない、素直な態度。
2.謙虚
人の言うことを一旦は受け入れる。いつも、自分が足らないことを人から学ぼうという姿勢。感謝の気持ちを忘れない。
3.挑戦
何事にも一生懸命に努力する。困難なことでも、不得手なことでも、どんどんチャレンジする。新しいことをどんどん吸収していく。
「やります」「やってみます」「させてください」「ありがとうございます」が、成長する人の言葉でもあり、頼まれごとは試されごとでもあると認識している
目標に向けて、これでいこう!という新しい方針が決まった時に、とかく「それは難しい」「○○だからできない」という意見が出ます。
その方針が価値あるものならば、先ずは「やりましょう」です。
そのテーマを実現するための手段を考えるならば、
「このようにやりましょう」です。
「難しい」「できない」で終ってしまう発言に対しても、挑戦する人になれるチャンスを与えましょう。
良い仕事とは、人の役に立ったり、課題を解決したり、美しいものを生み出したりすることではないかと感じます。
自分が今、進歩の最中にいますように
最後まで、お読みいただきありがとうございました
godaigenso
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