プルメリア10月
10月の管理
管理方法が日毎に変わる時期
10月に入ると初旬と下旬では気温差もだいぶあり、管理方法が大きく変わってきます。
2023年10月の気温で見てみます。
9月は連日30℃を超え、最低気温も20℃を超えていましたが、10月に入ると、1日は最高気温が30℃に達している真夏日ですが、22日には最低気温が11℃とだいぶ寒くなっています。
これくらいの気温になってくると土も乾きにくくなってきます。苗の大きさや葉の数、風の吹き方でも蒸散する量は変わってきますので、一鉢一鉢見ながら、徐々に散水の回数を減らしていきます。
雨降り後や、翌日気温が急降下しそうな時は、土の状態を見て、乾き切っていなければ散水は控えましょう。
屋内へ移動する準備
10月後半から11月中頃には、完全に屋内へ移動することになりますが、移動場所は温室だったり、自宅のお部屋だったりと様々だと思います。
土内にいる虫も気になると思うので、それを駆除したり、屋内へ移動する準備をする期間にもなります。
鉢内の害虫駆除はいくつかやり方があります。
殺虫剤を使わない方法
粒剤を使う方法
液剤、水和剤などを使う方法
殺虫剤を使わない方法は、鉢が丸々入る大きさのバケツやタライを用意し、水没させます。
しばらく水没させることで、土の中にいた虫が外へ出てくるのを待ちます。時間がかかるため、鉢数が多い人には向かない方法です。
粒剤を使う方法は、そのまま薬剤を撒くだけです。有名な商品でいうとオルトラン粒剤になります。高さ40〜50cmくらいの苗でしたら規定量になりますが、1mを超える苗でしたら規定量の1.5倍くらいの量でも大丈夫だと思います。ただし自己責任になりますので、ご了承ください。
粒剤を撒くだけなので、鉢数が増えてきた方、しっかり虫を駆除したい方におすすめです。薬剤を撒いた鉢に散水することで、効果が出てくるため、屋内に移動する2〜3週前には、薬剤を巻いておいた方がいいです。薬剤の臭いが強いものもあるので、早めに撒くことで臭いが薄くもなります。
液剤、水和剤を使う方法は、薬剤の希釈液を散水するか、大きなバケツかタライに薬剤の希釈液を用意し、そこにしばらく水没させます。水没させることで、鉢の隅々まで薬剤がいき渡るのでしっかり駆除できますが、こちらも鉢数が多い人には向かないと思います。
気をつける点
気温差の激しい10月の散水は、基本に忠実に土が完全に乾いてから。水を与えすぎて根が弱ると冬越ししづらくなります。
屋内へ移動する前に害虫駆除。薬剤を使用する場合、時期や容量を的確に。