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もと汚口、汚臭おとこが歯の健康をとりもどした歯のケア方法

ブレスケアを無言で手渡された、つきあっていた彼女に。
それほど耐えがたい匂いだったのだろう。
さらにその当時は、タバコも吸っていた。なので匂いは、はなはだ強烈なものだったと思う。

歯科助手だった彼女にすすめられるままに、歯科医に足をはこぶ。
20年間、生きてきてはじめて、歯科医の扉をひらき、歯科用ユニットにねころんだ。
歯科医は、ます歯周ポケットの深さをはかる。
こいつが、滅法界痛い。なにかの拷問かとおもった。
ちいさい針のようなもので、歯と歯茎のあいだのスキマを刺し、なにかを計測し数字を読みあげる。
麻酔が必要だろ、と思うほどに、飛びあがるほどに、あぶら汗がにじみでるほどに痛かった。
4とか5とか数字を歯科医は読みあげ、助手さんが数字を書きとめていた。

計測がおわったあと、おれは口をゆすぐようにいわれた。
ちいさい銀色のコップをとり、口をゆすぎ、飛びちらないようにゆっくりと水を吐きだした。
無色透明だったはずの水が、真っ赤に染まっていた。
ところどこ鼻血がかたまったような粘着質の黒ずんだ赤色や、牛すじの白い部分によくにたものが、磨きあげられた清潔な排水口に付着しているではないか。
そして、口から吐きだされた液体は、黒くよどみきり、粘着質の黒い泡がはじけている用水路のような匂いがした。
これが、わたしの口臭なのか、と思いしらされた。

さて、検査の結果。上の歯の親知らずはどちらも虫歯になっていた。
そして、左側の親知らずの横ふたつの歯も虫歯だった。
わたしは、すべての親知らずがはえている。
親知らずがはえていることは良いか、悪いか、わからないが、この当時は親知らずのスキマに挟まった食べ物が口臭の原因だろうと考えた。
すべての歯を治療するために半年ほど通院することになる。
まぁ、なんとメンドクサイことか。
なんども、なんども、歯の治療をやめようかとも考えた。
さしだされたブレスケアの緑色を思いだし、祖母の入れ歯をはめる姿を横目でながめがら、がんばって通院しきった。

さて、何がいいたいのだ、と思われたかたもいらっしゃるでしょう。
わたしは、いま、歯茎の検査をされても血が流れでない。
そして、痛くない。
歯科医にも歯茎が桃色になり、健康になったとお墨付きをいただいた。
おそらく口臭もあまりない、と思う。これだけは判断のしようがない。

汚口であり、汚臭を脱却した歯のケアの方法を書かせてもらう。

コーヒーを毎日飲み、たまにワインも飲んでいる。
歯石をとってもらったあと半年ほどは、歯は健康的に白い。
それ以上の期間になると、芸能人のような白く輝く歯の色を維持できない。
歯がうっすらと黄ばみ、歯石もつく。
なので、半年に一回は歯医者で歯石をとってもらっている。

デンタルケア方法

電動歯ブラシ

わたしは、集中力がないのか、自分の手で歯をみがくと、歯ブラシをくわえたまま他の作業に没頭するクセがある。
電動歯ブラシは、自分の手で磨くよりも圧倒的にツルツルになる、しかも短時間で。
感動するほどに滑らかになった歯を舌でなめまわすのは愉しいひとときだ。
すべすべの歯になる、歯磨きをしたくなる、なんという好循環か。
手動の歯ブラシにくらべると、電動歯ブラシはお高い、けれども、歯の健康のためには、とても価値ある投資だと強く思う。

歯は朝おきてすぐと、寝るまえに磨く。酒を飲みすぎて夜に歯を磨かないときもある。

わたしは、左上の奥歯が虫歯になりやすい傾向にある。
まずは、左側の奥歯からしっかりと磨く。
そして、人の目によくさらされる前歯を磨く。前歯の後ろも忘れずに磨く。
つぎに奥歯を重点的にしっかりと磨き、そして最後にすべての歯を磨きあげる。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュは、リステリンの紫をつかっている。
峻烈ともいえる辛さをもつリステリンをはじめに試した。
おかげで、ほかのマウスウォッシュの刺激がたよりない、と感じるようになってしまった。

マウスウォッシュは、低刺激のものから試すべきである。
ただ、リステリンの高刺激は爽の快そのもので、確実に菌が死んでいるゼという実感をもてる。
起床してすぐにリステリンを口にふくみ、くちゅくちゅペッする。
顔を洗うよりもすっきりと目がさめる。
そして、口中のネバネバが一掃される。
あとは寝るまえにもリステリンで口中をあらい菌を減らしておく。
起きたばかりの人間の口のなかの細菌の数は、ごっつい量だと聞いたことがある。大便の菌の数に匹敵するとかなんとか。

フロスと歯間ブラシ

フロスと歯間ブラシで歯のすきまを掃除している。
Y字のフロスもつかっていた。汚れだけでなく、歯のつめものまでもがとれてしまった。
なので、いまY字のフロスはつかっていない。

どちらかひとつのフロスだけだと、わたしの歯ではとれない汚れがある。
糸のフロスでとれない汚れは、突きさすタイプで押しだしている。

余談になるが、突きさすタイプはしっかりと吟味して選んだほうがよい。
自分にあわないタイプのもを使っていると、歯茎から血がでたり、よけいに傷つける可能性がある。
買ってしまったのでもったいない、ということで歯や歯茎にあわない商品を使用し続けると後悔しますゾ、わたしのように。

ジェットウォッシャー

ジェットウォッシャーは、細い水流をつよく吹きだす歯のケア用品だ。
わたしにとっては、手放せないケア用品だ。
けれども、まったく必要としないひともいると思う。
わたしは、歯茎をマッサージするために使っている。

歯茎のケアをおこたっていると、ジェットウォッシャーの水流を歯茎にあてたときに鉄臭い血がでてくるときがある。
とくに奥歯あたりの歯茎からよく血がでてくる。
健康であるときは、ジェットウォッシャーの水流を歯茎にあてても「うぉえッ」と吐き気がおこらない。
けれども、不健康なときは、横隔膜あたりがねじれきれるほど、なんども「おえおえおー」と吐くことになる。
よくじつに腹筋が筋肉痛になっていたときもある、笑うのが辛かった。
歯を鍛えるとどうじに、腹筋も鍛えられるケア商品ともいえる。

ジェットウォッシャーを使用したあとの口中は、歯磨きとちがった清潔感がある。
歯の表面の細かい汚れがおち、歯茎が筋トレしたあとのようにマッチョになっているように感じられる。

ジェットウォッシャーになれないうちは、確実に洗面台を汚すことになると思う。
わたしは、風呂場でジェットウォッシャーをつかっている。
コップに水をいれ使うタイプのものを選んだ。
コップに蛇口から水をそそぎながら口中をマッサージしている。
無限ともいえるタンク量になるので長時間つかえる。
ジェットウォッシャーは、いろいろな商品が発売されている。
タンクの容量、水流の強弱、持ち運びできるか、などなど色々と選択肢があり悩まれることでしょう。
お金と場所と相談し、ジェットウォッシャーを購入するかどうかおおいに悩んでください。

歯磨き粉

歯磨き粉は、いまだにコレだといった商品にであっていない。
電動歯ブラシとリステリンがあれば、歯磨き粉はいらないようにも思う。
ただ、知覚過敏があり、冷たいものを食べるのが苦手なので、その対策になればと歯磨き粉をつかっている。

わたしがおこなっている歯のケアの話はこれにて終了。
読まれて、メンドクサイなと思われたかたもいるだろう。
1日の歯のケアについやす時間は、20分ほどである。
何度も何度も歯医者に通院する煩わしさを考えると、わたしは24時間のうちのたった20分を歯のケアについやすことを選択する。

私のいまの口内環境であれば、彼女にブレスケアを渡されることはないと思う。
けれども、いまは彼女がいない。



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