イタリアの政府の思惑!今日から100万人のイタリア人が仕事に行けなくなった
2022年2月15日、イタリア共和国に歴史を残す一日になりました。
以前もお伝えしましたが、緊急事態宣言中の法令、2022年第1号が施行されて、ワクチンを打たない50歳以上のイタリア在住の労働者は、仕事をする権利をはく奪されました。
解雇というわけではなくポストは温存されますが、職場に行くことはできず給料の支払いがストップします。
正確に言えば、リモートワークも含むですから、家で一人で働いている人も、仕事ができません。
唯一の例外は、コロナウイルスにかかった証明書があれば、「スーパーグリーンパス」という最強のワクチン証明書を持つことができるので、6か月間は、ワクチン3回目接種者と同じ権利が与えられます。
このために、ここのところコロナウイルスにかかりたい、というワクチン未接種者が増え、コロナにかかったと言うと、「よかったね」という不思議な現象までおこってました。
中には、コロナウイルスにかかった人が、その菌を売るとかなんとか、そんなビジネスまで横行していたようです。
100万人の人の生活がかかっている重大な法令なのに、前日に首相からのメッセージもなく、ひっそりと、しれーっと施行されました。無視ですよね。
テレビにでてくる専門家たちによると、この法令の施行は「集中治療室を占めているのは、50代以上のワクチン未接種である。他の病気で運び込まれる患者の病床数が足りなくて、現場に混乱を招いている」からだそうです。
この説に関しては、いつも疑問が湧いてきます。そんなに集中治療室にワクチン未接種者が集まっているなら、この人たちは治れば、「罹った人」。もしなくなってしまえば、イタリア人の人口から削除されるわけですよね。
政府の説明通りなら、自動的にワクチン未接種者の数は、現象の一途をたどるわけで、そんな措置を取る必要はないはずだと思うんです。素人考えかもしれませんが。
イギリス、デンマーク、ノルウェーが、コロナワクチンの緊急事態を解除したと言うのに、イタリアでは、終わらない「パンデミック」のために50代以上の100万人が仕事を奪われたのです。
今朝、久しぶりにテレビの朝のワイドショーを見ると、「外国は解除しているのに」という意見に対して、「国によって、それぞれ違うのだから、一概に比較できない!」と専門家。
同じパンデミックで、同じ人間、ヨーロッパ人がかかっているわけだから、何が違うって、政府の思惑が違う、ということを暗に告げてくれていました。
イタリア政府の思惑。
考えるだけで、背筋が凍る!
少し前に、誰かの動画に残されていたコメントに印象的なものがありました。
「まだみんなは気づいていないと思うけど、ここまで来たら、イタリアはもうすでにすっかり共産化されている。私は以前に、何年も共産圏に暮らしたからはっきりわかる。まさか、ここイタリアで自分がまた共産主義に巻き込まれるなんて、夢にも思わなかった。自分は、もうイタリアを離れる決意をした」
東欧っぽい名前のこのコメントを見たのが、1か月前。
今日、この法案施行。
残念ながら、着実にイタリア政府の思惑通りに進められています。
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