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間違える

 本2冊買ったら、1冊分の値段しか言われなかった。店員は何もおかしいと思っていないようだった。「2冊買ったんですけど」と言っても不思議そうな顔をするので「会計の額が…」と言うと気づいたようで、値段を訂正された。買い物をするときの袋が無料でなくなり、買った印を付けてもらうのだが、買ったものが入れられるバッグを持っていないとき、本屋は結構気になる。商品を手に持ったまま店を出ることに、なかなか慣れない。
 間違えに気付かなかったら、そのまま気にせず済んでしまったのかな。こういう間違えに気づいたとき、言わない人もある程度いるのだろうか考えた。今回は2冊だったから分かったけど、スーパーでたくさん買い物をしたとき、実際より高い金額、安い金額を言われたことが何度かあったのかもしれない。100円単位ではわからないときがある。会計を済ませた後、レシートをじっと見て店員の所に来て何か言っている人を見たことはあったが、最近は見ない。人がすると、ミスは起こるものだ。
 スーパーのレジで、お札を出してから小銭で出せないかと探したらあったので出したら、お札を1枚戻していなくて「1000円余分ですよ」と返されたことがある。ふと一瞬気をそらすと間違える。
 最近、商品を入れると会計額を計算してくれるような買い物カートとか、図書館に行くと台の上に置いただけで置いた本の情報を読み取ってくれるものがあって便利になってきていると思う。買い物では、ますます人の出番がなくなり、レジで財布を出すこともなくなっていくのだろうと思う。
 他人と関わる経験が少なくなってきている。ミスをされ、こちらもミスをしてしまう。間違いを伝えあう。相手がヒトでないとき。何か不手際があると原因はヒトばかりになりそうだ。間違ってしまったという感情も伝わる相手だといいなと思った。


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