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恩田陸「なんとかしなくちゃ。青雲編」感想~恩田さんがナレーションを務める「朝ドラ」~
朝ドラ「舞いあがれ」観てない人には、なんのこっちゃ?ですが、舞ちゃんと貴司くんが、やっと自分の思いを相手に伝えることができ結ばれました♡
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舞ちゃんと貴司くんは、お互いの自室の窓を開けると手の届く距離のお隣さんで幼馴染。
昭和の少女漫画を彷彿とさせるシチュエーションと純愛が嫌いじゃありません。
朝ドラのヒロインといえば推定年齢10歳児?なみの鈍感さん。舞ちゃんも30歳前にして鈍感な女なのかと思いきや、自分の恋心には気づいていたようです。
でも恋が実らなかったら幼馴染の関係が壊れてしまうのが怖いと自分の気持ちに蓋をしてました。
朝ドラでなかったら、ちょっと怖いカマトトちゃん(←死語)ですが、これでいいのだ(⁎•ᴗ‹。)イイネ
恋あり、友情あり、家族愛あり、逆境に負けず何かを成し遂げる女性の一生を描く朝ドラ。
舞ちゃんは女性パイロットを目指していたのですが、今は亡き父の意思を継ぎ稼業の「ねじ」作りに邁進しております。
「ねじ」といえば池井戸潤作品。
池井戸作品なら、コスト削減を余儀なくされ部品材料費を削り...雨の中で土下座なんかしちゃったりで後々に尾を引く案件になりそうですが、朝ドラです。
チーム(会社)一丸となって エイエイオー٩(›´ω`‹ ) وも、昭和風だけど嫌いじゃありません。
朝ドラ愛を語り、すんごい前置きが長くなりましたが、本書は著者の恩田さんがナレーションを務める「朝ドラ」のような作品でした。
「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。」
大阪で代々続く海産物問屋の息子を父に、東京の老舗和菓子屋の娘を母に持つ、ヒロインの梯結子。
うまくいっていない、フェアじゃない、美しくない...思いに「キモチワルイ」という感覚を持つ5歳児の結子。
近所の砂場が春先になるといつもとは違う顔ぶれがチラホラと出没し混雑する。
これはフェアじゃないと動き、理由を突き止め解決させる5歳児の活躍に、将来が楽しみでしかありません。
何かを成し遂げた歴代の朝ドラヒロインさんたちに負けぬ才能の持ち主なのです。
高校時代は、夏休みになると売り上げが落ちる学校近くのラーメン店を繁盛させたりもします。
さて次は、どんなアイデアで楽しませてくれるんだよん♡
わくわくしていたら、大学に入って城郭愛好研究会に入り歴史の勉強を始める結子に、歴史が苦手はわたしは物語が脱線しはじめてない?
朝ドラは長丁場です。
中だるみ&脱線あるあるですね。
ちょ、待てよー!!キムタクもびっくり!?
えぇぇぇーー!=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
中だるみ&脱線のままエンドロールを迎えそうではないですかー。
大学生までが「青雲編」。
今後は社会人になった結子に会えるのでしょうか。
途中まで面白かったので残念でなりません。
続編お願いしまーす。
そして本家の朝ドラ同様に、本書ヒロインの結子も恋には鈍感のようです;( ;´꒳`;):