藤崎翔「逆転美人」感想~ミステリー伝説級『読み終わらないのに、もう一度必ず読み返したくなる本』~
紙でしかできない驚きの仕掛け!!
最近よく目にするパワーワードだ。
たしか本書と、「世界でいちばん透きとおった物語」でも使われているよね。
で、この甘い蜜の香りのようなキャッチフレーズに引き寄せられ、沼にハマりたーい♡
ということで、まずは本書を読んでみることにした。
世間では、「美人は得だ」などと言われるが、美人があるがゆえの悩みがある。ノウハウを持たずにだった美人は損ばかりの人生を歩んでしまう。
本書に登場する香織(仮名)がそう。
香織(仮名)は、貧乏で無趣味で内向的。
小学生時代に三回も誘拐されそうになり、教師からはブルマを盗まれ、美人がゆえにモテすぎて女子から虐められる。
だが、香織(仮名)は右から来たものを左から受け流すような女でもある。
思春期になり...。
♬右から、右から 男が来てる
ふいにやってきて、右からやってきて告白する男
右から、右から そう右から来た男をそのまま左へ受け流す香織(仮名)
右から左へ受け流す香織(仮名)がつまらなく
左から右へは受け流さない男たち♬
(ムーディ勝山のネタ替え歌より)
美人だが、つまらん香織(仮名)は、男とつきあってもすぐに振られるか騙される。
香織(仮名)の人生は、昔なつかしい昼ドラか大映ドラマを見てるようで、それなりに面白いのだが...なんか違和感。
似てると女優さんの話やテレビ番組の話などが多く盛り込まれているけど...時系列変じゃない?
もしや、トリックに気づいたのか、ニヤリ😀としてたがバカだった。
そこばかりに囚われていると、この作品のトリックは解けない。
違和感ばかりに気を取られ(←ミスリード)、トリックを知ったとき、すげぇー!!となった。
が!!ミステリー史上初の伝説級トリックには、ちょっと待った!
oliveさーんチェック✋
史上初ではないよね、似たようなもの知ってる。
でも、ここまでのははじめてで驚いた。
発想を思いついても...なかなかどうしてだもーん。
時間かかっただろうな。
藤崎さん、お疲れさま。
でね、わたしがキャッチフレーズをつけるとしたら、
ミステリー伝説級『読み終わらないのに、もう一度必ず読み返したくなる本』なんだよね。
読んだ方、どうでしょう...💦
👩👩
うっかりネタバレ
しちゃいそうになる私から最後に大ヒント。
ろていしないようにしないとね。
かんじんなことは教え...
られないけど( ˊᵕˋ ; )
タイトルの逆転が大ヒントかな。
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