高田大介「まほり」感想~タイトルの「まほり」とは何かを知った時、鳥肌もーーん(;Д;)ギャー!~
♬ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー
夏はホラーで ゾク ゾク ゾク
おそろしいな おそろしいな
おばけ屋敷も 怪談話も トイレの花子さんも怖い
ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー
みんなで怖がろう ゲゲゲのゲー♬(「ゲゲゲの鬼太郎」替え歌より)
☆夏といえば怪談話👻
そういえば...なぜ夏に怪談話をするんだろう?
夏に怪談話をするようになったのは、歌舞伎が夏に「涼み芝居」と称し「東海道四谷怪談」などを上演したことから。
その歌舞伎は、農村で行われていた民俗芸能「盆狂言」の伝統を引き継いでいるそうな。
祖先の霊魂や、怨霊の無念を成仏させるために「盆狂言」が行われたようだ。
お盆の行事がある日本ならではですね。
今がまさにその行事の季節で、他にも夏といえば花火や夏まつり🧨
それらには、ちゃんと由来や意味がある。
でも、よくわからずに参加したりしてるかも💦
本書は、そんな古くから伝わる習わしやしきたりについて描かれ、ホラーであり、民族ミステリーであり、青春恋愛でもあった。
☆夏はホラーだしね、気軽な気持ちで読んでみたが…。
夏だしホラー読みたいな。怖いもの苦手なのに、ダメだといわれると余計に読みたくなっちゃう子ども成分が分泌され、またカドブンの夏フェアに入っていたので気軽な気持ちで読んでみたが...。
ひぃぃぃーー!コワイヨ(꒪⌑꒪.)!!!
タイトルの「まほり」とは何かを知った時、鳥肌もーーん(;Д;)ギャー!
☆簡単あらすじ
☆感想
大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕は、地元の都市伝説に興味を持ち二重丸の秘密をかつての塾友だった香織と調べる。
その二重丸と亡くなった母と関係してる?
亡くなった母には『戸籍』が無かったようなのだ。
法律上、戸籍法のうえでは存在しない人間だったのではないのかと疑問を持ち...自身のルーツも調べはじめる。
勝山裕たちと時を同じく、地元中学生の淳くんが山の川辺で着物姿の少女に出会う。
どこからか逃げてきた?少女は、男たちに見つかり強引に連れ去られていった。
もしや監禁されているのか?と、探りはじめる淳くん。
神社は何のためにあるのか?
飢饉などの禍を回避するため民たちはどう対処するのか?
このような事柄を、専門的な文献や史科で順を追って語ってくれているがむずかしく、正直全部はわからなかったが、途中で止めるこことなく読めちゃうのだ。
勝山裕のルーツ探しと、純くんの少女を救え話の続きが気になって読めちゃう。
この両者が出会ったとき、物語は動き出し面白さが加速する。
そこで知る。
代々と邪悪な因習が続いてる怖さと悲しさを。
ではその根源は何か?
「まほり」の意味がわかったからといって、最後まで気を抜いていけません!
最後の一文に、ぞわわわーー!鳥肌: ;((°ө°));:ヒェ…が待っていますからね~