雨色と虹色の間に…
モノクロ写真のようにココロに雨が降り続く。
そんなとき、一瞬キレイな七色(なないろ)の世界が顔を見せた。
ずっと眺めててもモノクロな自分に後ろめたさも感じずに…
ただ、じっと見つめることの出来る七色(なないろ)の君。
空よりも深く冷静な蒼(あお)を見せる大人なココロが境をはっきりさせずに、少しずつ暖かい彩(いろ)になっていく瞬間。
声も目も一番空高いところにある紅色(あかいろ)になるまで刹那に変わる君の顔。
そんな顔を見ながら君の手に触れると、私のモノクロな世界も刹那に華開く。
そんな君は虹色の彼。
そんな私は雨色の自分。
君が一瞬でいなくなると私の心は儚く花弁が舞う。
だけど、昔のように雨は降ってくれない。
虹色を待ちわびるグレーの私に変わった証。
君の虹色は近いはずなのに、とてつもなく遠く感じて
これなら、いっそ雨色の世界の方が楽に逃げられる気もする。
でも一度虹色を知ってしまったら、たとえ刹那な瞬間でも
また虹色の君に触れたくなるの。
君の蒼から紅に変わる瞬間をまた期待している私に容赦なく降り注ぐ冷たい雨。
それが切ない雨色と虹色の間。
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