こどもたちと梅しごと
見ているだけで、喉が鳴ります。
今年は雨の時期が長かったので、少し長めに樽の中にいた梅たち。
8月はじめに待ちに待った梅干しに。
Oleaでの食事の準備中。
お子さん:「鮭(フレーク)はある?」
パートナー:「ないよ。でも、梅干しはあるよ!」
おこさん:「キャー!」(大笑い=それはいらない…)
このやりとりがお気に入り。
梅干しができてからの来室日に
毎回繰り広げられるやりとり。
(Oleaでは、子どものくらしをともにする大人をパートナーと呼んでいます)
梅干しのまんまかぶりつくことはありませんが…
(すっぱいものが苦手なお子さんがけっこういます。)
でもでも、自分たちでつくった梅干し。
実は料理の中にいろいろ隠れているんですよ!
おひたし、サラダの隠し味、お肉にかけるソース…
子供達も「おいしい!」と食べています。
さて、こどもたちとの梅しごとのおはなしをしようと思います。
第1弾!梅シロップと梅酢づくり
小田原の曽我梅林のぷくぷくまるまるとした白加賀梅。
まずは梅シロップ。
「〇〇時からやろう!」と言っていた時間帯。
お子さん…気分のらず・・・
別の時間帯に「梅酢つくろう」と
お子さんに聞こえるようにつぶやきながら、
パートナーが、へた取りを始めると…
それまで夢中になっていた遊び道具を片付け、
「やりたい!」と駆け寄ってきました。
パートナーの隣に座るやいなや、
へたの有無を判断し、へた取りを黙々と始めました。
あれ?さっきの梅ジュースの様子、見ていたのね。
その後は、梅エキスがたくさん出るように、
フォークで、プスプス穴あけ。
その感覚がおもしろかったようで、
大好きなキャラクター名を口にしながら、
アルファベットを青梅に刻んでいきました。
下ごしらえのできた青梅を瓶に移し、
氷砂糖と酢を注いで、梅酢仕込みの完成!
「完成でーす!」
と言いながら、酢にむせて、けほけほする姿は、
なんともかわいかったです。
おうちでもやってみよう!
ご家庭にも青梅を持ち帰り。
お家では梅シロップを作ったとのこと。
お子さんがお母さまに、作る手順を教えながら、
作ったそうです。
ご家庭のご協力のもと、
お子さんがOleaでやったことをお家でまたやってみる…
ご家族とともに「できた!」を共有する。
こうした、まなびの再現は、
「梅シロップをつくる」というゴールまでのプロセスを理解し、
プランニングしていく力となり、最後までやり切る力も育みます。
もちろん、本人の自信にもつながり、
他の場面にもこの考え方は生かすことができます。
第2弾!梅干しづくり
梅シロップから2週間後。
小田原の曽我梅林から完熟の十郎梅が到着。
前回の経験を生かして、へたの有無を確認したり、
へたを取ったりと慣れた手つきで、
樽に梅をひとつひとつ丁寧に置いていました。
物を大切に扱う気持ち、
手しごとが「た~のし~い!」(思わず口から出ていました!)と思う心、すくすく育っていってほしいと思います。
それから、2カ月。
すっぱくて、でも甘くて、とってもおいしい梅干しができました。
季節に触れて…
Oleaでは、季節を感じられる環境に出かけたり、
食材に触れたり、食べたりする機会を大切にしています。
今後、自分たちでも土を触りながら、
育てる経験もできればと思っています。
そのためにも、季節に触れることは大切。
ちょっと話がずれるかもしれませんが…
お店においしそうなスイカがたくさん並んでいる時期は
夏だな、暑い季節だな。とか、
おいしそうな柿が並び始めたら、秋だな、これから寒くなるな。
などなど。
目で見て、肌で感じて…
いろんな感覚で季節を感じる。気温を感じる。
そんな場面からも、衣服の調整ができるようになっても
いいなぁと思う今日この頃です。