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フィードバックを受け取る技術③誰からのフィードバックを受け取るべきなのか

フィードバックを受け取る技術シリーズの3回目です。


前回は「自分は自分のことを正確に評価できない」というせつない結果をお届けしました。自分が当てにならないというなら「第三者」のフィードバックが必要なわけです。

でもどんな人からのフィードバックも受け取る必要があるのでしょうか? SNS上でもらうコメント全部に真摯に対応する必要があるのでしょうか? それがわかれば自分に役に立つフィードバックだけを利用することができるようになります。

今回は「誰のフィードバックは大事にするべきか」と「誰のフィードバックは無視するべきか」というお話をします。

管理職の人からのフィードバック

管理職と聞かれるとピンと来ないかもしれませんが、例えば自分がプロダンスリーグのメンバーになったとして、そこのスポンサーとかは管理職になるでしょう。

自分が雇われインストラクターであれば、雇ってくれているダンススタジオのオーナー(ダンス経験なし)とかもこのカテゴリに当てはまります。

あとは「保護者」もそうでしょうね。自分の生徒の保護者の意見は積極的に取り入れるべきなのでしょうか?


前回の記事でサーカス団の話をしました。サーカス団の団員は自分たちのパフォーマンスを正確に評価できるかどうかという研究なのですが、このとき管理職の人たちは団員本人たちよりも正確な予測をしていたそうです。

なのですが、その精度はけっして高くなく、とくに斬新なパフォーマンスへの評価はとくに不正確だったそうです。

管理職はどうしてもリスクを回避しようとしすぎる傾向にあります。新しいアイデアを実行して得られる利益よりも、悪いアイデアに投資して失敗してしまわないだろうか、というふうに意識を向けがちになります。そのため、偽陰性(批判していたアイデアがあとから高い評価を受ける)の判定をしがちなのです。


偽陰性判定はとくにエンタメ業界ではよくあることで

  • となりのサインフェルド

  • スターウォーズ

  • ET

  • ナルニア国物語

  • アンネの日記

  • 風と共に去りぬ

  • 蠅の王

  • ハリーポッター

などの超ヒット作品も、最初は見送られていたのです。こちらの記事で「不確実性」の話をしましたが、不確実性が高すぎる情報には脳が反応しないからなんですね。

一般人からのフィードバック

自分もダメ、管理職もダメ、となれば次は「一般人」からのフィードバックについて考えてみましょう。一般人=お客さんは僕たちのパフォーマンスに的確なフィードバックを与えてくれるのでしょうか。

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