#2023年Vtuber楽曲10選 古月の場合
毎回恒例忙しい民の10選。 あなたは何を観測しましたか?
Hello, Morning (5th anniv Remix)/Kizuna AI
今年はキズナアイの「Hello, Morning」5周年ということもあり、制作者であるNorさんが公開したアニバーサリーリミックスがなんと素晴らしいことか。音の作り方もほかのリミックス作品を意識した部分もあり、圧巻です。
Bokeh / ぽんぽこ
ぽんぽこの音楽といえば、私的には黎明期のギターの弾き語りの印象が強く残ってますが、今回のオリジナル曲はチルなJersey Club。
普段の印象とは一切異なるクールな女性をも思わせる歌いぶりが◎。今年のオリジナル曲の中でもかなりクオリティが高かったとおもいます。
Time Capsule/長瀬有花
「わたくしという現象は――」。宮沢賢治の「春と修羅 序」をサンプリングした歌詞が漂うこの楽曲。
自らをデジタル/フィジカルで活動するアーティストであると位置づける長瀬有花らしい、人間がいかに長瀬有花を認識していて、長瀬有花とはいったいどういうものなのか。
宮沢賢治の詩を引用することで、それを表現しているのが仮想的だなどというあいまいな表現をしているVTuberとは、また違うハッキリとした思想を読み解けます。快作です。
ブルーライト0.25mg (feat.猫間たま)/Torikyatt
そのかわいらしさを持ちつつも、自らの音楽の中心をヒップホップに置くのが猫間たまだ。彼女は諸般の事情もあり、この1年休止を余儀なくされた。
その中で挑戦したのがこのオリジナル曲の投稿。
ブロチゾラム錠やレンドルミン錠といった不眠症に用いられる薬の容量が0.25mgであることがあるのでこのタイトルになったのだと思う(筆者も不眠症の診断を受けている)。
不安で寝れない夜を過ごしてきたことだろうことが、少し歌詞から読み解ける。
彼女のかわいらしさのあるフロウはやや健在ながら、今回はチルを強く押し出した内容になっており、いままでのカバーやサンプル曲とは違った印象を受ける。
アストロシー/0825
アルバム『ワニとコウモリ』にも収録された「アストロシー」を製作する光景は今年見ることが出来なかったが、とはいえ曲はとてつもなく良い。「でも日曜日は透明」。私たちが5thワンマン「大騒動」をはじめ、何度でも「今日は日曜日」と「透明な日曜日」が流れ、大合唱する様子を見てきた。
いつまでもあの日の大切な日々は、今の今の日にまでつながっている。
Butterfly Dream / 千代浦蝶美
とてつもなくクオリティの高い90年代のバーチャルアイドル楽曲パロ曲です。ハレトキドキが手掛けたということもあり、その雰囲気もバッチリ。珍しく、あおぎり個人の曲で「うおおおおおすげえええ」と驚き、高評価をつけました。
本当に令和に生まれた曲なのか? と疑問に思うぐらい当時の再現がされてます。
歌唱力も高いので、ハイトーンに聞きごたえがあります。
VTuberのすべて (あおぎり高校 ver.)/あおぎり高校
もうVTuberのテーマ曲でいいんじゃないですか?
あおぎりメンバーが複数で歌い、音源も豪華になったことでこれでいいと思うんですよ。
だめですか? あ、はい。
頬、感じる・・・/花畑チャイカ
コトブキヤの秋葉原店で初めて聞いたんですが、「ん? にじさんじの曲だけど知らないな? 誰だ? ……ん!? チャイカ!?」というくだりから知りました。歌うますぎる。
DJで流すときにはサンバのビートとマッシュアップしてみたいですね。
粛聖!! ロリ神レクイエム☆ / しぐれうい(9さい)
もう今年、いやしばらくはこれ以上の再生数を稼ぐことがないだろう2023年優勝曲です。
「ロリロリ神降臨」のテンポ感と音階の移ろいが好きです。
音楽性、話題性どちらも高い評価ができると思います。
Twilight Stream / 龍ヶ崎リン
私はあまり774には通ってこなかった民ですが、Vの宴で少し良さをしってハマってます。
ラジオ「RADIO DRAGON -NEXT-」で出演した時の制作エピソードが良く、それも一因で今年のお気に入りに入りました。
亡日/貝と蜃気楼
もう貝と蜃気楼は毎回入ってる気がします。「亡日」は本当にライブで聞くと、イントロのカッティングの技術力も素晴らしいんですが、ギターのジャーンという出だしで心臓が持っていかれそうになります。ロックしてます。
アルバム『雨の時計』に収録されているということもあり、曲も雨をテーマにしています。
夜明音/雪城眞尋
このまひまひの曲に何度助けられたか。
私は本当に寝れないときや、辛いときは音楽を聴いて夜を乗りこなすときがあります。そういう時に聞く「夜明音」は本当に心にしみて、安心すらをももたらしてくれます。
ラブコメディ/ヨシナ
ずるいですよ。いなくなる前にこんな曲をのこすだなんて。
ずっと忘れられなくなったじゃないですか。
六道伍感さんぽ/戌亥とこ
戌井の曲はあまり享受してこなかったのですが、これもチルくてすきです。
歌唱力の高さはもちろん、しっかり音圧のあるミックス/マスタリングが素晴らしいですね。
ハイを出し過ぎず、ローをつぶして聞きやすくしていると思うので、非常にチルに適した音になってます。好きですねこういう攻め方。
モンスターカミング / おめがシスターズ
なんでおめシスはオリジナル曲をもっと作らなかったんですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そりゃ新曲出せばいい曲になるに決まってるでしょ!!!!! あなたちめちゃくちゃ歌がうまいんだからもっと出して!!!!!!!!!!!!!!!!!!
茜光/七海うらら
「俺はこういう光景が見たかったんだよ!」
を久々にVTuberでかなえてくれたのが、七海うららでした。
「世にも奇妙な物語」とかそういうのに自然に出てくれるのはうれしいことです。
それに出てくれた作品が「走馬灯のセトリ~」なので、より一層です。
そんな挿入歌であるのが「蛍光」。2人のペルソナを背負った世にも珍しいVTuber曲。表現の奥まり方に新しさを感じました。
番外編: MC BATTLE/KMNZ
さて、楽曲かどうかというと微妙なので、番外編となりますが、KMNZのMC BATTLEについても触れさせてください。
このラップバトルは今年公式Twitterで更新されていた漫画「ケモミミの住む街で少女2人が出会い、「KMNZ」を結成するまでの物語」の内容を再現したトラックであり、VTuberであるKMNZならではのライムとラインで踏んでいます。
再現なので、普段の雰囲気とも違う感じですが、MCバトルの再現としては高いクオリティに仕上がってます。
LITAの2バース目の「おととい来い」いいっすね。
まぁただ、これを現地で聞けることは二度となくなってしまったのが悲しいですね。