【コラム】独身の方に伝えたいこと
記事を書いている看護師です。今日書くのは根拠があるものではないけれど、
今まで素敵ながんサバイバーの方からもらったたくさんの素敵なことばを集めて、
独身の方に向けて伝えていきたいことをまとめていこうと思います。
(もちろん独身でないかたもぜひ読んでください。)
私が性生活についての情報発信しようとしたのは、
まず初めに
がんになったからといってセックスを楽しむこと、
セックスを通して愛し合うことを諦める必要はない
というメッセージを送りたいと思ったからです。
特に独身の方はこれから運命の人に出会って新たな人生が待っているかもしれない、
その人とセックスをすることになるかもしれない、
それはごく当たり前の流れですから、迷信や知識のなさで変に悩まないでほしいと思っています。
ただ子宮、卵巣がない自分を受け入れてくれるのかが心配で前向きになれないという自分への自信のなさが恋愛下手にするのであれば、
それをまずどうにかしなくてはならない。
子宮や卵巣は女性を象徴する臓器であるかもしれない、
でもそれは女性としての、すべてを司るものではないと思います。
その人から自然と溢れ出ている魅力という女性たる部分は、
看護師に大きい影響力を与えています。
それは絶対になくならないし、関わるごとにどんどんと厚みを増してくる。
オナカのお傷をみて、抜けた髪をみて、いつもとなにか違う自分を感じて
自分ががんサバイバーであることを自覚するかもしれない。
でも、だからこそいかに自分に自信をつけるかを考える必要があります。
私のすきながんサバイバーさんが言っていました
「がんに負けないで
病気でも美しくいられるように、お化粧はちゃんとする
ウィッグのアレンジをちゃんとする
こうやって外歩いても、自信が持てるようにちゃんとする」
まずは自信をもって外を歩けるように
見た目を整える、というのはすごく大切なのだと思います。
下記は私が患者さんからもらった好きな言葉の抜粋。
・(創部を見て)綺麗でしょ。先生にも傑作なんだと言われた。わたしは今綺麗なものをどう綺麗に保つのかを必死で考えているの。
今あるあなたのその魅力を、保つことを考える。
・すっぴんだともてやしないわ。着飾らないと。
まずはそういうとこから自信を底上げしてあげる。
また、ここまでに達するには相当の力が必要になると思うけれど
私が一つ感動した言葉があるのです。
子宮と卵巣を取った患者さんがこう言っていました。
「子宮をとって卵巣をとったごときで私は生きていけるならこんな容易いことはないです。すっきりしているの。だから何もこわいものなんてないわ。これから生きていたいから。」
子宮がなくなって子どもはもうできないかもしれないけれど、
何か大切にできるものを見つける、そのために生きる。
今それがなくてもいい、これから見つけていくために生きていく。
自分の生活の幅を狭めない、むしろ広げていく勢い。
ぜひ独身の方も、noteの情報をぜひ読んでいてほしいと思います。
活動、研究資金とさせていただきます。