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【サバイバー体験談】主治医にセックスのことを聞けるようになるまで②


少し時間があいてしまいましたが、前回の記事『主治医にセックスのことを聞けるようになるまで』(https://note.mu/olas/n/n45c6afbbe1e7)の続きです。

摘出手術から2ヶ月後、放射線同時化学治療で入院中に、やっと先生に性生活について聞く機会が持てました。

まずは先生方の紹介から。
放射線治療中、放射線科の先生(ノッポ先生)と婦人科の先生(坊ちゃん先生)にお世話になっていたのですが、どちらも男性のお医者様で見るからに真面目そうなおぼっちゃまタイプ。
飲み会でも絶対に下ネタなんかに乗らなそうな。セックスについて質問したら赤面しちゃうんじゃないかしら?と心配になるような先生です。

ただでさえ切り出しにくい性についての質問をそんな先生方にどう切り出して良いのやら、、
質問の仕方や内容について幾晩も考えたことを覚えています。

先生に質問することもできず、でも頭の中は知りたい欲求がムクムクと溢れる中、担当のナースさんと話せる機会がやってきました。

その方は担当になるといつも丁寧に話を聞いてくれてさらには私のつまらない世間話にまで時間を割いて付き合ってくれる、私の中では病棟で話しやすいナースさんNo. 1な存在でした。

お仕事ができて頼りになるナースさんはたくさんいても、セックスについて話せるまでに信頼できるナースさんはなかなかいないので、私には話しやすいナースさんが病棟にいてくれて、その方と出会えて私は本当にラッキーだったと思います。

今までのたわいも無いおしゃべりを通じて作り上げた信頼感のおかげか、お友達感覚でかなりフランクに恥ずかしさも感じずに性について色々と質問することができました。

セックスしていいの?
できるの?
体に悪くないの?
またHPVウィルスにうつらないの?
え?!週3回が理想?
いやいや、それどころかうちはセックスレス、、、
しないとどうなるの?
でも一生無しって諦めたくないな
でもでもじゃあどうしたらいいの?
今さら旦那さんの前でかわいい奥さんになんてなれないよ?
その前に旦那さんが私のことを女性としてみてないよ??
どうする?どうなる??どうしたらいいのー?
と、仕事中で忙しいナースさんを捕まえて30分ほど質問ぜめにしてしまいました。

質問すればするほど、自分が何について知りたくてどんなことに不安を感じているのかが理解でき、やっぱりちゃんと先生に気になることは全部聞いてみよう!と、覚悟を決めることができました。

ナースさんとなんでも話せる関係を作れたことが結果的に主治医の先生に質問をするきっかけになりましたが、結局のところ人と人の繋がりが患者と医療従事者の間でも大切なんだなあと思います。
ナースさんはお仕事として私たち患者に接してくれているわけですが、
でも心から私たちの病気を治したい!力になりたい!と思ってくれているんだと信じて、甘えても良いのかなあって思いました。
闘病中、無理やり笑顔を作ってなんでも1人で頑張ってしまっていた自分に、もっとナースさんに甘えさせてもらっても良いんだよと教えてあげたいです。

またまた長くなってしまったので、次回に主治医の先生へやっと質問できた時の様子を書こうと思います。


✳︎写真は1月2日の日の出前に見た、うっすら赤く染まった富士山です。

富士山の開運パワーでみなさんにたくさんの良いことがありますようにー!!




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