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Q.痛みにどう対応するか②

前回から引き続き。

④ 潤滑ゼリーを使う
男性は濡らしてなんぼとか、女性でも濡れてなんぼと思っている人が多く、なかなか潤滑ゼリーについて言い出せない人が多いようです。
しかし潤滑ゼリーはそれほど敬遠するものではなく、むしろ性の楽しみを広げるために多いに使えるアイテムです。
特にがんサバイバーの方は自分の体が治療の影響で濡れにくくなっているため積極的に使っていくようパートナーに伝えていきましょう。(ただそれはけっして性的に興奮していないわけではないことも一緒に伝えましょう。)
カップルの中には潤滑ゼリーをひとつの前戯として楽しんでいるカップルもいます。
少しだけ捉え方を変えてみてください。
痛みに対して潤滑ゼリーは非常に高い効果を示します。

潤滑ゼリーは水溶性で使い切りのものを使用しましょう。
私が知る限りの様々な商品をご紹介できればと思います。なるべく特徴のあるものを紹介します。

1. 株式会社ハナミスイのウェットトラスト
ハナミスイはインクリアという膣内浄化サポート薬が有名ですが、ここの会社の特徴は潤滑ゼリーの入れ物の形態にあります。
細い筒状の入れ物のなかに潤滑ゼリーが入っており、膣にあらかじめ潤滑ゼリーを入れておけるわけです。
潤滑ゼリーの使用でセックスの流れを滞らせたくないとき、なんだか目の前で使うのは恥ずかしいというときなどに非常におすすめです。

https://hanamisui.jp/lineup/wettrustpro.html (一番ベーシックな商品です)
30本入りで3360円~

2. 株式会社JEXのリューブゼリー

私の病院でも試供品が置いています。いくつか種類があり、嗜好に合わせて使い分けることができます。
日本でできた初めの潤滑剤のようです。

http://www.jex-sh.jp/luvejelly/products/luvejelly/ (一番ベーシックな商品です)

3. bda organicの水溶性ジェリーローション
ここの潤滑剤の特徴はとにかくオーガニックにこだわっているところです。
100%天然由来成分で、95%以上がオーガニック成分であり舐めたり飲み込んだりしても安全なレベルのようです。
産婦人科の宋美玄先生や泌尿器科の岩室紳也先生が監修しています。

https://www.takakura.co.jp/fs/takakura/BDA0007 

4. 患者さんがとにかく乾かないといっていたbiofilm社のアストログライド
NASAのダニエル・レイ化学博士(スペースシャトルの開発化学者)が、カリフォルニア州にBioFilm社を創業し開発した水溶性ゼリーです。
これは以前患者さんが実際に使用し、とにかく潤いの持続性がすごいと言ってました。

http://www.astroglidejapan.com/product.html#01 

潤滑ゼリーは基本的に精製水とグリセリンに加えて各社の工夫がいっぱい詰まったものとなっています。
優しい素材でできており、膣内のpHにも合わせているので、使用後膣内に残っていたとしてもそれが感染の原因になることはありません

このほかぜひおすすめの潤滑ゼリーがありましたらぜひみなさんの体験談を聞きたいです。
痛みへの対処法はまだ続きます。

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