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【サバイバー体験談】私がセックスできるようになるまで①

初めまして。

この記事を読んでいる皆さんは、私と同じように癌を経験し、そしてSEXの事で悩んでいる方も多いかもしれませんね。
ここでは私の経験を、きちんと皆さんにお伝えできればと思っています。

約2年前に子宮頸癌1b1期の告知をされ、広汎子宮全摘、その後約半年の追加治療を受けました。

何の気なしに受けた自治体の検診で、まさかの子宮頸癌発覚。

告知された当初は、子宮や卵巣が無くなることよりも
【死】を意識してばかりいて、性に対してなんの不安も抱きませんでした

アラフォーで、女性として一番脂がのっている時期にまさか自分がSEXの事で悩むことになろうとは、治療を開始の前後には、思いもよりませんでした。
癌を受けとるめることに必死で、そんな心の余裕すらなかったんですね。

手術が終わり、追加治療をしている時、
髪の毛が抜けてハゲた頭、
薬を投与するごとに黒ずんでいく肌、
吐き気で食べられず痩せ細っていく体。
そんな姿を鏡で見るたびに、ふと浮かんできたのは

「私は今後SEXできるのだろうか」

という疑問でした。

相手が女性として見てくれるのか。
手術で子宮と卵巣を摘出、そして膣も2センチほど
切った私の体はどうなってしまっているのか。

色々知りたくて、ネットで調べても、お医者さんからの情報はあっても、当事者からの情報はとても少なくて…
これはもう自分で行動するしかない、と決めたのが、
抗がん剤治療3クール目の時でした。

幸いにも、私の病気を理解してくれるパートナーがいました。
癌の告知をされた時に、術後のSEXについても少し伝えていて、パートナーは、

「気にしなくていいよ。一緒にリハビリだと思ってしていこうね。」

と言ってくれてはいましたが、私自身としては、パートナーにとって私の存在価値がなくなってしまうんじゃないかと心配しました。
のちにその事を伝えた時に、

「体の関係がないからと言って魅力がなくなるわけじゃないよ。そんな事で離れていくような関係だと思っていたの?」

と言ってくれ安心した事を覚えています。

そして、いざSEXを再開したいと思った時、
今後、今までと同じようにはSEXができなくなるかもしれない事。
回数を重ねれば膣は伸び、今まで通りには濡れないかもしれないけれど、膣からの分泌液は少しはあること。ホルモン補充をすればもしかしたらスムーズにできるようになるかもしれないこと。
治療中だけど、試してみたいと思っていること。

わたしが調べた、ちっぽけな知識と、わたしの気持ちをパートナーに伝え、術後初めてのSEXをする事になりました。

このSEXが私の女性としての自信を一気に失わせる事になりました。
その事については次回またお話したいと思っています。
(現在は自信を取り戻せていますので皆さんご安心を!)

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OLAS for Cancer Survivor
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