【コラム】性生活の相談窓口について
OLASでは
治療によってがんサバイバーのみなさんの体にどのような変化が起こり
それが性生活にどのような影響をもたらす可能性があって
それにどのように対応できるのか
という知識とともに
サバイバーやパートナーの体験談を知っていただくことで
みなさんの背中を少しでも押せるように、と思い日々運営しております。
病気は普段それまで意識して考えないような、性生活や女性らしさなどを考えるとても重要なきっかけを与えてくれるのだと思います。
そのような人たちにぜひ勇気を与えられたらいいなと思っています。
ただ、性生活は本当に人それぞれで、一方的な情報発信だけでは解決に至れないことばかりだと思います。
今関わっている医師や看護師に相談することも大切ですが、医療者でもこの問題に対して自信を持って答えられる人が少ない現状も事実です。
(これは私がどうにかしたい課題であります)
ですのでその道の専門家に聞くという方法があります。
性生活の悩みを専門的に相談できる場所は、いくつかありますが、
「がんサバイバーに強いカウンセリング室」はなかなかありません。
日本性科学学会というがんとセクシュアリティの勉強会を定期的にしている学会のなかで、積極的に活動なさっている先生方がやっている性の相談窓口をご紹介したいと思います。
主婦会館クリニック~四谷~ (東京都千代田区六番町)
日本性科学学会 カウンセリング室 (東京都文京区本郷)
国立病院機構千葉医療センター (千葉県千葉市中央区)
セントラル総合クリニック(つくば) (茨城県牛久市)
医療法人倖生会 身原病院(京都) (京都市西京区)
特に日本性科学学会カウンセリング室は婦人科がん限らず、ストマを作った方や乳がんの方に関しても知識が豊富な先生が揃っています。
専門家に相談することで個人の価値観のみでなく、広い視点からアドバイスを得ることができる可能性があります。
ただわざわざ受診するなんて敷居が高すぎる!
という方が多いと思いますので
ラフな相談窓口として「がん相談支援センター」をぜひ知っておいていただきたいと思います。
がん相談支援センターはがん診療連携拠点病院に必ずある無料のがん相談窓口です。
本当になんでも相談していい場所でして、院内の専門看護師などが兼任している病院もあり、今後性機能障害へのアプローチも積極的に行っていくことが考えられます。
その病院に通院していなくても、がん相談支援センターは誰でも相談が可能です。全国にありますので、ぜひ下のURLから探してみてくださいね。
https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpConsultantSearchTop.xsp
またがんサービスサポートセンターというのもあります。
国立がん研究センター内にある電話相談窓口です。
https://ganjoho.jp/public/consultation/support_center/guide.html
性に関して人に相談することは抵抗があると思いますが、背中を押すきっかけになるかもしれません。
ぜひ相談できる窓口があることを知っていてください。
もちろんOLASのDMやメールを利用していただいても構いません。
活動、研究資金とさせていただきます。