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10年ちょい好きなバンドマンがアイドルに楽曲提供をしたら女オタクになって人生が変わった話

 こんばんは。空似です。
 わたしが好きな人たちのことを、どのように/どれほど好きなのかという話を聞いてもらいたいがために書きました。出会ってから、初めて現場に行き、女オタクになり、人生が変わったと言うまでになった3年間。これから始まるクソほど長い文章の結論としては、はやく世界征服して、全人類に「三島想平」と「グデイ」のことを好きにさせたい、それだけです(寝言)
 昨今、よく聞くようになった「推し活」だなんてコンテンツに一括りにされる気は、わたしには毛頭ございません。なぜなら「やめようと思ってもやめられるようなものではない」、つまり「人生」の一部だからです。もしも、読んでくれたあなたにもそんなモノやコト、人がいるのなら。読んでくれたあなたには、まだないのなら。対象が素晴らしいからこそ、こんな人種がこの世に存在していると分かってもらえたら、それだけで十分です。

*世界征服への第一歩として、この記事の拡散・コメントなどは大歓迎です。
*「グデイ」はライブ中の静止画・動画撮影が可能です。
*記事内では、なぜかフルネーム(敬称略)になっていますが、お許しください。(修正の可能性あり)
*あくまで一個人の主観に基づく記事のため、他のファンやオタクとは異なる考え方や文化が散見される場合があります。ご了承ください。

まず、前提として。

 「10年ちょい好きなバンドマン」であるcinema staffの三島想平の作家活動(本記事では他者への楽曲提供を指します)歴は、わたしのファン歴とおおよそ同じくらい。もちろん、バンドではずっとメインで作詞曲をしています。つまり、わたしはベーシストとしてだけでなく作家としてもファンであり、アーティストやアイドルへのこれまでの提供曲はチェックできる範囲で聴いてきました。音源だけじゃなく、実際に現場に足を運ぶこともありました。
 提供先は、アイドルが多く、ライブハウスのブッキングの方との繋がりからか初提供となったcana÷biss(ex. principal!)から、事務所が同じであるさとりモンスター、レーベルと繋がりがあった雨模様のソラリス、そしてサウンドプロデュースに至る猫の眼に宇宙やkijō no kūron………三島さんは、とにかく多方面に曲を書きまくっている過労の男。

 突然のシノダさん登場。(三島想平に心を囚われているバンドマン選手権優勝候補)(この言い方は語弊しかない)あ、ヒトリエ、ニューアルバム「Friend Chord」発売おめでとうございます。
 このポストを拝見してすぐ、仕事をしている最中にも関わらず、三島さんの別バンドとソロのプレイリスト/提供曲のプレイリストを3時間程度で用意したのは、我ながら怖い。まとめたいと思ってはいたので良い機会ではあった。

 2025年3月現在は、peelingwardsの「NEW SONG」と、ソロでは「走れヤングマン」「el animador」が未音源化に追加。(音源化しなけりゃ新曲だと思ってませんかという苦情でもある)(音源化をお待ちしています)

 こちらは、すべて音源化されたのでプレイリストに追加済み。

 あと、最近のデカめな提供曲は、念願かなっての旧J事務所のコンペ案件………Hey! Say! JUMPの「ナユタの海」でしょう。ライブでは、会場を埋め尽くす揺れる青のペンライトが波間のようで美しいと評判で、わたしだってその光景を見てみたい!

 どれもこれも三島さんの新たな一面や変わらない一面があり、多岐にわたる活動の中で、わたしの人生がさらに豊かになったことは間違いありません。三島さんが音楽活動を幅を広げていくことは、わたしの世界が広がるきっかけになる扉を用意してくださることと同義と言ってもよくて、本当に感謝しかないのです。
 バンドのファンの中には「本業は?」と思う人だっているでしょう。結局はバンドが好きなわたしだってそう思ってもおかしくはなかった。でも、三島想平という男は、なにからなにまで本気で、真摯で、やはり過労。

 とは言え、わたしが「三島さんの提供曲が好きである」以上になることはありませんでした。そりゃそうだ。一度ライブに行ったくらいで、長年の好きを超えられるわけもなかった。これまでもこれからも、そう思っていた。
 セルフプロデュースで活動中、自らの好きなアーティストに自ら楽曲を依頼している
 2人組の"超自由音楽ユニット”、
 グデイ(室井ゆう/ミ米ミ) に出会うまでは。
(便宜上、タイトルではアイドルと称したけれど、アイドルではありません。もう一度言うけれど、属する現場とジャンルが他にないだけでアイドルではないんですよ。)

さあ、やっと本題。

 三島さんとグデイが出会ったことで、わたしがアイドル現場に足を運び、心奪われた今に至るまでの3年間のお話。

21年5月 運命の出会い

 わたしにとっても、あなたたちにとっても、運命の日になるとは知らずにその日はやってきた。 cinema staffと同事務所のアイドルが行った生配信のゲストに呼ばれた三島想平と室井ゆう。わたしは、当然のように三島さんのトーク目的で視聴。三島さんがふたりのアイドルに振り回されながらも進行に徹し、配信の体裁をなんとか保ち(どこでも変わらずに不憫な役回りだなあ)と笑ったことしか記憶にはない。(語弊しかない)当時のわたしはアイドル現場に行ったことがほとんどなくて、cinema staffと対バンすれば観る、たまには違って楽しいよねえ、くらいの気持ちだった。よって、この配信もお兄さん感が強めな、いつもとは違う三島さんの一面が拝見できて良かったな、で終わった。

21年10月 楽曲提供

 気づけば、運命は動き出していた。三島さんがグデイに曲を提供している。仕事があまりにも早くないか? いま思えば、記念すべき初のスリーショット。

 しばらくして提供曲でライブをしているグデイの動画を見つけた。グデイ×totos、バンドセットでの新曲披露、タイトルはShutuP………跳ねられるポップでかわいい音に反して、歌詞がぶっ飛んでる。ていうか、パンチのある感じ? まあ、普通はアイドルが「クソ有象無象に告ぐ 『今に見とけや』」って歌わないでしょ? 結果として、その動画がグデイのライブに行くきっかけになったと言っても過言ではない。だって、気持ちが"観てみたいな"から"絶対に観たい"に変わってしまったから。

 ライブは観てみたいものの、アイドル単体の現場には行ったこともない。郷に入っては郷に従え、いやいや、なにに従えばいいのだ? そうこうしているうちに、この前の配信主が主催フェスの開催が決まり、三島さんがバックバンドでベースを弾くことになった。グデイも出演するようだ。バンドもいくつか出るし、アイドル単体の現場ではないので、最適解が突如として目の前に現れた。

22年2月 初めての現場

 直前まで行くかどうしようか悩んでいたところ、出演キャンセルが出た影響で終演時間が早まり、最終の新幹線で帰れるようになったので日帰り参戦を決行した。しかし、一筋縄ではいかなかった。相方のミ米ミが休演との知らせがあった。グデイのメンバーは、ふたり。(グデイを観られると思っていたけれど、観られなくなっちゃったな…)と思いながらSNSで続報を追いかける。当時はまだ、エレクトリックリボンという別のグループを兼任していた室井ゆうは、そちらのグループでも出演するとのことだった。………"でも"??? どういうこと? ひとりでグデイをやる………???
 ひとりの出演になったところでどうなっちゃうのと疑問を抱えたまま、当日を迎えた。わたしは知らなかったのだ。この世にはとんでもない体力オバケがいるってことを。他の出演者を観ながら、お酒を飲んだりフラフラしていると、グデイの番がやってきた。PA卓にいる三島さんを視認する。観に来てる。さて、始まるぞ。
 まずは、エレクトリックリボンから。お、想像していたアイドルだ! かわいくてキラキラしている! 何曲かやると室井ゆう以外のメンバーが捌けて、ひとり残された。このまま続けてやるの?
 次のアクションを待っていると、曲が流れ歌い出す。もはやロックじゃん!? くらいの衝撃が走った。さっきまでと同じ人間とは思えない。魅せ方がまったく違う。かわいいだけじゃダメですか? という問いに対して、答えたい。ダメです、"強くてかわいい"じゃなきゃ。
 バチバチのストロボの照明が似合って、フロアの客が拳を上げられるなんてとんでもない。ひとりなんて忘れちゃうくらい、ステージから目が離せない。始めから終わりまでず〜〜〜っとギラギラしていて、いるはずなんてないわたしが出会いたかったアイドルだ、と胸が高鳴った。こんなアイドルがいたら、いいな。だったら、わたし、アイドルも好きになれるのに。そう思っていた答えのようだ。

 元からハートを撃ち抜かれていたShutuPは、サビの「今夜キミのことだけ考えてたいの」が好きすぎて。ライブだとフロアに対して「キミ」の指差しがキマっててかわいい。あと、次のサビでは「今夜」じゃなくて「今後」なのがとってもズルい。

 三島さんの歌詞は、いつだって自身の意思であるところが好きだ。相手に委ねている場合じゃないんだよ! 自分がどうしたいかでしか、世界はなんにも変わらない。最後の「あたしがあたしを愛さなかったらどうすんだ 笑顔のままで中指立てていけ」と歌い上げるところまで完璧な流れ。ShutuPだけでも嬉しかったのに、まさか! 最後の曲、グデイ・ザ・スーパースタアを、三島さんの曲みたいだなと思って聴いていたら、室井ゆうが一言。「作者非公開だったけど、今、公開します」さらに、コンセプト盤の発売が告知された。振り返ってPA卓を思わず見る。三島さんが拍手をしていらした時の、とりあえずホッとしたけれど、その日まで待ち遠しいような綻んだ笑顔。あの三島さんの表情が忘れられない。そして、いろんな意味で会場中でいちばん嬉しかった自信がある(笑)だって、いま好きになってしまった人が、ずっと好きな人の名前を口にしてくれる世界線ってなんですか?

 驚きと興奮しかない中で、人生で初めてチェキを撮る。室井ゆう、対面したらよりかわいい(ちなみに今はもっとかわいいよ)三島さんのファンなのに、ライブを観てチェキにも来てくれたことをとても感謝してくれた。良かったから、伝えたいことがあったから、行っただけなのに。チェキには「高円寺HIGHもおいで」と書かれ、完全に外堀が埋められた状態に。

 わたしは当時から今までまったく変わらんことを言っているな?

22年3月 リリース&レコ発

 思い出すと懐かしささえ覚えるが、まだまだコロナ禍の色は濃かった。またもや、一筋縄ではいかなかった。濃厚接触者となり、三島さんの出演がキャンセルになった。振り返ると世界の終わりくらい悲しくなったの、自分らしくて愛おしいな?(そんなことじゃ世界は終わってなんかくれないよ)
 とは言え、提供曲たちが世に初めて出る日には変わりがないので、払い戻しをする選択肢はなかった。だって、三島さんがいちばん観たかったに決まってる。三島さんがいてもいなくても、三島さんの音楽はたくさんのファンの前で鳴る。ならば、わたしは聴くだけである。今度は、ふたりのグデイで新曲ぜんぶをライブしてくれるところが観たかった。レコ発&リリース日だ、とても素敵な日になる。
 始まったらあっという間の90分。ふたりグデイをやっと観れた。かわいいとかっこいいとギラギラを詰め込んだ最強のステージ。噂通り、ほぼMCなしで歌って踊って体力の無尽蔵さでやばかった。唯一のMCが「本当に来てくれてありがとう! 三島さんとのツーマンは絶対やるから待っててね、今日はワンマン最後まで楽しんでってね〜〜〜!」なんて、室井ゆうはマジで女神様。
 いろんなバンドからの提供曲があって、表情豊かなステージ。後半5曲がグデイズムの楽曲たち。曲の展開も音も歌詞も三島さんでしかなくて、聴けば分かるもんだなあって。アイドル提供曲でも三島さんの歌詞だ〜〜〜!って喜ぶわたし。「生き急ぐから全開でエンジンふかせ」と「あっけなくしずかにとしをとっていく」は、アイドルに歌わせる歌詞じゃないと正直思うけれどもそれがまたいいの(笑)

 例のShutuPでフロアに対して「キミ」の指差しがキマってる動画。

 特に、改めて聴いたグデイ・ザ・スーパースタアは、YouTubeでは"まるでライブの2人だね"なんてコメントもあってふたりグデイで観るのが楽しみだった。

 「躁 ありふれてる未来なんか最悪 刺激的な歌しかいらないんだ」「好きなもの以外 全部捨てて 眠らないステージは続いていくのさ」好きな歌詞が多すぎる「この瞬間だけ見つめてよ ダーリン 永遠なんて存在しないんだから」も相手に求める気がなさすぎて、好きな人には自分の話だけ一生しててほしいから最高の歌詞だ。ふたりらしさがよく出ているテーマソングみたいな、まさに「なんか楽しすぎて泣けてきちゃうね」って曲! この歌詞は、ファンがステージを観てる時に思ってる感情そのままでびっくりしちゃった。
 チェキを撮った時に、室井ゆうが「人工衛星は、歌い上げるシンプルな曲でグデイなら歌えるから音数少ない曲でも大丈夫だから、って言ってかいてくれたんだよ」って教えてくれた。泣いた。三島さんのこともっと好きになっちゃう(?)

 郷に入っては郷に従え、従うものが分からなかったわたしは、実は、祝い花を持って乗り込んだ。三島さんの出演がキャンセルになった時に、贈るのをやめることもできたのだけど、素敵な日に変わりはないからもったいなくて。あと、少しでも三島想平の存在を残したくて(笑)はじめから宛名はどうねじ込むか考え抜いて「Produce by 三島想平」にしていたので。もはや執念。結果、オタクから「もしかして三島さんのファンですね………?」と気づかれる始末。
 この場を借りて、今さらなお詫びですが「パープル」と「みずいろ」が正しいメンバーカラーです。お願いしたお花屋さんのツートーン設定をパープルとブルーで選んだけれど、わたしの伝え方の詰めが甘くて「あお」がメインになっちゃった。

 今のわたしならブチギレていそうな話だが、オタクたちは優しいので、「ふたりに合わせてツートーンカラーにしたんですか? 素敵です!」と言ってくれた。果たしてこれが、わたしを探して声かけてくださった方々に「勝手なことしてすいません」と謝ったら返ってくる言葉ですか? 他にも「青の花は高いよね〜綺麗だね〜」「バルーンの文字がちゃんとグデイだ」なんてむしろ喜んでくれて、1,000円ずつ握らされて。文化の違いを感じて笑うしかない。ちなみに、室井ゆうがチェキで「みんなも嬉しかったんだよ!」と言ってくれて本当に嬉しかった。オタクたちが渡していた花束も、ふたりの色がそれぞれ混ざって大人っぽい色合いで、ふたりのメンカラを使ってかわいく包装されていて、とても素敵だったなあ。

 お花と一緒にお写真まで撮ってくださるなんて!

 後日談。別公演でチェキ列に並んでいる間、お話した方に「噂のお花の方!」なんて反応され、びっくり。思わず「勝手にやりたいことやってすいません…」と謝ると「いいんですよ! だって、グデイだってやりたいことしかやらないって言ってるんだから、オタクもそれで!」オタクの教育が完璧すぎませんか??? と感動したのでした。

22年5月 アコースティックライブ

 延期公演までの間にトークイベント+アコースティック公演があった。MCの方からの質問「エレクトリックリボンを卒業するけど、グデイのその後は?」に対して、室井ゆうが「グデイ、おばあちゃんになるまで続くんで、みなさん長生きしてください。よろしくお願いします!」って。この言葉を聞きながら、好きになった理由が分かりやすくて笑っちゃった。結果として、もしその時だけの言葉だったとしても、嘘だなんて思わないような、信じられるようなことを言える人が好きだ。その質問の合間に、ミ米ミが「グデイがなくなったら、わたし、どうしよ…🥺」とこぼしたところまで完璧な2人組で(笑)

22年6月 ついに迎えた延期公演

 きっかけは三島さんだとしても、出会って、グデイをちゃんと好きになれてよかった。だって、延期になったおかげで(笑)何度かライブを観て、気づけばふたりのことを"好き"から"大好き"になっていた。そんな気持ちでリベンジ公演を迎えられることが本当に嬉しかった。
 ツーマン形式が終わった後に「グデイバンドセット、30分1本勝負を行います」ざわつくフロア。グデイズムの曲だけ演る頭だったので、そんなに!?と思うじゃん。一発目からBLASTERで思わず笑った。演りたい曲を片っ端から演るつもりだな!? 三島さんもグデイには好きな曲が多いからか、ご自身の曲でなくても本当に楽しそうに弾くのでわたしまでニコニコしてしまう。ギターと一緒にステージ前に出てきて、グデイも分かって立膝ついて両手をヒラヒラしてくれる、三島さんとグデイの関係性が垣間見える最高のステージだった。三島さんもグデイも主役の日!

 ついにShutuPをバンドセットで聴けた。「てめーらみんな銃殺刑だ」で三島さんがドセンに出てきてギター銃を撃ちまくってたの、余すことなくぜんぶの弾を受け止めて死にたいと思った(?)
 でも、いちばん泣きそうになったのは、室井ゆうが「延期になって3ヶ月…」(三島さんが控えめに申し訳なさそうな顔をする)「になったから! まさかの! 新曲ができちゃいました! 作曲は〜…山﨑さん! 作詞、は!? 三島さんで〜す!」と言って、新曲を演った時かもしれない。「新曲は三島さんが直前まで作業して音源を持ってきてくれて。ライブに間に合わせてくれたの」シゴデキです、わたしの好きな男は。
 グデイ・ザ・スーパースタアでは、三島さんが室井ゆうとミ米ミをそれぞれ指差して「ふたりはスーパースタア!」だなんて完璧すぎる。グデイが歌う「なんか楽しすぎて泣けてきちゃうね 世界はいま誰のもの?」に応えるように、三島さんがふたりを指差して\世界はいまキミのもの!/なんて言ってくれる多幸感、なににも代え難い。(現在はフロアが応えるとても良い歌詞です)
 アコースティックの時にも感じた"好きな人が好きな人と好きなことしかやってない"が詰まっていて、頭がおかしくなるかと思ったバンドセットだった〜〜〜………気持ち良すぎ! 本当に本当にほんっと〜〜〜に最高! 好きな人たちずっと好きなことしていてほしい!
 終演後の囲みチェキで「バンドセット最高すぎて、みんなブチ上がってて。まさかの新曲も!」と伝えたら、三島さんから「バンドセット、よかったよね?」と食い気味からの「ここだけの話さ、アイドルとバンドの対バンは微妙だと思ってて。だって純粋にさ、自分の好きなアイドルが同じステージで男たちと演ってたら嫌じゃない? アイドルとバンドの対バン、どうなるかと思ったけど、なんかすげえよかった。こういう対バンもいいもんだなって思えた」とめちゃくちゃ嬉しそうな顔で仰っていて最高でした…(ここだけの話と言われたけど時効だと思って書きました)(曲を提供して対バンまでしても、この謙虚さであることを伝えたかったので)(あと、グデイのオタクたちは三島想平を愛してくれるので)

 相変わらず従う郷がないので、今回は、祝い花ではなく祝い酒を出しました。みんな聞いてくれ、好きな人たちにシャンパンを入れる夢が叶ったぞ!!!(大声)

 せっかくのリベンジマッチなので、なにかしたくて。ラベルを変えたいから始まり、バルーンの色もパープルとみずいろでちゃんと合わせたい、お名前も入れたい、グデイズムのパッケージらしくギラギラにしたい、今回も三島想平はねじ込むぞ、YouTubeを見ながら不織布と格闘してラッピング、この組み合わせかわいすぎない? が、止まらなくなってしまった結果。パープルとみずいろ以外は、白やシルバーを基調にしてバルーンのピンクで愛を伝えるつもりで仕上げた。

 OOPARTSのスリーショットが嬉しくて、参考に。学生時代に商業で少女漫画を描いていて、夢を追いきれなくて逃げ出したわたしは、社会人になったら描いても人前に出すことはないと思っていたけれど、バンドマンよりは絵柄の親和性があるので描きたくなっちゃって(笑)こんな気持ちになることもあるんだなあ………やってみたいならやってみたいことぜんぶやってみよう、そんな風に思えちゃうなんて!

 有り難くも生誕祭のボードを描かせてもらえたのは、自分のこれまでの経験が無駄じゃなかったと思えて感極まったのは、ここだけの話。

23年と24年の夏 ワンマン公演

 23年はフェスとバンドセットでワンマンのツーデイズ。普段MCなしで歌って踊る"ノンストップ無酸素運動"だから、MCがぜんぜんうまく話せなくて(笑)でも、真摯に伝えたいことを伝えてくれるMCなんだって思えりゃよくて。「グデイはおばあちゃんになってもやるから! みんな長生きしてね!? うちらより先に死んじゃダメだから」「グデイは止まりません! いつ来てもいいよ、いつもライブしてるから。実家だね」室井ゆうの言葉に重ねるようにミ米ミが「ほんとだよ、久しぶりに来てくれてもちょう嬉しいしね〜いつでもおいで〜」って笑ってんの、グデイを信じろでしかないじゃんね!
 "グデイだからこそ"って感情に出会ってしまったから、好きになっちゃったんだ。平日の夜に、オタクたちがフロアで大ハシャギしている様子を楽しそうに見て笑って、歌って踊って駆け回って、その光景ぜんぶがなんて豊かで価値のあるものだろうと思った。愛しかない? 愛だけあればよくね? ふたりなのに目が足りない状態になってしまう。クルクル変わる表情を一瞬たりとも見逃したくない。自由に楽しく遊びながら、気持ちを渡してくれる姿から目が離せるわけがない! 1ヶ月ちょい観なかっただけでどんどん素敵になっていってしまうので、行ける現場にマジで行かなきゃという気持ちになって。ふと、わたしが好きな人たち、わたしのことをドキドキさせるの上手すぎるな〜〜〜………そりゃずっと大好きでいるわけよ、これからも好きでいさせてね、なんて思いました。

 24年はワンマンで、ふたりだけのグデイ。普段は長尺で観られる現場が多くはないから、特別な機会でもある。その日は、三島さんが「僕も音周りケアで馳せ参じます」とポストしてPA卓にこもっていた。
 初披露されたINAZUMA GIRLは、聴いた時からずっときらめいたままだ。本編中、突然すぎて"新曲である"ことしか意味が分からなくて、アンコールでMVが流れてきて意味が分かって、なんかもうびっくりするくらい泣いてしまった! MVが流れ終わって、室井ゆうが「作詞曲は三島さんです!」と言った瞬間にオタクたちがみんな真後ろを振り返りPA卓に向かって拍手してくれたの、鮮明に覚えている。自分だって拍手していたのに、途中で照れて俯いてしまった。その光景があまりにも愛おしくて。なんでわたしがこんなに嬉しくなるんだ。そう、この光景は、まるでグデイに初めて出会った時のよう。でも、PA卓を振り返って見たのは、わたしだけではなくて、フロアにいるオタクたちみんなだった。その瞬間がとんでもなくしあわせで!(グデイのオタクは、本当に良い方たちばかりなので、この現場から入ったおかげで別界隈の現場でも行き続けられていると思っています。)

 その後もっかい歌ってくれると思ってなくて噛み締めて聴いた。新曲をワンマンだからこそか3回も聴けるの、謎なファンサすぎて救われたのだが………………? ところどころ入ってくる歌詞が、あまりにもわたしの好きな人たちの話すぎて泣いてしまった。夏の終わり="駆け抜けてあっけなく終わっていく、けれどギラギラだった確かな記憶を思い出した時に込み上げてくる"感情が描かれている曲だ。個人的な話、わたしも夏生まれなので、夏に生まれてよかったなあ、三島さんと同じ夏の終わり生まれで嬉しいなあ、とも思った。この曲を抱きしめて眠りたいくらい好きだ。「振り返ったら誰もいなかったわ このまま抱き合って むしろ溶け合って ひとつになっちゃって消えてくのもアリかな」光というか、もはや落雷。この日のグデイのワンマン、あまりにも「夏そのもの」すぎた。ステージの上は常にきらめいていたし、歌声もダンスの身振り手振りも瑞々しくてどこか儚くて、アイドルなんて枠組みからはみ出ている、もはやアーティスト、表現者だった。目が離せないまま駆け抜けるように曲が終わって「今」だけがあった。

 出会った時からずっと、こんなライブばかり観せられるものだから。グデイがいるからこそ提供曲たちが生まれていると納得せざるを得なくなる。書かせてしまう、うーん、書きたくなってしまうふたり、だって書いたらステージで想像以上の景色を見せてくれるんだもん。そんなの作家冥利に尽きる、どころか、やめられなくなる! だからこそ、曲の幅広さがすごいし、でもなにを歌っても、ちゃんとぜんぶグデイだ。とんでもなくない!? 歌わせたくなるよな、歌ってほしいよな〜〜〜………わたしでさえこんな風に思ってしまうんだから。グデイはステージに立つべき人たちすぎる、いつまでもきらめいていてほしい。

 ちなみに、年明け早々、25年1月にINAZUMA GIRLのアコースティックバージョンを初めて聴いて、グデイのおふたりの歌はもちろん、三島さんのコーラスが重なり合ってとても美しくて。この世にこんなにもきらめいている曲が他にあるかよ………………

わたしの人生はどう変わったのか?

 好きな人たちの"やりたいことしかやらない"を自ら選び取って、まわりも楽しく巻き込んでいく生き方を心から尊敬している。どこまでも連れてって欲しくなっちゃう。いや、わたしも頑張る。わたしはわたしで頑張るから、またライブハウスで会いましょうって思える人を、大好きになってしまう。変わらないままどんどん変わっていく人たちをこれからもずっと好きでいたい。何度か現場に行った後も、グデイのおふたりに「三島さんから好きになって現場にこんなに来てくれるなんて」って言われたことがあるけど、まあ、三島想平はもちろん大好きだけど、それだけじゃこんな気持ちにもならないし、現場にも行かない。わたしは、グデイが大好きだ。そして、グデイを好きになったから三島さんをもっと好きになったのもあるし、またグデイへの提供曲が待ち遠しくなってしまう。出会えていなかったら、わたしは三島想平を好きな自分のことを諦めてしまったかもしれないとも思っていて、わたしが大切にできないわたしのことまで、大切にしてくれてありがとう。そんな風にさえ思っている。グデイが今のわたしに必要不可欠なのは間違いない。

 わたしの生きている意味そのものだなんて言わないけど、わたしの生き甲斐だ。"あなたたちがいない世の中だったら死んでも構わない"なんて、そんなことを言ってしまうのは、この世界が生きるに値するくらい素晴らしいことを教えてくれたあなたたちに、あまりにも失礼だから。でも、あなたたちがいてくれないと生きている甲斐はない。本当にありがとう。
 これだけ書いても、書ききれない。ああ、愛おしくて抱えきれない思い出が、溺れそうなくらいある人生でよかった。心の底からそう思っているし、もし最後まで読んでくれたあなたが「三島想平」と「グデイ」にまだ出会っていないのなら羨ましく思う。
 わたしの好きな人たちのことを、みんなが好きになってくれたら、わたしは本当に嬉しい。

追記

 「cinema staff」と「三島想平」との出会いから今に至るまでは、この記事の軽く10倍程度の量になるので書けませんが(笑)良い曲しかないので、是非、cinema staffも聴いてください。
 最新曲は、小説家の中村航さんと共作した岐阜県公認の「岐路」という、夢を追う若者たちの熱や故郷の美しさを歌った応援歌です。


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自分語りで飯が食いたい
いただいたチップは、仕事終わりで駆け込んだライブハウスで飲む美味しいビール代になります。

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