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「町並み・村並み」ってなんやろ?

内子の半世紀のまちづくりを振り返るシリーズ、第2段。前回は「エコロジータウン内子」について説明した。続いてはエコロジータウン内子を支える大切な2つの言葉「町並み」「村並み」をみていく。

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内子で暮らし始めると、「町並み、村並み」という言葉がたまに出てくる。他の地域では聞きなれない言葉だ。特に旧内子エリアではよく耳にする。

町並み」とは、「町並み保存運動」と呼ばれる古い建物を修理しながら活用する住民運動を主体とした運動のことだ。地元住民と行政が取り組んでいくことが一般的だ。北は小樽から南は竹富島まで全国各地の古い建物が並ぶ地域で行われている。

清潔感のある通りだが、家の修理やお掃除は住民の負担によるところも大きい。

「村並み」とは、「村並み保存運動」のことで、町並み保存運動が市街地で行う活動に対して、里山の美しい風景や土地の個性を磨き上げ、生業を作ることが大切だとした住民運動や土木事業のことだ。これは内子独自の言葉だ。水車小屋を住民で作り上げたり、山奥で宿や蕎麦屋を運営してきた。また、森や川も人工林やコンクリートが目立った時代に、意図的に自然豊かな状態に戻るように工事や植林イベントなどを行なってきた。

村並み保存運動の中でお客さまをもてなすそば屋が生まれた。
土留工事を意図的に緑が生い茂る方法で行った。

市街地も里山も身だしなみの整った、美しい風景にしていくのが「町並み・村並み」で成し遂げたいことだ。それらが組み合わさって自然豊かな環境づくりを全町的にしていこうというのが「エコロジータウン内子」だ。内子町のまちづくりをまとめると、市街地の古い建物の活用や、里山の農村風景と暮らしを活かした住民運動を行政もサポートしてきたまちづくりだ。

河原は連日キャンプのお客さまで賑わう。賑わいの裏には護岸整備やトイレの設置、ゴミ拾いなど官民連携の取り組みがある。

まちづくりはまちづくられではない。

エコロジータウン内子、町並み、村並みと話してきたが住民が動かなければ虚しい。どうしても行政だけではできないのだ。まちづくりは行政がやるものと考えている人もいる。税金を払っているのだし、当たり前じゃないかと思う人もいる。行政サービスがままならない昨今、まちづくりまで行政に任せるのはあまりに期待が薄いとも言える。行政は事務サービスと段取り。主役は住民。これが内子が目指すまちづくりだ。

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