見出し画像

「しょうがない」の英訳?

あらゆる世代の日本人がよくつかう言葉で、プロの通訳や記者のあいだで「外国語に訳しにくい」
と問題になるマジックワードがあるそうです。
それが「しょうがない」なんだそうです。


本当に恐ろしい言葉で、一言ですべての論理や倫理をすっ飛ばしてしまう言葉だと思います。
日本にこの言葉が拡がった背景として、ある論文では以下のような考察がなされています。

『自然のなす業でいちいち気に留めてもしかたがないという考え方が、我々日本人の心の中に根付いているのではないだろうか』

つまり地震や津波など自然災害が多発する日本では人間では太刀打ちできない脅威に直面してきたために、「しょうがない」という独特のメンタリティーが育まれてきたということです。


でも、これ何度も言いますが本当に恐ろしい言葉だと思いませんか?
「しょうがない」という言葉が登場したと同時に、登場するのは諦めです。
そこから先に進むのが本当に難しくなってしまうと思います。
学校でいえば、試験返却の際に、子どもたちは口にしています。


もちろん、この言葉を使ってしまうことは止められないと思います。
そうすると、私たちにできることはただ一つ。
「しょうがない」と言われたら、「(いや)それでも」と言い続けてやりまましょう。切実に・・・


言葉の多様性というのは、ある種、問題をはらんでいるのですね。
本当に難しい・・・

いいなと思ったら応援しよう!