「現代俳句」2024年10月号を読む。
「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけています。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のためにご紹介したいと思います。
列島春秋
忘れること忘れないこと落葉踏む
相川 文子
地区の力 地区協会報を読む
陽炎のやうな私に現住所
安田 中彦
翌檜篇
ストローで突く檸檬と生返事
佐野 瑞季
風を詠む
キッチンはわたしの書斎りんご煮る
小林 ろば
猿酒や土器に残れる染みの跡
後藤 冴子
生きること等身大の秋の虹
蔦 とく子
古書店の奥の暗がり秋の声
秋山 ふみ子
良夜かな給仕ロボットとつい会話
有坂 花野
秋陽やいのちまるごと抱つこ紐
林 ひとみ
芸術祭特別席は舞台袖
遠藤 寛子
病む地球に季節を繋ぐ虫の声
加藤 かほる
ベンチには紅葉一枚予約席
小池 弥生
倖せとの擦過音聴く秋の耳
小林 㐂七
湯葉ほどの地球の地殻草の草の花
本多 独川
秋暑し掃除ロボットうろうろす
斉藤 ちず代
人間を見飽きたライオン秋の虹
永井 清成
シナモンと林檎のような出合いあり
毎原 祥子
眠られぬベランダスマホ月のドア
渡部 奈津子
少年の夢も上乗せ大花野
小木曽 富美子
図書館俳句ポスト
チョコレート色の猫いる暑さかな
大野 美波
ひまわりの皆こっち向きがこわい
嫌夏
水を打ち象の形になりにけり
秋葉 尚子
浴衣の子銀色ラメを爪に乗せ
村上 惠子
ご褒美のやうな夕焼見て帰る
山田 絵里
以上です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。
次回もお楽しみに!