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「現代俳句」2023年5月号を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけている。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のために紹介したい。

※()内はページ数。

今回、第40回金子兜太現代俳句新人賞の結果と作品紹介のページがあったが、それは別記事にするかもしれないとして、通常のコーナーから紹介する。

列島春秋・5月より(6~8)

桜咲くのかこの道にこの修羅に 五十嵐秀彦 

花冷えです食器を洗う指先です 佐々木宏

憲法記念日猫には爪を研ぐ自由 鈴木砂紅

紫陽花や雨よりやさしく歌う人 蓮見徳郎

母の日の暮れて私の日にもどる 夏礼子

芍薬の花弁が落ちて祖母になる 萱野笛子

地域の力・地区協会報を読むより(11)

花吹雪手配写真とバスを待つ 野村洋子

黒猫の深き眠りや野分後 鈴木邦子

作品10句より(12~14)

思いこみ強くてラムネ吹きこぼす 草野眞理子

散歩道なぜここに在る鬼の豆 吉野敏

第14回現代俳句の風より(48~56)

にぎやかに鳥の恋する遺跡群 新出朝子

地も海も宇宙の一部春の海 小笠原祐子

誰も知らない鳥雲に入りしあと 栗原かつ代

菜の花にマヨネーズやら醤油やら 坂本君江

児の夢の毎日かはり雛あられ 中村ふじ子

置き配や春風のごと置きて去る 野口佐稔

春鴉黒き自由を謳歌せり 岩城庸子

花筏亀がひょっこり顔を出す 杉浦理恵

しゃぼん玉住所がなくて落ちつけぬ 中村秀子

B面がなぜか好きです霞草 山口冬人

蛇穴を出でて蛇の道風まかせ 田村葉

地球儀を磨けば春の空になる 菅攝子

図書館俳句ポストより(60・61)

納豆我を生かせし八十二まで 松風

コロナ禍を知っているかい猫の恋 野村富雄

叶うかなふと気になりし猫の恋 原田祥二郎

新入会員記念作品より(63)

花群のどれかひとつが夢である 山崎涼


全体の感想

動物や自由の句が好きで、印をつけて選びがちだった。
春の俳句なので、全体的に明るくて楽しい雰囲気の句が多くて、読んでいて楽しかった。


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ゆめいるか書房
最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!