食物アレルギーをどう思います?
私はこの歳まで「食べること」が大好きで、今の体を作り上げてきました。
好き嫌いは多少ありますが、口に合わないだけで大抵のものは食べることができます。
ですが、「これだけはどうしても食べることができない。」が1つあります。
それが「たらこ」です。
好き嫌いとしか思われなかった。
「たらこ」なんですが、子供のころから食べると喉がかゆくなって、くちびるが「たらこ」に。所謂「たらこくちびる」になってしまいます。
気が付いたのは、小学校3年生ぐらいの時かな。
朝ごはんで、大好きなたらこを食べているといつもと違ったかゆみが発生して、ご飯を中断。
「何してんの?学校遅れるから早く食べなさい!」との祖母の声。
「喉がかゆいから、ごはんいいや」
「ダメでしょ!!残したら、お百姓さんに怒られるよ!!ご飯だけでも食べていきなさい」
他は優しい祖母でしたが、戦争経験からお米を残すのは許さないタイプでした。
泣く泣く、漬物でその日は食べ終えたんですが、残したたらこは次の日も温めなおして出てくるのです。
その次の日は弟に食べさせて違うおかずでごはんを食べたのですが、
「好き嫌いが多いと大きくなれないぞ」が祖母の口癖で見つかると、ゲンコツをもらうので、弟とのトレードで難を乗り越していました。
たらこと山芋はどうしても食べられないので、祖母の目を盗んでは弟が嫌いな納豆とかをもらっていました。
ピーマンや、シイタケ等も好きではなかったのですが、単なる好き嫌いなので、いつの間にか食べてましたけどね。
山芋は克服できたのに。
高校までには嫌いなものが2つだけに減っていたのですが、その2つが強敵で、「たらこ」「山芋」でした。
成長期だったので、とにかく量を食べたい年頃でしたので、味が濃いおかずでごはんを流し込むように食べるような感じでした。
それに「山芋」は適していました。「とろろ芋」です。
かゆくなる前に喉に通してしまえはかぶれないのと、くちびるにつかなければかぶれないことを発見したので、食べることが可能になりました。
そのあと喉がかゆくなることはなかったので「完全克服」できたのです。
一方たらこは、スプーンや箸に、少量(極端に言えば1粒)付いていても分かるぐらいには敏感なセンサーを持ち合わせてしまって、かゆさは必ず出るので克服ならずでした。
あるきっかけで克服できたと勘違い。3日間寝込むはめに。
そのきっかけとは、「たらこ風味のおせんべい」を食べることができたことです。
30歳ぐらいになると、「たらこ」を克服することをあきらめていました。
そんな時、たまたま、大阪土産でもらったおせんべいのパッケージを見ないで食べたのです。
おいしかったので、袋を見てみると「たらこ風味」⁉と書かれているではありませんか。
苦節20年。「たらこ」と関するものは一切ダメだったのですが、かゆくない。
しかも味は幼い時に食べたおいしいたらこの味に似ている?感じがしたので、うれしくなってしまいました。
早速、会社近くのショッピングモールであこがれの「たらこクリームスパゲティ」を完食…喉に違和感を感じます。
家に帰ると、顔に発疹が出てきている。めったに壊れないおなかがゴロゴロし始めたかと思うと、トイレから出れなくなります。
しかも、吐き気も伴い始め、めまいと発熱39度。
ヤバい。これやばいは…
次の日、症状が発疹と熱と下痢は残ったのですが、医者に行くだけの体力がなく、原因はなんとなくわかっていたので次の日にひどくなったら救急車呼ぼうと思い自宅療養。3日目には発疹は消えて、下痢は残ったものの熱も下がってきたので、その日も自宅療養をしました。
すごく大事になってしまった感じですが、「たらこ風味」は大丈夫だが本物はダメと言うことですね。反省。
アナフィラキシーショックは生命の危機があるのでアレルギーのある人は注意してください。
身をもって味わった苦痛なので、もし食物アレルギーがある人は知っているとは思いますが、無理せず食べれないものは食べないようにしないと危ないのでやめましょうね。
味は本当に好きなんですけど、今は一切食べてません。