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👵白髪撃退マニュアル2025

最近『全修。』ってアニメを見てました。主役が「黒毛」って呼ばれてるのを見てたら自分も「なるべく黒い状態を維持したいなー」とか思って、白髪の原因やら予防法やらの文献をあさってたので今回はその内容をシェア。若干専門的な話も入ってくるんで、適宜スキップしながら読んでいただければと思います。

ちなみに、エビデンスは限られているものの、(特にストレス関連の)白髪は可逆的である(黒く戻せる)って報告もちらほらあるので、すでに白色がのぞいてきている方にもチャンスはあるのではないかと。

白髪の発生メカニズム: なぜ黒髪が白髪に変わるのか?

白髪は、髪の毛の色素細胞であるメラノサイトがメラニン色素を作らなくなることで発生するってのは聞いたことがある方も多いでしょう(R, R, R, R, R)。

メラノサイトは、毛母に存在する細胞で、メラニン色素を生成し、髪の毛に色を与える細胞っすね。加齢やストレス、遺伝などの様々な要因によってメラノサイトの機能が低下し、メラニン色素が作られなくなると、髪の毛は白くなってしまうというわけです。
メラノサイトの機能が低下する主な原因は大きく分けると以下の3つ。

  1. 酸化ストレスR, R, R, R

    • 人体の中では、常に活性酸素種(ROS)と呼ばれる物質が作られている。ROSは、呼吸や代謝などの生命活動によって発生するもので、適量であれば問題ない。しかし、過剰に発生すると細胞にダメージを与え、様々な病気や老化の原因となる。このROSによる細胞へのダメージを「酸化ストレス」という。

    • 髪の毛においても、ROSはメラノサイトにダメージを与え、メラニン色素の生成を阻害する。特に、過酸化水素(H2O2)は、メラニン生成に必要なチロシナーゼという酵素の活性を阻害することが知られている。

    • また、ミトコンドリアの機能不全やDNAの損傷も、メラノサイトの細胞死を促進する(R, R, R)。これらの損傷は、細胞の機能を低下させ、老化を促進する原因となる。

  2. 幹細胞(MelSC)の減少と移動R, R, R

    • メラニン幹細胞(MelSC)は、メラノサイトの元となる細胞のこと。MelSCは毛包ニッチと呼ばれる場所に存在し、メラノサイトを供給することで、髪の毛の色を維持している。

    • しかし、加齢やストレス、環境的なダメージにより、MelSCが枯渇したり、毛包ニッチから移動したりすると、メラノサイトが供給されなくなり、メラニン色素が作られなくなる。

    • 特に、ストレスによる交感神経系の過剰な活性化は、MelSCの増殖と細胞死を促進し、白髪化を加速させる(R, R, R, R)。 (交感神経系は、ストレスを感じたときに活性化する神経系で、心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりする働きがある)

  3. 遺伝的要因と環境要因R, R

    • 悲しいかな、白髪になりやすい体質は、遺伝によってある程度決まっている。IRF4、KIT、BCL2などの遺伝子は、メラニン生成と幹細胞の生存を調節しており、これらの遺伝子に変異があると、メラノサイトの機能が低下し、白髪になりやすくなる。

    • ただし、生活の送り方によっても白髪へのなりやすさは大きく異なってくることも確実で、例えば紫外線、喫煙、大気汚染などの外的要因も、酸化ストレスを悪化させ、白髪化を促進することが報告されている(R, R)。 紫外線は、皮膚がんの原因となるだけでなく、髪の毛にもダメージを与え、老化を促進するのである。喫煙は、血管を収縮させ、血流を悪化させることで、メラノサイトへの栄養供給を阻害する。大気汚染物質は、ROSを発生させ、酸化ストレスを増加させる。

これらの要因に加えて、様々な要因によって生じる全身の酸化バランスの乱れも白髪に影響を与えることも分かってます(R, R, R)。老化、慢性的なストレス、炎症などは、メラノサイトの健康を損ない、白髪を促進する可能性があるってのは昔から確認されているところっすね。

ここまで見てわかる通り、白髪の原因は結構多岐にわたっているんで、「これだけやってれば白髪には絶対ならない!」っていうシルバーブレット的な方法は存在しないといっていいでしょう。が、いくつか期待が持てるデータも発表されていたりするので(動物実験、細胞実験段階だったりするのもも多いんですが。。)、次節からはそれらをチェックしてみることにしましょう。

白髪を予防するための戦略: 黒毛を維持するためにできること

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