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【ユーモアの秘めし力】女性のユーモア、ストレス解消にユーモア、ウェルビーイングとユーモア、知能とユーモアetc.
本noteをお読みの方なら、「ユーモアは単に楽しい気分になるだけじゃない!」ってのはよく知っているところでしょう。例えば、The Levity Effectで引用されている多くの研究によれば、
人間関係が強化される
共感能力が高まる
ストレスが和らぐ
異性にモテる
ユーモアのあるリーダーの下で働くと生産性が高まる
対人関係も円滑に進む
病欠も減る
大学の教授がユーモアを活用すると学生の点数が15%もアップする
ってなことが確認されてたりします。とはいえ、ただやみくもにユーモアを連発すればよし、というわけにもいかないってのが難しいところ。
ユーモアの種類によって得られる効果が違ったり、ユーモアが滑ると逆効果になったりといった具合に以外と注意点も多いんですよね。そんなわけで今回は、ここら辺の注意点も含めて「ユーモアにまつわるエトセトラ」ってテーマで5つほど最近の論文をチェックしてみたいと思います。
1. 女性より男性の方がユーモアで失敗した時のダメージがでかい説
「男性の方がユーモアで滑ったときのリスクがでかいのでは?」みたいな研究(R)が出ておりました。
これはイエール大学経営大学院などの研究で、合計5400人の男女を対象に9つの実験を行ってます。どの実験も基本的なデザインは同じで、
参加者には、ある人がジョークで会話を盛り上げようとしているというシチュエーションのシナリオを読んでもらい、ジョークを言った人に対する印象を評価してもらう
実際に相手が楽しそうにしているか、つまらなそうにしているか、また、ジョークを言った人が男性か女性かによって違いがあるかを分析する
みたいになってます。男性/女性のユーモアが受けた/滑ったときにそのユーモリストに対する印象にどんな違いが生じるのかを調べたわけですね。
その結果をざっくりまとめると、
ジョークが成功した場合、男女間の評価に差は見られなかった
しかし、ジョークが失敗した場合、ジョークを言った人が女性だと、男性よりもより好感が持てる、より有能である、より面白いと評価される傾向があった
この結果は、複数の文脈で当てはまった(初デート、職場など)
だったそう。男性がユーモアで滑ると有能感、好感度など複数の点でより大きなダメージを受けてしまうわけですね。
では、なんでこのような性差が生じたのかといいますと、
男性はユーモアを自分をよく見せるための手段として使っているとみなされる傾向があった(目立ちたい、出世したいなど)
一方女性は、ユーモアを他者とつながるための手段として使っているととらえられていた
っていう違いがあるかららしい。女性の方がより崇高な理由でユーモアを使ってるってステレオタイプのおかげで、ジョークが滑ってもより肝要に受け取ってもらえるってわけですね。
以上の結果を踏まえて、研究チームは、
コミュニケーションをとるか、相手と絆を築こうとする誠実な意思表示をすることで、誰でも悪い冗談を受け入れてもらいやすくなるだろう。
と提案しておりまして、特に男性がユーモアを使うときには意識しときたいポイントっすね。
2. 地位によってもユーモアの受け取られ方は変わってくる説
「ジョークは誰が言うかによって全然違う」ってのは直感的にもよくわかりますが、その違いは話し手の性差だけにあらず。そこでミドルテネシー州立大学などの研究(R)では、「話し手、聞き手の社内での地位によってもユーモアの評価は変わるのでは?」ってところを調べてくれておりました。
同じ内容のユーモアでも、女性上司が男性部下に言った場合と、女性部下が男性上司に言った場合では受け取られ方が違ってくるんじゃなのい?ってわけですね。
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