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小説を書こうと日々頑張る人です。

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  • オタク兼腐肉の日記

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読書について オタク兼腐肉の日記#1

 そもそもオタクと名乗ることができるほど、自分になにかしら知識があるのだろうか。と、世の(とくにインターネットを住処とする)多くの人は思ったことがあるだろう。  僕がまさにそうだ。それでも、このくだらないエッセイ風の記事のタイトルには「オタク」という語をつけた。  それはある種の皮肉であり、宣言だ。大した知識もない一人の男が、どこまでなにかを書き続けられるだろうか? 僕は今まで、なにかを続けるということをしてこなかった。怠惰で、なんの益にもならない腐肉であり続ける以外には

    • 『Pet Sounds』は遅効性の依存物質

       『Pet Sounds』アメリカのバンドThe Beach Boysが1966年に発売したアルバムだ。   古い音楽に関心のない大多数にとっては見たこともないアルバムで、そうでない少数の中では「なんか偉大なアルバムランキングでうえのほうにあるやつ」くらいの認識なのだろうと思う。さらに少数の、しかし大勢いる好事家たちは神棚に飾り、毎日神とブライアン・ウィルソンに祈りを捧げながら聴くのだそうだ。  そこまではしないまでも、ぼくはこのアルバムが大好きだ。  ぼくは音楽理論には

      • ラモーンズはパンクロッカー? オタク兼腐肉の日記#5

         ぼくは別にパンクが好きなわけではない。  最近そう気づいた。  ぼくはラモーンズが大好きだ。特に『ラモーンズの激情』は、最も好きなアルバムランキングを作るならトップ10には必ず入るほど愛している。  セックス・ピストルズもそれには及ばないまでも、かなり好きだ。  THE BLUE HEARTSもとにかく最高だし…………  ここでパンクの弾が尽きた。  そう、パンク好きを名乗るにはあまりにも乏しい弾数……ぼくはパンクが好きなんじゃなくって、これらのバンドが好きなだけだ

        • イヤーピースはわがまま オタク兼腐肉の日記#4

           少し前に、新しいワイヤレスイヤホンを買った。  それまで使っていた、三千円くらいのワイヤレスイヤホンも悪くはなかった。悪くないだけで、とてもじゃないがランニングなんかには適さない。すぐに耳の穴から転がり落ちてしまう。耳以外の穴に転がっていったら、シャレにならない。  普段つけていても事あるごとに違和感を感じるような代物だったので、いっそのこと買い換えようと決意した。せっかくなら、そこそこ良いものを買おう。  ちょうどセール中だったので、二万円以上するANKERのワイヤ

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        読書について オタク兼腐肉の日記#1

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        • オタク兼腐肉の日記
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          映画を観て泣いたことがあるか? オタク兼腐肉の日記#3

           「映画で泣くわけないだろガキが」なんて思った方は前頭葉を吸い取られてしまっているだろうから、同情だけはしておく。  なにしろ僕は良い映画ではとことん涙を流してしまう。  「ショーシャンクの空に」のラストシーンとかで感極まって泣いてしまうのはもちろんのこと、「アベンジャーズ エンドゲーム」ではあらゆるシーンで興奮のあまり涙が溢れてきた。  最近の映画だと「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の冒頭でドット絵のマリオが出てきた瞬間に、わけも分からず感動してしまった。  

          映画を観て泣いたことがあるか? オタク兼腐肉の日記#3

          古くて新しいポップ・ミュージック オタク兼腐肉の日記#2

           音楽が好きだ。  自己紹介の機会があるたび、僕はそう言ってきた。  そしてそのたびに後悔してきた。もっと狭い意味の言葉を使うべきだったなあ、と。  これまでの経験上、自己紹介で「音楽が好き」と言う人間にろくなやつはいなかった。僕も含めて。  というのも、彼らはTVでよくかかる音楽以外を、音楽と認識していないことがほとんどだからだ。  それは言い過ぎにしても、僕と彼らの趣味が合った試しはない。  もちろん、僕が悪い。音楽好きと自称しておきながら、最新のヒット・ソングを

          古くて新しいポップ・ミュージック オタク兼腐肉の日記#2