3人で読む推理小説「スカイホープ」感想
こんにちは。鎌田です。
2020/09/27の独白をお届けします。
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スカイホープを買ったよ
「スカイホープ」という本を買った。
「3人で読む推理小説」という売り文句で宣伝されていて、以前から気になっていた本だった。
リアル脱出ゲームでお馴染みのSCRAPさんが出している本らしい。
私はリアル脱出ゲームやったことないからよく分かんないけど、多分すごいんだと思う。
スカイホープはこんな本だよ
スカイホープとはどういう本なのか、大雑把に説明すると
こんな感じで、3人のキャラクターそれぞれの視点で書かれた物語が入っていて
読者は、各自どのキャラクターの視点に立つか選ぶ。
キャラクターが3人いるから、読者も3人必要というわけだ。
そして読者は、各々の担当したキャラクター視点の物語を読み
専用サイトにアクセスして、それぞれの視点から話し合いながら、提示される問いに答えていく。
これを繰り返して、事件の真相が解明されていくのが大まかな流れだ。
一応1人でもプレイ可能とのことだったが、せっかくなので3人でやってみることにした。
スカイホープをやってみたよ
スカイホープは、その性質上参加者全員が冊子を持っていないとプレイできない。
そのため、マーダーミステリーのようにオンラインでは実施できないという弱点がある。
しかもこのご時世。
複数人で室内に集まり話し合うなんてできないので…
姉と兄に頼ることにした。
参加者紹介
鎌田小春(著者):スカイホープを買ってきた張本人。テーブルゲームは好きだけど、他人と話すのは苦手なのでいつも困っている。
兄:参加者の中で最も本を読む。推理小説は自分では推理せずに読み進めるタイプなので、今回自信はないとのこと。
姉:一番乗り気な参加者。課題図書を読まずに感想文を書き、文集に載ったことがある。高校時代、2歳下の弟に国語を教えてもらっていた。
やってみた感想
面白かった〜!
これに尽きる。面白かった。流石SCRAPさんだ…。
ネタバレは厳禁とのことなので、ネタバレを避けつつ雑感を。
・結構難しい
思ったより難しかった。
序盤は割とすんなり行けたんだけど、後半につれ難易度が上がっていくので、最後の方は「分からないな…」「え〜何これ…?」「これが不正解とかバグなんじゃない?」みたいなことばかり言ってたように思う。
とは言ってもちゃんとヒントも用意されているので、どうしても難しかったらヒントを見れば回答に辿り着けるようになっている。
ありがたい…(何度かヒントのお世話になった)
各自が情報共有をしっかりしたつもりでも、どうしても伝えきれない細かいニュアンスってあるじゃないですか。
そういう細かい所を突かないと解けない謎もあったりして、この本ならではだな〜!って痛感させられた。良い本だよこれは…
・メタ読み前提っぽい?
意外だったのが、メタ読み前提で読み進めてOKだったこと。
(これは単純に、私が謎解きゲームに慣れてないからかもしれないけど。)
例えば、序盤になんか怪しい人物が出てきたとするじゃないですか。
そしたら「こいつ絶対この後の事件に関わってくるぞ…!」って思っちゃいますよね?
でも私なんかは「まだ事件が起きてないのに、ちょっと不審だからってメタ読みして疑うのもな…」って思うわけですよ。
その良心が甘えだった。このゲームはもっとメタ読みをしないといけない。
何ならサイトの設問が、メタ読みをするような質問形式になってたし。
疑わしいことはとにかく共有する。これがこのゲームの鍵だと思う。
私はTRPGっていうロールプレイに重きを置いた遊びをしていたから、尚のことキャラになりきろうとしていたんだけど、これはそういうゲームではないんだとやってから気づかされた。
自分はこの小説の登場人物ではない。読者、つまりは神の視点を持っていることを意識するべき。
・かなり時間潰せる
本には「所要時間:3〜4時間」とあったが、我々は休憩含めて4時間半かかった。
リアル脱出ゲームの経験も推理小説の知識もない一般人でこれぐらいなので、得意な人は3時間ぐらいで謎が解けるかもしれない。
また、この本は税込みで2200円なので、3人で遊ぶなら1人当たり約700円しかかからない。
700円で3〜4時間遊べるの、めっちゃコスパ良くないですか…!?
3人でできる手軽さもGood。
友達がいない人でも、ギリギリ集められるかもしれないぐらいの人数だと思う。(私は集められなかったけど)
まとめ
「スカイホープ」、買ってよかった〜!
財布に入ってた2000円の図書カード使って「実質200円で買ってやったぜ!」って言おうと思ってたのに、残高が104円しかなくて千円札が2枚消えた時は「買わなきゃよかった…」って思ったけど…買ってよかった!
スカイホープ、推理小説としては人数も必要だし時間もかかるけど、協力型の謎解きゲームとしてはかなり手軽だから、マーダーミステリーの入門書みたいな感覚でおすすめできるかもしれない。
是非皆さんもやってみてくださいね!
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本日の独白は以上となります。
それではまた次回。
ご清覧ありがとうございました👧
ここに文章を書くことで誰かがサポートしてくれるなんて、そんな都合の良い話あるわけないよな…いやまさかそんな…ねぇ?