何かを選ぶことは何かを選ばないこと。少なくともその時点において。
「ああ、この人はあのとき私が選ばなかった未来を選んで、今その先にいるんだなぁ」と思わされる出来事があった。
島で仕事に注力しているこの数年を後悔するわけではないのだけれど、それを選ぶことによって選ばなかった選択肢のその先を目の当たりにすると、当時の選択について改めて考えはする。
もちろん人それぞれだから、同じ選択をしていても結果は違ったであろうことはわかっている。
そして、それはあくまでも過去の選択であって、今これからまた選びなおすことができるということも。選んだ時点から確実に時間は進んでいて、何かを選んだ結果の私が今ここにいるのだ。
そのときそのときで納得のいく選択を重ねていくしかないのだけれど、それでも未来の私はいわゆる「普通の幸せ」を選ばなかった自分を恨めしく思うこともあるのだろう。
本当は普通なんてないってことも、頭では理解しているつもりなのだけれど…。