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「14歳から考えたい 優生学 」は役に立つのか

14歳から考えたい 優生学
フィリッパ・レヴィン / 斉藤 隆央 (翻訳)
すばる舎 2021/10/7

良い本だった。
優生学の歴史について非常に分かりやすく教えてくれる本だった。良い本だった。

14歳がこの本を手に取ったら頼もしいのだろうとも思った。
旅のお供に、ランチの間に、フットサルの前に、場所を選ばず優生思想の歴史に触れたら良いと思った。
ナチス最悪。/出産の自由最高。/人種差別FUCK。
このへんのことは、どんな食事のお供にも最適だと思う。友人・ご家族・パートナーと談笑してほしい。
食い合わせが悪い場所が想定できない。

優生学についてひとしきり教えてくれたあとに、この本の結びには

かつて国家レベルで支援してきた優生学が今は個人の選択に的が絞られている。

と書かれていた。
14歳じゃない自分には少し難しい結びだった。

多分、
遺伝子を選り好みしてコントロールしたいという欲望の是非について問われているのが現在だ!」
こんなことを、伝えてくれているのだろうかと、解釈した。

自分には関係ない話なので、本書を読むまでデザイナーベイビーについて優生学を結びつけて考えたことがなかった。
というか、デザイナーベイビーについてミリも考えたことなかった。

例えば、遠い未来デザイナーベイビーばかりの世の中になったら現在人のまなざしからすれば結構エンガチョ。超ディストピア。

生物多様性について交えて“エンガチョ”な部分を深掘りできれば14歳の手本になれるような気もするけど、多分自分にはできない。

今のところ役に立ちそうにない。



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