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「ビール 今日もゴクゴク、喉がなる」は役に立つか

著名人のビールにまつわる思い出・こだわり・思想がつまった良い本だった。
わたしはお酒が弱いので、思想やこだわりまでないのだけど、いろいろとお酒にまつわる思い出しがあった。
断片的で寂しい記憶もある。

ギャル

代々木公園で友達とお酒を飲んでていたら、隣にいたギャル二人と打ち解けた。ギャルはどこからかホームレスのおじちゃんも連れてきて、一緒に飲んだ。おじちゃんは臭かったけど、ギャルは気にせず腕を組んでいた。いいやつだ。
ギャルとトイレに一緒に行ったら唐突に「ちんこ 見せて」と言われてすごくテンパったけど、冷静なふりをした。
MIYASHITA PARKを見上げるたび、ホームレスをどこに追い出したのか、シンプルに腹が立つ。

一人旅

一人旅はとてもご機嫌だ。
広島で泊まったホテルは屋上にBARがあった。
観葉植物と電飾とでっぷりソファー、ウッドテーブル、おしゃれだったように思う。
ひとりソファーで、ビールを飲みながら本を読んでいたのだけど、隣のカップルの会話がロマンチックすぎて、あますところなく盗み聞きしていた。

姉の旦那

姉の旦那はお酒をよく飲む人だ。
ちゃんと個人のことを話したことがない、一度ふたりでお酒を飲んでみたいという欲望がある。実行できていない。

おじちゃん

西成のアーケードを歩いていたら、いきなりおじちゃんに「お酒をおごってくれ!」(意訳)と言われた。ファミマで買って一緒に飲んだ。
おじちゃんは運転手をしていたとか言ってた気がする。
知らないホームレスのおじちゃんと飲むことに抵抗がなかったのはギャルのおかげだと思った。

今回の本(アンソロジー)の中で似た話があったので、そこそこどこかで誰かが瞬間的に、しらない人にお酒を奢ってるんだなと思った。

吉野家

駅は忘れたけど、吉野家で牛丼を食べていたら、むかしのアルバイト先の上長がいるのに気づいた、向こうも一人。ビールを飲んでいた。
その人とは、10個以上年が離れていたけどお互いウルトラマンが好きという共通点があり、一緒におもちゃを買ったり、ウルトラマンショーに行ったこともある。
それなのにその日、声をかけなかった。
なんでかわからない。声をかければよかった。向こうも自分に気づいていたかな?と、ときどき思い出す。

ドラマ

ドラマみたいだなと思った。
女性にお金を投げつけられて、出ていかれたことがある。
丸テーブルで赤いお店だった気がする。
多分、自分が悪いんだろうけど厄介なことに理由が思い出せない。
ドラマと違って、「ドラマみたいだな」と思いながら急いでお会計をしてから追いかけた。

先輩

友達がカラオケに連れてきた先輩が不愉快だった。
何を飲んでいたか覚えてないけど、「お酒が飲めないやつは情けない」みたいな話をしていた。
◯◯◯はロックじゃない!みたいなことも言っていた。
その人が楽器を演っていたのか、◯◯◯がどんなアーティストかは覚えてないけど、殴っておけばよかった。
多分、その時に戻れても殴れないだろうけど倍不愉快にさせる自信はある。

鎌倉

鎌倉周辺のせまい居酒屋にひとり入ったら、みな常連だった。
はじめてレモンが凍ったままinしているレモンサワーを飲んだのはココだ。
みんな気をつかってなのか話しかけてくれるのに、終始、中途半端でうまくできなかった。
KILLかオープンハートかふたつにひとつを選択できない。
こういう経験は1度だけではない。ほんと情けなくなる。
1度だけすごく上手くいったことがある。上手くいったときの話題がジブリだったからだと思う。

最近

だいたい1日1本、多いときは2本缶ビールをいただく
おつまみはキュウリ。次にトマト。数ヶ月前は豆腐。健康診断でひっかかってから健康そうなものを選んでいる。
タバコを吸いながら飲むのがとても好きで、それはやめられそうもない。
いつも違う缶ビールを飲む、こだわりのない自分が好き。



書いていて、楽しかった。
もっと不愉快な思い出もあるけどインターネットに書けそうにない。

今日この瞬間は役に立った。

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