「まじめにエイリアンの姿を想像してみた」は役に立つのか
心から心待ちにしていた「エイリアン:ロムルス」が公開された。
初代エイリアン(1979年)の絶望感、
続編エイリアン2(1986年)のドンぱち感がミックスされ、1と2の中間、ちょうどいい塩梅になっていた。
感無量だった。最高だった。ハイタッチしたかった。
エイリアンのデザインはとにかくカッコいい。
女性器の怪物で男性器の怪物、露骨なセックスモンスター。
カッコいいし、コワすぎる。
今晩、映画の興奮のまま、「まじめにエイリアンの姿を想像してみた」のnoteを書きたくなった。
この本の地球の生物の進化の軌跡を辿りながら、地球外生物のデザインはどのような姿が妥当なのかを考える、誠実なアプローチに魅入られてしまった。
本の内容を雑に要約すると、
天文学的な確立の掛け合わせの中で、いかように地球の生物が今の形に拡大されていくのかをユーモアを交えて説明してくれます。
太陽系の針の穴を通すような環境バランス。
原子のスープから単細胞生物が生まれる奇跡。
そこから、多様な生物の出現、つぎに天敵の存在、それらの関係が気の遠くなる時間の中で、少しずつ、ときにドラスティックにデザインを拡大させてきたとのことだ。
われわれのデザインには理由がある!
なんだか嬉しい!
話を映画にもどすと、エイリアンの生物としてのデザインはエイリアン シリーズを通して、ゆっくり解き明かされていきます。
6作品観てこそ理解が深まる。長いこと付き合ってきたボーナスみたいなもの。
付き合ってきたかいが有ると感じさせてくれます。
そもそもエイリアンモノ映画で、デザインの理由を説明してくれているものはほとんどない。なんと親切なんだろう。
エイリアンの生態は、生物に寄生して無理矢理出産させるという世にも恐ろしいモンスターだ。
わたしのファースト エイリアン体験は「エイリアン3」である。
閉ざされた宇宙監獄で四足歩行で追いかけてくるモンスターに身が震える思いをした。
のちに、エイリアン3のエイリアンが四足歩行なのは宿主が犬だったからと誰かに教えてもらって感激したものだ。
(その後プロットではウシだったという話も教えてもらい、「へぇ〜〜」なんて感心したけど、話の趣旨と関係ない体験)
宿主の特徴を引き継ぐというモンスター。
ゲノムをハック!堂々たるセックスモンスターといえる。
まじめにエイリアンの姿を想像してつくった映画は何回みても飽きがこない。
「まじめにエイリアンの姿を想像してみた」という本の内容は、SF映画とは食い合わせが悪いけど、デザインを想像する楽しみが増えるかもしれない。
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