音楽:YOASOBI「アイドル」~漫画原作アニメ「推しの子」オープニング曲

現在放送中の漫画原作アニメ「推しの子」のオープニング曲を、コンポーザーの「Ayase」さんとヴォーカルの「ikura」さん(ソロ名義は「幾田りら」さん)の二名からなる音楽ユニット「YOASOBI」が担当しています。

★既に「YOASOBI知ってるよ」という方は読み飛ばしてくださいmm
私は熱烈なファンというわけではありませんが、YOASOBIの楽曲は割と好きだし、「特定の小説(や物語)」を元に楽曲制作をするというコンセプトも良いと思うし、何より日本発のテクノロジーである「ボーカロイド」という、ザックリにいうと、音楽編集PCソフトウェアで、インストールされている「声(ボイス)」をPCで編集して歌を歌わせることのできるのですが、Ayaseさんは個人としてボーカロイドを使った楽曲を作る、所謂「ボカロP」として活動しており、YOASOBIにおいてはikuraさんの高度なヴォーカルテクニックを活かしてボーカロイドを彷彿とさせる「いったいどこで息継ぎしてるの?」と思ってしまうような(ボーカロイドはPCソフトなので息継ぎが必要ない)、楽曲も多く、まさに日本が世界に誇れる「メイド・イン・ジャパン」の音楽ユニットと思っています。

★ここから本題
前置きが長くなってしまいましたが、私も早い段階でこのアニメと楽曲の存在は知っていて、「いつか観よう(聴こう)」とおもってYouTubeの動画にブックマークを付けていたのですが、なにぶん毎日色々と音楽聴くもんで、聴くことを失念していました。
そんな折の先日、「YOASOBIの新曲がメッチャバズっている」というニュースを耳にして、「あ!そうだ!」と思い出して、早速聴いてみました。

・YOASOBI - アイドル:

偶然、吹奏楽の名門「大阪桐蔭高校吹奏楽部」のカバー演奏を見つけたので貼っておきます:

メッチャ良くないですか?!
個人的なこの楽曲の感想ですが、今までのYOASOBIの楽曲(だいたい聴いていると思うのですが)と比べても、とても良い意味で異質な曲と思いました。「YOASOBIの楽曲はどれも似たりよったりで息(人気)はそれほど長くは続かないだろう」と一部では囁かれていたようですが、そう言っていた人たちも、おそらく息をのんで驚愕したのではないかと思います。どういった点で「異質」かということを挙げてみます。

・楽曲の音像がこれまでの楽曲と比べても「重い」(重厚感があると言っても良いかもしれません)印象でおどろおどろしい感じがする
・と思いきや「アイドル曲」のようなキラキラした曲調へと展開が行き来する
・ikuraさんの歌声が今までのナチュラルな声色から、たぶん「アイドル」を意識したと思うのですが、可愛らしい声色になっている(これはヴォイスチェンジャー(エフェクター)使っているかどうかわからないですが、使っていないならスゴい技術!)
・ikuraさんの歌唱方法も本当に「少し」だけですが、しかし明らかに甘ったるい、何というのか、「小悪魔」みたいな歌い方をしている

などと思ったのですが、とにかく、今までの楽曲とは毛色の違う音作りと楽曲構成がダイナミックで素晴らしい楽曲となっていると思いました。

そこで不思議に思ったのが、「多分「アイドル」を題材にしたアニメのタイアップ曲だと思うが、なぜこのように「おどろおどろしい」展開が必要なのだろう?」ということでした。アニメのイラストも見ましたが、可愛らしい女の子と美青年が描かれていて、イラストからは理由がわかりませんでした。
幸い、1話目から最新話をネット配信で観れる環境だったので、実際に観てみたところ、
「なるほど…そういうことか!」
と納得できました。
※これから観る方、観る予定の方もいらっしゃるかもしれないので、私が納得した理由(ネタバレ)はしないでおきます。既にアニメを観たもしくは原作漫画を読んだ方は「そうだろうよそうだろうよ」とちょっとニヤっとされているのではないでしょうか笑?

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