50年まえの自分にフランス語の講義をしてみた。(2)
奧出:フランス語を初歩からもう一度勉強したいと思います。大学時代に第二外国語で勉強しました。Tutorとして指導をよろしくお願いします。
Claude: フランス語の学習を再開されるとのこと、素晴らしい決断ですね。大学時代に学習された経験も、きっと今回の学習に役立つはずです。
Tutorとして、以下のようなステップでフランス語学習をサポートさせていただきます。
発音とアルファベットの復習 フランス語特有の発音rules.jpgを再確認し、アルファベットの読み方を復習します。
基本的な文法事項の確認 動詞の活用(現在形、過去形、未来形など)、名詞・形容詞の性と数、冠詞、代名詞など、基礎文法を体系的に整理します。
語彙力の強化 日常会話でよく使われる単語や表現を中心に、語彙力を徐々に高めていきます。
リスニングとスピーキングの練習 ネイティブスピーカーの音声を聞き取る練習を行い、同時に自分でも積極的に発話する機会を設けます。
読解力と作文力の向上 簡単なテキストから始め、徐々にレベルアップしながら読解力を養成します。また、自分で文章を書く練習もおこないます。
文化的背景の理解 言語と文化は密接に関わっているので、フランスの文化や社会についても触れ、理解を深めます。
以上のステップを踏まえながら、無理のないペースで着実にフランス語力を向上させていきましょう。学習の進捗に合わせて、適宜学習内容や方法を調整していきます。
ご質問やご要望があれば、いつでもお聞かせください。一緒にフランス語学習を楽しみながら、実力アップを目指していきましょう!
奧出:
次の文章を例にはじめていただけますか?
Or par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir, tout ce qui, depuis au moins quelque vingt siècles, tendait et parvenait enfin à se rassembler sous le nom de lan- gage commence à se laisser déporter ou du moins résumer sous le nom d'écriture. Par une nécessité qui se laisse à peine percevoir, tout se passe comme si, cessant de désigner une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général (qu'on l'entende comme communication, relation, expression, signification, constitution du sens ou pensée, etc.), cessant de désigner la pellicule extérieure, le double inconsistant d'un signifiant majeur, le signifiant du signifiant, le concept d'écriture commençait à déborder l'extension du langage.
Claude:
この文章は、フランスの哲学者ジャック・デリダの著作『グラマトロジーについて』の冒頭部分ですね。少し難解な文章ではありますが、一緒に内容を理解していきましょう。
まず、この文章で述べられている主なポイントは以下の2点です。
ここ20世紀ほどの間に、「言語」という名のもとに集められてきたものが、「エクリチュール(writing)」という名のもとに移行しつつある。
「エクリチュール」の概念は、従来の「言語」の概念を超えて拡張しつつある。
ここで登場する「エクリチュール」とは、単なる文字を意味するのではなく、より広い意味での「書くこと」や「表現行為」を指しています。デリダは、従来「言語」と呼ばれてきたコミュニケーションや意味の体系が、実は「エクリチュール」の一部に過ぎないと主張しているのです。
彼によれば、「エクリチュール」は「言語」を包含する、より大きな概念なのです。この主張は、当時の言語学や哲学の常識に反するものであり、非常に革新的な考え方でした。
デリダのこの著作は、難解ではありますが、言語と表現をめぐる深い洞察に満ちています。彼の思想を理解するには、根気強く読み解く必要がありますが、同時に現代思想に大きな影響を与えた重要な作品でもあります。
少しずつ、丁寧に読み進めていきましょう。わからない単語や表現があれば、その都度説明しますので、遠慮なく質問してくださいね。
奧出:
ではお願いします
Claude:
はい、それでは、文章を少しずつ区切りながら、内容を説明していきます。
"Or par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir, tout ce qui, depuis au moins quelque vingt siècles, tendait et parvenait enfin à se rassembler sous le nom de lan- gage commence à se laisser déporter ou du moins résumer sous le nom d'écriture."
(ところで、ほとんど知覚できないほどゆっくりとした動きによって、少なくともここ20世紀ほどの間、「言語」という名のもとに集まろうとし、ついに集まることに成功したすべてのものが、「エクリチュール」という名のもとに移行し、あるいは少なくとも要約されはじめている。)
この部分では、「言語」という概念のもとに収まっていたものが、ゆっくりと「エクリチュール」という概念に取って代わられつつあることが述べられています。この変化は非常に緩やかで、ほとんど知覚できないほどです。
"Par une nécessité qui se laisse à peine percevoir, tout se passe comme si, cessant de désigner une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général (qu'on l'entende comme communication, relation, expression, signification, constitution du sens ou pensée, etc.), cessant de désigner la pellicule extérieure, le double inconsistant d'un signifiant majeur, le signifiant du signifiant, le concept d'écriture commençait à déborder l'extension du langage."
(ほとんど知覚できないほどの必然性によって、あたかも、一般的な言語の特殊な形式、派生形式、補助形式(コミュニケーション、関係、表現、意味、意味の構成、思考などとして理解されようと)を指示することをやめ、重要な意味作用の外面的な膜、不確かな二重性を指示することをやめるかのように、すべてが進行する。意味作用の意味作用である「エクリチュール」の概念は、言語の外延を超えはじめている。)
ここでは、「エクリチュール」が、従来の言語概念(コミュニケーション、表現、意味など)を超えて拡張しはじめていると述べられています。「エクリチュール」は、もはや言語の補助的な形式ではなく、言語そのものを包含する、より大きな概念として捉えられているのです。
デリダは、「エクリチュール」という概念を通して、西洋の言語観・記号観を根本的に問い直そうとしています。彼の思想は、言語学、哲学、文学理論など、様々な分野に大きな影響を与えました。
引き続き、文章の解読が必要な箇所があれば、お知らせください。一緒に読み解いていきましょう。
奧出:
この文章の文法、語彙を個別に解説しながら少しずつフランス語の学習を行って下さい。
Claude: はい、文法と語彙に焦点を当てながら、フランス語の学習を進めていきましょう。文章を短く区切って、個別に解説していきます。
"Or par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir,"
"Or" は接続詞で、"however" や "yet" などの意味を持ちます。
"par" は前置詞で、"by" や "through" を意味します。
"un mouvement" は男性名詞で、"a movement" の意味です。
"lent" は形容詞で、"slow" を意味します。
"dont" は関係代名詞で、"of which" や "whose" を意味します。
"la nécessité" は女性名詞で、"the necessity" や "the need" の意味です。
"se laisser" は代名動詞で、"to allow oneself to" の意味を持ちます。
"à peine" は副詞で、"hardly" や "barely" を意味します。
"percevoir" は動詞で、"to perceive" や "to notice" の意味です。
この部分を直訳すると、「しかしながら、ほとんど知覚できないような必然性を持つゆっくりとした動きによって」となります。
次の部分に移りましょう。
"tout ce qui, depuis au moins quelque vingt siècles, tendait et parvenait enfin à se rassembler sous le nom de langage"
"tout ce qui" は "everything that" や "all that" を意味する表現です。
"depuis" は前置詞で、"since" や "for" の意味を持ちます。
"au moins" は "at least" を意味する表現です。
"quelque" は "some" や "about" の意味を持つ限定詞です。
"vingt" は数字の "20" を表します。
"siècle" は男性名詞で、"century" を意味します。
"tendre à" は動詞で、"to tend to" や "to aim at" の意味を持ちます。
"parvenir à" も動詞で、"to manage to" や "to succeed in" の意味です。
"se rassembler" は代名動詞で、"to gather" や "to assemble" を意味します。
"sous" は前置詞で、"under" や "beneath" の意味を持ちます。
"le nom" は男性名詞で、"the name" を意味します。
"langage" は男性名詞で、"language" の意味です。
この部分を直訳すると、「少なくともここ20世紀ほどの間、言語という名のもとに集まろうとし、ついに集まることに成功したすべてのもの」となります。
このように、文章を少しずつ区切って、文法と語彙を確認していくことで、フランス語の理解が深まっていきます。次の部分も同様に解説していきますので、引き続きよろしくお願いします。
奧出:
では同じような感じで次をお願いします
Claude: かしこまりました。次の部分を見ていきましょう。
"commence à se laisser déporter ou du moins résumer sous le nom d'écriture."
"commencer à" は動詞で、"to start to" や "to begin to" の意味を持ちます。
"se laisser" は先ほども出てきた代名動詞で、"to allow oneself to" の意味です。
"déporter" は動詞で、"to deport" や "to exile" の意味を持ちます。ここでは比喩的に使われています。
"ou" は接続詞で、"or" を意味します。
"du moins" は "at least" や "at any rate" を意味する表現です。
"résumer" は動詞で、"to summarize" や "to sum up" の意味を持ちます。
"sous" は前置詞で、"under" や "beneath" の意味です。
"le nom" は男性名詞で、"the name" を意味します。
"écriture" は女性名詞で、"writing" や "script" の意味を持ちます。
この部分を直訳すると、「エクリチュールという名のもとに移行し、あるいは少なくとも要約されはじめている」となります。
次の文に移ります。
"Par une nécessité qui se laisse à peine percevoir,"
"par" は前置詞で、"by" や "through" を意味します。
"une nécessité" は女性名詞で、"a necessity" や "a need" の意味です。
"qui" は関係代名詞で、"which" や "that" を意味します。
"se laisser" は代名動詞で、"to allow oneself to" の意味を持ちます。
"à peine" は副詞で、"hardly" や "barely" を意味します。
"percevoir" は動詞で、"to perceive" や "to notice" の意味です。
この部分は、前の文と似ていますね。直訳すると、「ほとんど知覚できないような必然性によって」となります。
次の部分に進みます。
"tout se passe comme si, cessant de désigner une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général"
"tout" は代名詞で、"everything" を意味します。
"se passer" は代名動詞で、"to happen" や "to occur" の意味を持ちます。
"comme si" は "as if" を意味する表現です。
"cesser de" は動詞で、"to cease to" や "to stop" の意味を持ちます。
"désigner" は動詞で、"to designate" や "to indicate" の意味です。
"une forme" は女性名詞で、"a form" や "a shape" を意味します。
"particulier/particulière" は形容詞で、"particular" や "specific" の意味を持ちます。
"dérivé(e)" は形容詞で、"derived" や "derivative" を意味します。
"auxiliaire" は形容詞で、"auxiliary" や "ancillary" の意味を持ちます。
"du langage" は "de + le langage" の縮約形で、"of the language" を意味します。
"en général" は "in general" を意味する表現です。
この部分を直訳すると、「あたかも、一般的な言語の特殊な形式、派生形式、補助形式を指示することをやめるかのように、すべてが進行する」となります。
フランス語の文法と語彙を一つ一つ確認しながら読み進めることで、少しずつ理解が深まってきたのではないでしょうか。次の部分も引き続き解説していきますので、がんばりましょう。
奧出:
「あたかも、一般的な言語の特殊な形式、派生形式、補助形式を指示することをやめるかのように、すべてが進行する」となります。とありますが、この現象が起こったことをデリダが説明しているところが難しいので解説をお願いします。
Claude: デリダがこの部分で説明している現象は、言語に対する従来の考え方が変化しつつあるという点です。これを理解するために、括弧内の部分に注目してみましょう。
"(qu'on l'entende comme communication, relation, expression, signification, constitution du sens ou pensée, etc.)"
"que" は関係代名詞で、"which" や "that" を意味します。
"on" は代名詞で、"one" や "people" を指します。
"entendre" は動詞で、"to hear" や "to understand" の意味を持ちます。
"comme" は前置詞で、"as" や "like" を意味します。
"communication", "relation", "expression", "signification", "constitution", "pensée" はすべて女性名詞で、それぞれ "communication", "relation", "expression", "meaning", "constitution", "thought" を意味します。
"du sens" は "de + le sens" の縮約形で、"of the sense" や "of the meaning" を意味します。
この括弧内の部分を直訳すると、「(それがコミュニケーション、関係、表現、意味、意味の構成、思考などとして理解されようと)」となります。
デリダは、言語を「コミュニケーションの手段」「意味の表現」「思考の反映」などとして捉える従来の見方が、変化しつつあると指摘しています。言い換えれば、言語を単なる道具や手段としてではなく、より根源的な存在として捉える必要性が生じているのです。
この変化が起こっている背景には、言語に対する哲学的・思想的な問い直しがあります。デリダをはじめとする20世紀の思想家たちは、言語を単なる記号の体系としてではなく、私たちの思考や世界観そのものを形作る存在として捉えました。
つまり、デリダが説明している現象とは、言語に対する従来の「道具的」な見方から、言語の「存在論的」な重要性を認識する見方への移行なのです。この移行が進むことで、「エクリチュール」という概念が言語の枠を超えて拡張していく、というのがデリダの主張なのです。
哲学的な議論は難解になりがちですが、デリダの思想は現代の言語観に大きな影響を与えました。彼の洞察は、言語と私たちの関係性を根本的に問い直すきっかけを与えてくれるのです。
奧出:
デリダが説明している現象とは、言語に対する従来の「道具的」な見方から、言語の「存在論的」な重要性を認識する見方への移行のところは非常に大事ですよね。わかりやすく、デリダの意図を壊さないフランス語で表現していただけますか?
Claude: Bien sûr, je vais essayer de reformuler cette idée centrale de Derrida en français, tout en préservant l'essence de sa pensée.
Le phénomène que Derrida décrit ici est le passage d'une conception "instrumentale" du langage à une reconnaissance de son importance "ontologique". Traditionnellement, le langage était considéré comme un simple outil de communication, un moyen d'exprimer des pensées ou de véhiculer du sens. Cependant, Derrida suggère que cette vision est en train de changer.
Au lieu de voir le langage comme un simple instrument, nous commençons à réaliser qu'il joue un rôle fondamental dans la construction même de notre réalité et de notre compréhension du monde. Le langage n'est pas seulement un reflet de nos pensées, mais il façonne activement notre façon de penser et de percevoir les choses.
En d'autres termes, Derrida nous invite à considérer le langage non pas comme un accessoire extérieur à notre existence, mais comme une partie intégrante de notre être. Cette transition vers une compréhension "ontologique" du langage ouvre la voie à l'expansion du concept d'"écriture" au-delà des limites traditionnelles du langage.
Voici comment on pourrait exprimer cette idée en français :
"Le phénomène que Derrida décrit est le passage d'une conception du langage comme simple outil à une reconnaissance de son importance existentielle. Au lieu d'être un simple moyen de communication, le langage est en train d'être reconnu comme un élément constitutif de notre réalité et de notre compréhension du monde. Cette transition vers une perspective ontologique du langage ouvre la voie à l'élargissement du concept d'écriture au-delà des frontières traditionnelles du langage."
J'espère que cette reformulation en français capture bien l'essence de la pensée de Derrida, tout en étant plus facile à comprendre. N'hésitez pas à me poser d'autres questions si vous avez besoin d'éclaircissements supplémentaires.
奧出: この文章を一行ずつ文法を説明してかいせつしていただけますか?
Claude: Bien sûr, je vais analyser chaque phrase de ce paragraphe en détail, en expliquant la grammaire et le vocabulaire.
"Le phénomène que Derrida décrit est le passage d'une conception du langage comme simple outil à une reconnaissance de son importance existentielle."
"Le phénomène" (le + phénomène) : article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "the phenomenon".
"que" : pronom relatif, "that" ou "which".
"Derrida" : nom propre, fait référence au philosophe Jacques Derrida.
"décrit" : verbe "décrire" conjugué au présent de l'indicatif, 3e personne du singulier, signifiant "describes".
"est" : verbe "être" conjugué au présent de l'indicatif, 3e personne du singulier.
"le passage" (le + passage) : article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "the passage" ou "the transition".
"d'une conception" (de + une + conception) : préposition + article indéfini féminin singulier + nom féminin singulier, signifiant "from a conception".
"du langage" (de + le + langage) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "of the language".
"comme" : conjonction, "as".
"simple" : adjectif, "simple" ou "mere".
"outil" : nom masculin singulier, "tool".
"à" : préposition, "to".
"une reconnaissance" (une + reconnaissance) : article indéfini féminin singulier + nom féminin singulier, signifiant "a recognition".
"de son importance" (de + son + importance) : préposition + adjectif possessif + nom féminin singulier, signifiant "of its importance".
"existentielle" : adjectif féminin singulier, "existential".
Cette phrase introduit l'idée principale du paragraphe : Derrida décrit un changement dans la façon dont nous percevons le langage, passant d'un simple outil à quelque chose d'une importance existentielle.
"Au lieu d'être un simple moyen de communication, le langage est en train d'être reconnu comme un élément constitutif de notre réalité et de notre compréhension du monde."
"Au lieu d'être" (à + le + lieu + de + être) : locution prépositive + verbe "être" à l'infinitif, signifiant "instead of being".
"un simple moyen" (un + simple + moyen) : article indéfini masculin singulier + adjectif + nom masculin singulier, signifiant "a simple means".
"de communication" (de + communication) : préposition + nom féminin singulier, "of communication".
"le langage" (le + langage) : article défini masculin singulier + nom masculin singulier, "the language".
"est en train d'être reconnu" : forme progressive du verbe "reconnaître" conjugué au présent de l'indicatif passif, 3e personne du singulier, signifiant "is being recognized".
"comme" : conjonction, "as".
"un élément constitutif" (un + élément + constitutif) : article indéfini masculin singulier + nom masculin singulier + adjectif masculin singulier, signifiant "a constitutive element".
"de notre réalité" (de + notre + réalité) : préposition + adjectif possessif + nom féminin singulier, signifiant "of our reality".
"et" : conjonction de coordination, "and".
"de notre compréhension" (de + notre + compréhension) : préposition + adjectif possessif + nom féminin singulier, signifiant "of our understanding".
"du monde" (de + le + monde) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "of the world".
Cette phrase développe l'idée introduite dans la première phrase, en soulignant que le langage n'est plus considéré comme un simple moyen de communication, mais comme un élément fondamental qui façonne notre réalité et notre compréhension du monde.
"Cette transition vers une perspective ontologique du langage ouvre la voie à l'élargissement du concept d'écriture au-delà des frontières traditionnelles du langage."
"Cette transition" (cette + transition) : adjectif démonstratif + nom féminin singulier, signifiant "this transition".
"vers" : préposition, "towards".
"une perspective ontologique" (une + perspective + ontologique) : article indéfini féminin singulier + nom féminin singulier + adjectif féminin singulier, signifiant "an ontological perspective".
"du langage" (de + le + langage) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "of the language".
"ouvre la voie" : expression idiomatique (ouvrir + la + voie), signifiant "opens the way" ou "paves the way".
"à l'élargissement" (à + le + élargissement) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "to the expansion" ou "to the broadening".
"du concept" (de + le + concept) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "of the concept".
"d'écriture" (de + écriture) : préposition + nom féminin singulier, signifiant "of writing".
"au-delà des" (à + le + delà + de + les) : locution prépositive, signifiant "beyond the".
"frontières traditionnelles" (frontières + traditionnelles) : nom féminin pluriel + adjectif féminin pluriel, signifiant "traditional boundaries".
"du langage" (de + le + langage) : préposition + article défini masculin singulier + nom masculin singulier, signifiant "of the language".
Cette dernière phrase conclut le paragraphe en suggérant que le changement de perspective sur le langage, d'un point de vue instrumental à un point de vue ontologique, permet d'élargir le concept d'écriture au-delà de ses limites traditionnelles.
En résumé, ce paragraphe explique de manière claire et concise l'un des aspects clés de la pensée de Derrida sur le langage, tout en utilisant un vocabulaire et une grammaire accessibles à un apprenant de français de niveau intermédiaire à avancé.
奧出:
日本語でお願いします。フランス語の言葉は残してもいいです。もう一度始めから。
はい、それでは、この文章を一文ずつ、文法と語彙を説明しながら解説していきます。フランス語の単語はそのまま残しておきます。
"Le phénomène que Derrida décrit est le passage d'une conception du langage comme simple outil à une reconnaissance de son importance existentielle."
"Le phénomène"(現象)は、男性単数名詞で、冠詞 "le" が付いています。
"que" は関係代名詞で、"that" や "which" に相当します。
"Derrida" はフランスの哲学者ジャック・デリダの名前です。
"décrit"(描写する)は、動詞 "décrire" の三人称単数現在形です。
"est" は動詞 "être"(〜である)の三人称単数現在形です。
"le passage"(移行)は、男性単数名詞で、冠詞 "le" が付いています。
"d'une conception"(概念の)は、前置詞 "de"、不定冠詞 "une"、女性単数名詞 "conception" で構成されています。
"du langage"(言語の)は、前置詞 "de" と定冠詞 "le" が縮約された "du"、男性単数名詞 "langage" で構成されています。
"comme"(〜のような)は接続詞です。
"simple"(単純な)は形容詞です。
"outil"(道具)は男性単数名詞です。
"à" は前置詞で、"to" に相当します。
"une reconnaissance"(認識)は、不定冠詞 "une" と女性単数名詞 "reconnaissance" で構成されています。
"de son importance"(その重要性の)は、前置詞 "de"、所有形容詞 "son"、女性単数名詞 "importance" で構成されています。
"existentielle"(実存的な)は女性単数形の形容詞です。
この文は、デリダが説明している現象、つまり、言語を単なる道具として捉える考え方から、言語の実存的な重要性を認識する考え方への移行を紹介しています。
"Au lieu d'être un simple moyen de communication, le langage est en train d'être reconnu comme un élément constitutif de notre réalité et de notre compréhension du monde."
"Au lieu d'être"(〜であるのではなく)は、"à la place de"(〜の代わりに)と同じ意味の表現です。
"un simple moyen"(単なる手段)は、不定冠詞 "un"、形容詞 "simple"、男性単数名詞 "moyen" で構成されています。
"de communication"(コミュニケーションの)は、前置詞 "de" と女性単数名詞 "communication" で構成されています。
"le langage"(言語)は、定冠詞 "le" と男性単数名詞 "langage" で構成されています。
"est en train d'être reconnu"(認識されつつある)は、受動態の現在進行形で、"être en train de" が現在進行形を表す表現です。
"comme"(〜として)は接続詞です。
"un élément constitutif"(構成要素)は、不定冠詞 "un"、男性単数名詞 "élément"、形容詞 "constitutif" で構成されています。
"de notre réalité"(私たちの現実の)は、前置詞 "de"、所有形容詞 "notre"、女性単数名詞 "réalité" で構成されています。
"et"(そして)は等位接続詞です。
"de notre compréhension"(私たちの理解の)は、前置詞 "de"、所有形容詞 "notre"、女性単数名詞 "compréhension" で構成されています。
"du monde"(世界の)は、前置詞 "de" と定冠詞 "le" が縮約された "du"、男性単数名詞 "monde" で構成されています。
この文は、最初の文で紹介された考えをさらに発展させ、言語が単なるコミュニケーションの手段ではなく、私たちの現実と世界の理解を形作る基本的な要素として認識されつつあることを強調しています。
"Cette transition vers une perspective ontologique du langage ouvre la voie à l'élargissement du concept d'écriture au-delà des frontières traditionnelles du langage."
"Cette transition"(この移行)は、指示形容詞 "cette" と女性単数名詞 "transition" で構成されています。
"vers"(〜へ)は前置詞です。
"une perspective ontologique"(存在論的な視点)は、不定冠詞 "une"、女性単数名詞 "perspective"、形容詞 "ontologique" で構成されています。
"du langage"(言語の)は、前置詞 "de" と定冠詞 "le" が縮約された "du"、男性単数名詞 "langage" で構成されています。
"ouvre la voie"(道を開く)は、慣用表現で、"ouvrir"(開く)と "la voie"(道)で構成されています。
"à l'élargissement"(拡大へ)は、前置詞 "à"、定冠詞 "le"、男性単数名詞 "élargissement" で構成されています。
"du concept"(概念の)は、前置詞 "de" と定冠詞 "le" が縮約された "du"、男性単数名詞 "concept" で構成されています。
"d'écriture"(書くことの)は、前置詞 "de" と女性単数名詞 "écriture" で構成されています。
"au-delà des"(〜を超えて)は、複合前置詞 "au-delà de" と複数定冠詞 "les" で構成されています。
"frontières traditionnelles"(伝統的な境界)は、女性複数名詞 "frontières" と形容詞 "traditionnelles" で構成されています。
この最後の文は、言語に対する見方が道具的なものから存在論的なものへと変化することで、「エクリチュール」(書くこと)の概念が言語の伝統的な境界を超えて拡大していくことを示唆しています。
このように、この文章では、デリダの言語観の重要な側面が明確かつ簡潔に説明されています。使用されている語彙と文法は、中級から上級レベルのフランス語学習者にとって理解しやすいものです。
奧出:
同じ内容を初級から中級のフランス語でかけますか?日本語の解説も付けて下さい、
Bien sûr, je vais simplifier le texte en utilisant un français de niveau débutant à intermédiaire, tout en conservant le sens original. Je fournirai également une explication en japonais pour chaque phrase.
Le philosophe Jacques Derrida parle d'un changement dans la façon de voir la langue. Avant, la langue était considérée comme un simple outil. Maintenant, on commence à comprendre son importance pour notre existence.
デリダという哲学者は、言語の見方の変化について話しています。以前は、言語は単なる道具と考えられていました。しかし今では、私たちの存在にとっての言語の重要性が理解され始めています。
La langue n'est plus seulement un moyen de communication. Elle est reconnue comme une partie importante de notre réalité et de notre compréhension du monde.
言語はもはや単なるコミュニケーションの手段ではありません。言語は、私たちの現実と世界の理解の重要な一部として認識されています。
Ce changement de perspective sur la langue ouvre de nouvelles possibilités pour le concept d'écriture, au-delà des limites traditionnelles de la langue.
言語に対するこの見方の変化は、「エクリチュール」(書くこと)の概念に新たな可能性を開きます。これは、言語の伝統的な限界を超えるものです。
Vocabulaire clé (重要な語彙):
philosophe (哲学者)
changement (変化)
façon de voir (見方)
langue (言語)
outil (道具)
importance (重要性)
existence (存在)
moyen de communication (コミュニケーションの手段)
réalité (現実)
compréhension (理解)
monde (世界)
perspective (視点)
possibilités (可能性)
concept (概念)
écriture (書くこと)
limites (限界)
traditionnel(le) (伝統的な)
この簡略化されたバージョンでは、初級から中級レベルのフランス語学習者でも理解しやすい語彙と文法構造を使用しています。また、各文の日本語による説明で、内容をより明確に理解することができます。このアプローチにより、フランス語学習者はデリダの言語観の基本的な概念を理解しながら、同時にフランス語のスキルを向上させることができます。
奧出:いいね。この感じで最後まで書き換えていただけますか。日本語解説付きフランス語のこして。
(さすがにこのレベルのフランス語だと一読でわかる。)
Claude:
もちろん、最後まで同じ要領で書き換えていきます。フランス語の文章と、その日本語解説を並べて記載します。
フランス語 (French): Jacques Derrida, un grand philosophe français, décrit un phénomène intéressant. Il parle d'un changement dans notre manière de comprendre la langue. Avant, on pensait que la langue était juste un outil, quelque chose qu'on utilisait pour communiquer. Mais maintenant, on commence à réaliser que la langue est beaucoup plus importante que ça. Elle joue un rôle essentiel dans notre existence.
日本語解説 (Japanese explanation): フランスの偉大な哲学者であるジャック・デリダは、興味深い現象を描写しています。彼は、言語に対する私たちの理解の仕方の変化について話しています。以前は、言語はコミュニケーションのために使うただの道具だと考えられていました。しかし今、私たちは言語がそれよりもはるかに重要であることに気づき始めています。言語は私たちの存在に不可欠な役割を果たしているのです。
フランス語 (French): La langue n'est plus vue comme un simple moyen de communication. Elle est en train d'être reconnue comme une partie fondamentale de notre réalité et de notre façon de comprendre le monde. C'est un élément qui forme notre pensée et notre perception.
日本語解説 (Japanese explanation): 言語は単なるコミュニケーションの手段とは見なされなくなっています。言語は、私たちの現実と世界の理解の仕方の基本的な部分として認識されつつあります。言語は、私たちの思考と認識を形成する要素なのです。
フランス語 (French): Ce changement de point de vue sur la langue ouvre de nouvelles possibilités pour le concept d'écriture. L'écriture ne sera plus limitée par les frontières traditionnelles de la langue. Elle pourra aller au-delà, explorer de nouveaux horizons et de nouvelles significations.
日本語解説 (Japanese explanation): 言語に対するこの見方の変化は、「エクリチュール」(書くこと)の概念に新たな可能性を開きます。エクリチュールは、もはや言語の伝統的な境界に制限されることはないでしょう。エクリチュールは、新たな地平と新たな意味を探求することができるのです。
Vocabulaire clé (重要な語彙):
phénomène (現象)
manière (方法)
comprendre (理解する)
réaliser (理解する、気づく)
essentiel(le) (不可欠な、本質的な)
fondamental(e) (基本的な、根本的な)
former (形成する)
pensée (思考)
perception (認識)
point de vue (見方、視点)
au-delà (〜を超えて)
explorer (探求する)
horizon (地平、視野)
signification (意味)
このように、デリダの言語観についての議論を、初級から中級レベルのフランス語学習者にもわかりやすいように書き換えました。重要な語彙と概念は維持しつつ、シンプルな文構造を使用しています。各段落の日本語解説により、内容の理解がより深まることでしょう。
奧出:長いですが、次の全文を同じ方針でやってみていただけますか?Le programme
Or par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir, tout ce qui, depuis au moins quelque vingt siècles, tendait et parvenait enfin à se rassembler sous le nom de lan- gage commence à se laisser déporter ou du moins résumer sous le nom d'écriture. Par une nécessité qui se laisse à peine percevoir, tout se passe comme si, cessant de désigner une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général (qu'on l'entende comme communication, relation, expression, signification, constitution du sens ou pensée, etc.), cessant de désigner la pellicule extérieure, le double inconsistant d'un signifiant majeur, le signifiant du signifiant, le concept d'écriture commençait à déborder l'extension du langage. A tous les sens de ce mot, l'écriture comprendrait le langage. Non que le mot « écriture » cesse de désigner le signifiant du signifiant, mais il apparaît dans une étrange lumière que « signifiant du signifiant » cesse de définir le redoublement accidentel et la secondarité déchue. « Signifiant du signifiant » décrit au contraire le mouvement du langage : dans son origine, certes, mais on pressent déjà qu'une origine dont la structure s'épelle ainsi — signifiant de signifiant — s'emporte et s'efface elle-même dans sa propre production. Le signifié y fonctionne toujours déjà comme un signifiant. La secondarité qu'on croyait pouvoir réserver à l'écriture affecte tout signifié en général, l'affecte toujours déjà, c'est-à-dire d'entrée de jeu. Il n'est pas de signifié qui échappe, éventuellement pour y tomber, au jeu des renvois signifiants qui constitue le langage. L'avènement de l'écriture est l'avènement du jeu ; le jeu aujourd'hui se rend à lui-même, effaçant la limite depuis laquelle on a cru pouvoir régler la circulation des signes, entraînant avec soi tous les signifiés rassurants, réduisant toutes les places-fortes, tous les abris du horsjeu qui surveillaient le champ du langage. Cela revient, en toute rigueur, à détruire le concept de « signe » et toute sa logique. Ce n'est sans doute pas un hasard si ce débordement survient au moment où l'extension du concept de langage efface toutes ses limites. Nous le verrons : ce débordement et cet effacement ont le même sens, sont un seul et même phénomène. Tout se passe comme si le concept occi- dental de langage (en ce qui, pardelà sa plurivocité et pardelà l'opposition étroite et problématique de la parole et de la langue, le lie en général à la production phonématique ou glossématique, à la langue, à la voix, à l'ouïe, au son et au souffle, à la parole) se révélait aujourd'hui comme la guise ou le déguisement d'une écriture première : plus fondamentale que celle qui, avant cette conversion, passait pour le simple « supplément à la parole » (Rousseau). Ou bien l'écriture n'a jamais été un simple « supplément », ou bien il est urgent de construire une nouvelle logique du « supplément ». C'est cette urgence qui nous guidera plus loin dans la lecture de Rousseau.
Claude: D'accord, je vais essayer de simplifier ce long texte en utilisant un français de niveau débutant à intermédiaire, tout en conservant le sens original. Je fournirai également une explication en japonais pour chaque partie.
フランス語 (French): Depuis environ vingt siècles, quelque chose change dans notre façon de voir le langage. Lentement, presque sans qu'on s'en aperçoive, ce qu'on appelait "langage" commence à être vu différemment. On commence à le comprendre sous le nom d'"écriture".
日本語解説 (Japanese explanation): 約2000年の間、言語の見方に変化が生じています。ゆっくりと、ほとんど気づかれないように、「言語」と呼ばれていたものが、別の観点から見られるようになってきました。それは、「エクリチュール(書くこと)」という名前で理解され始めているのです。
フランス語 (French): Avant, l'écriture était considérée comme quelque chose de secondaire, juste un outil pour représenter le langage parlé. Mais maintenant, on commence à réaliser que l'écriture est bien plus que cela. Elle semble même englober le langage dans son ensemble.
日本語解説 (Japanese explanation): 以前は、エクリチュールは二次的なもの、話し言葉を表すためのツールに過ぎないと考えられていました。しかし今では、エクリチュールはそれ以上のものであることが理解され始めています。エクリチュールは、言語全体を包含しているようにさえ見えるのです。
フランス語 (French): Ce changement de perspective remet en question notre compréhension traditionnelle du "signe" dans le langage. Le "signifié" (le sens) semble toujours déjà fonctionner comme un "signifiant" (un symbole). Les frontières entre les deux deviennent floues.
日本語解説 (Japanese explanation): この見方の変化は、言語における「記号」の伝統的な理解に疑問を投げかけます。「シニフィエ(意味するもの)」は、常にすでに「シニフィアン(意味するもの)」として機能しているように見えます。両者の境界はぼやけてきているのです。
フランス語 (French): Ce bouleversement survient à un moment où notre concept de langage est en train de s'élargir, effaçant toutes les limites qu'on lui avait fixées. L'écriture semble être plus fondamentale que ce qu'on pensait avant : elle n'est plus un simple "supplément" à la parole.
日本語解説 (Japanese explanation): この大変動は、私たちの言語の概念が拡大し、これまで設定されていたすべての限界を消し去ろうとしている時に起こります。エクリチュールは、以前考えられていたよりも、より根本的なものであるように見えます。エクリチュールは、もはや単なる「話し言葉の補足」ではないのです。
フランス語 (French): Cette nouvelle compréhension nous invite à repenser complètement notre logique du "supplément". C'est cette urgence qui guidera notre lecture des textes qui ont marqué notre conception du langage, comme ceux du philosophe Rousseau.
日本語解説 (Japanese explanation): この新しい理解は、私たちに「補足」の論理を完全に見直すことを促します。この緊急性が、言語の概念に影響を与えてきたルソーなどの哲学者のテキストを読み解く際の指針となるでしょう。
Vocabulaire clé (重要な語彙):
apercevoir (気づく)
englober (包含する)
remettre en question (疑問を投げかける)
compréhension (理解)
signe (記号)
signifié (意味するもの、シニフィエ)
signifiant (意味するもの、シニフィアン)
flou (ぼやけた)
bouleversement (大変動)
supplément (補足)
repenser (見直す)
logique (論理)
urgence (緊急性)
conception (概念)
このように、デリダのテキストを初級から中級レベルのフランス語学習者にもわかりやすいように書き換えました。重要な概念は維持しつつ、よりシンプルな文構造を使用しています。各段落の日本語解説により、内容の理解がより深まることでしょう。このアプローチにより、フランス語学習者はデリダの言語観の基本的な概念を理解しながら、同時にフランス語のスキルを向上させることができます。
奧出:
上記の初級中級のデリダ紹介のフランス語をつかって文法的な解説をできるだけ細かく行って下さい。まずフランス語のテキストを提示して、それを一行ずつ文法的な説明、解釈をして、最後に語彙のリストを作って下さい。
Clalude: はい、上記の初級・中級レベルのフランス語テキストを使って、文法的な解説を詳細に行っていきます。まずフランス語のテキストを提示し、それを一行ずつ文法的に説明・解釈し、最後に語彙のリストを作成します。
フランス語テキスト:
Depuis environ vingt siècles, quelque chose change dans notre façon de voir le langage. Lentement, presque sans qu'on s'en aperçoive, ce qu'on appelait "langage" commence à être vu différemment. On commence à le comprendre sous le nom d'"écriture".
Avant, l'écriture était considérée comme quelque chose de secondaire, juste un outil pour représenter le langage parlé. Mais maintenant, on commence à réaliser que l'écriture est bien plus que cela. Elle semble même englober le langage dans son ensemble.
Ce changement de perspective remet en question notre compréhension traditionnelle du "signe" dans le langage. Le "signifié" (le sens) semble toujours déjà fonctionner comme un "signifiant" (un symbole). Les frontières entre les deux deviennent floues.
Ce bouleversement survient à un moment où notre concept de langage est en train de s'élargir, effaçant toutes les limites qu'on lui avait fixées. L'écriture semble être plus fondamentale que ce qu'on pensait avant : elle n'est plus un simple "supplément" à la parole.
Cette nouvelle compréhension nous invite à repenser complètement notre logique du "supplément". C'est cette urgence qui guidera notre lecture des textes qui ont marqué notre conception du langage, comme ceux du philosophe Rousseau.
文法的説明と解釈:
"Depuis environ vingt siècles, quelque chose change dans notre façon de voir le langage."
"Depuis" は時間の起点を表す前置詞で、「〜から」という意味です。
"environ" は「およそ」という意味の副詞です。
"vingt siècles" は「20世紀」を意味する名詞句です。
"quelque chose" は「何か」を意味する不定代名詞です。
"change" は動詞 "changer" の三人称単数形で、「変化する」という意味です。
"dans" は前置詞で、「〜の中で」という意味を表します。
"notre" は所有形容詞で、「私たちの」を意味します。
"façon" は「方法」を意味する女性名詞です。
"de voir" は動詞 "voir" の不定詞で、「見ること」を意味します。
"le langage" は「言語」を意味する男性名詞です。
"Lentement, presque sans qu'on s'en aperçoive, ce qu'on appelait "langage" commence à être vu différemment."
"Lentement" は「ゆっくりと」という意味の副詞です。
"presque" は「ほとんど」を意味する副詞です。
"sans que" は接続詞で、「〜することなく」という意味を表します。
"on" は不定代名詞で、「人」や「人々」を指します。
"s'en aperçoive" は代名動詞 "s'apercevoir" の接続法現在形で、「気づく」という意味です。
"ce que" は関係代名詞で、「〜するもの」を意味します。
"on" は不定代名詞で、「人」や「人々」を指します。
"appelait" は動詞 "appeler" の半過去形で、「呼んでいた」という意味です。
"commence à" は「〜し始める」を意味する表現です。
"être vu" は受動態の不定詞で、「見られること」を意味します。
"différemment" は「異なって」という意味の副詞です。
"On commence à le comprendre sous le nom d'"écriture"."
"On" は不定代名詞で、「人」や「人々」を指します。
"commence à" は「〜し始める」を意味する表現です。
"le" は直接目的語の代名詞で、先行する "langage" を指します。
"comprendre" は動詞で、「理解する」という意味です。
"sous" は前置詞で、「〜の下で」という意味を表します。
"le nom" は「名前」を意味する男性名詞です。
"d'écriture" は "de" と "écriture" の組み合わせで、「エクリチュール(書くこと)の」を意味します。
"Avant, l'écriture était considérée comme quelque chose de secondaire, juste un outil pour représenter le langage parlé."
"Avant" は「以前は」を意味する副詞です。
"l'écriture" は「エクリチュール(書くこと)」を意味する女性名詞です。
"était considérée" は受動態の半過去形で、「考えられていた」という意味です。
"comme" は前置詞で、「〜のように」という意味を表します。
"quelque chose" は「何か」を意味する不定代名詞です。
"de secondaire" は形容詞 "secondaire" の前に前置詞 "de" が付いた形で、「二次的な」を意味します。
"juste" は副詞で、「単なる」という意味を表します。
"un outil" は「道具」を意味する男性名詞です。
"pour" は前置詞で、「〜するために」という意味を表します。
"représenter" は動詞で、「表現する」という意味です。
"le langage parlé" は「話し言葉」を意味する男性名詞句です。
"Mais maintenant, on commence à réaliser que l'écriture est bien plus que cela."
"Mais" は接続詞で、「しかし」という意味を表します。
"maintenant" は「今」を意味する副詞です。
"on" は不定代名詞で、「人」や「人々」を指します。
"commence à" は「〜し始める」を意味する表現です。
"réaliser" は動詞で、「理解する」という意味です。
"que" は接続詞で、「〜ということ」を導きます。
"l'écriture" は「エクリチュール(書くこと)」を意味する女性名詞です。
"est" は動詞 "être" の三人称単数形で、「〜である」という意味です。
"bien plus que cela" は「それ以上のもの」を意味する表現です。
"Elle semble même englober le langage dans son ensemble."
"Elle" は三人称単数の女性代名詞で、先行する "l'écriture" を指します。
"semble" は動詞 "sembler" の三人称単数形で、「〜のように見える」という意味です。
"même" は副詞で、「さえも」という意味を強調します。
"englober" は動詞で、「包含する」という意味です。
"le langage" は「言語」を意味する男性名詞です。
"dans son ensemble" は「全体として」を意味する表現です。
"Ce changement de perspective remet en question notre compréhension traditionnelle du "signe" dans le langage."
"Ce changement" は「この変化」を意味する男性名詞句です。
"de perspective" は "changement" を修飾する前置詞句で、「視点の」を意味します。
"remet en question" は動詞句で、「疑問を投げかける」という意味です。
"notre" は所有形容詞で、「私たちの」を意味します。
"compréhension" は「理解」を意味する女性名詞です。
"traditionnelle" は形容詞で、「伝統的な」を意味します。
"du signe" は "de" と "signe" の組み合わせで、「記号の」を意味します。
"dans le langage" は "signe" を修飾する前置詞句で、「言語における」を意味します。
"Le "signifié" (le sens) semble toujours déjà fonctionner comme un "signifiant" (un symbole)."
"Le signifié" は「シニフィエ(意味するもの)」を意味する男性名詞句です。
"le sens" は「意味」を表す男性名詞で、"signifié" の説明として括弧内に記されています。
"semble" は動詞 "sembler" の三人称単数形で、「〜のように見える」という意味です。
"toujours déjà" は「常にすでに」を意味する副詞句です。
"fonctionner" は動詞で、「機能する」という意味です。
"comme" は前置詞で、「〜のように」という意味を表します。
"un signifiant" は「シニフィアン(意味するもの)」を意味する男性名詞句です。
"un symbole" は「シンボル」を意味する男性名詞で、"signifiant" の説明として括弧内に記されています。
"Les frontières entre les deux deviennent floues."
"Les frontières" は「境界線」を意味する女性複数名詞です。
"entre les deux" は "frontières" を修飾する前置詞句で、「二つの間の」を意味します。
"deviennent" は動詞 "devenir" の三人称複数形で、「〜になる」という意味です。
"floues" は形容詞 "flou" の女性複数形で、「曖昧な」を意味します。
"Ce bouleversement survient à un moment où notre concept de langage est en train de s'élargir, effaçant toutes les limites qu'on lui avait fixées."
"Ce bouleversement" は「この大変動」を意味する男性名詞句です。
"survient" は動詞 "survenir" の三人称単数形で、「起こる」という意味です。
"à un moment où" は「〜する時に」を意味する表現です。
"notre" は所有形容詞で、「私たちの」を意味します。
"concept" は「概念」を意味する男性名詞です。
"de langage" は "concept" を修飾する前置詞句で、「言語の」を意味します。
"est en train de s'élargir" は「拡大しつつある」を意味する表現です。
"effaçant" は現在分詞で、「消去しながら」を意味します。
"toutes les limites" は「すべての限界」を意味する女性複数名詞句です。
"qu'on lui avait fixées" は関係代名詞節で、「それに設定されていた」を意味します。
"L'écriture semble être plus fondamentale que ce qu'on pensait avant : elle n'est plus un simple "supplément" à la parole."
"L'écriture" は「エクリチュール(書くこと)」を意味する女性名詞です。
"semble" は動詞 "sembler" の三人称単数形で、「〜のように見える」という意味です。
"être" は動詞の不定詞で、「〜である」という意味です。
"plus fondamentale que" は比較級の表現で、「〜よりも基本的である」を意味します。
"ce que" は関係代名詞で、「〜するもの」を意味します。
"on" は不定代名詞で、「人」や「人々」を指します。
"pensait" は動詞 "penser" の半過去形で、「考えていた」という意味です。
"avant" は副詞で、「以前」を意味します。
"elle" は三人称単数の女性代名詞で、先行する "l'écriture" を指します。
"n'est plus" は否定形の現在形で、「もはや〜ではない」を意味します。
"un simple supplément" は「単なる補足」を意味する男性名詞句です。
"à la parole" は "supplément" を修飾する前置詞句で、「話し言葉に対する」を意味します。
"Cette nouvelle compréhension nous invite à repenser complètement notre logique du "supplément"."
"Cette nouvelle compréhension" は「この新しい理解」を意味する女性名詞句です。
"nous" は一人称複数の代名詞で、「私たちを」を意味します。
"invite à" は動詞 "inviter" の三人称単数形で、「〜するよう促す」という意味です。
"repenser" は動詞の不定詞で、「再考する」を意味します。
"complètement" は副詞で、「完全に」を意味します。
"notre" は所有形容詞で、「私たちの」を意味します。
"logique" は「論理」を意味する女性名詞です。
"du supplément" は "logique" を修飾する前置詞句で、「補足の」を意味します。
"C'est cette urgence qui guidera notre lecture des textes qui ont marqué notre conception du langage, comme ceux du philosophe Rousseau."
"C'est" は強調構文の一部で、「〜である」を意味します。
"cette urgence" は「この緊急性」を意味する女性名詞句です。
"qui" は関係代名詞で、先行する "urgence" を指します。
"guidera" は動詞 "guider" の単純未来形で、「導くだろう」という意味です。
奧出:この初級者向けテキストをデリダの原文に変換して、どのような変換がおこなわれたのか、なぜデリダは難しい表現に変えたかの解釈を付け加えてみて下さい。
Claude: デリダの原文に変換すると、以下のようになります。
Or par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir, tout ce qui, depuis au moins quelque vingt siècles, tendait et parvenait enfin à se rassembler sous le nom de langage commence à se laisser déporter ou du moins résumer sous le nom d'écriture. Avant, l'écriture était considérée comme une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général (qu'on l'entende comme communication, relation, expression, signification, constitution du sens ou pensée, etc.), comme la pellicule extérieure, le double inconsistant d'un signifiant majeur, le signifiant du signifiant. Mais maintenant, le concept d'écriture commence à déborder l'extension du langage.
Ce changement de perspective remet en question le concept de "signe" et toute sa logique. Le "signifié" y fonctionne toujours déjà comme un "signifiant". La secondarité qu'on croyait pouvoir réserver à l'écriture affecte tout signifié en général, l'affecte toujours déjà, c'est-à-dire d'entrée de jeu.
Ce débordement survient au moment où l'extension du concept de langage efface toutes ses limites. L'écriture se révèle comme une écriture première : plus fondamentale que celle qui, avant cette conversion, passait pour le simple "supplément à la parole" (Rousseau).
Cette nouvelle logique du "supplément" guidera notre lecture des textes qui ont marqué notre conception du langage, comme ceux du philosophe Rousseau.
変換の解釈:
デリダは、「quelque chose change dans notre façon de voir le langage(言語の見方に変化が生じている)」という平易な表現を、「par un mouvement lent dont la nécessité se laisse à peine percevoir(ほとんど知覚できないほどゆっくりとした動きによって)」という複雑な表現に変えています。これは、言語観の変化が非常に緩やかで、ほとんど気づかれないほどであることを強調するためです。また、「nécessité(必然性)」という語を用いることで、この変化が避けられないものであることを示唆しています。
「l'écriture était considérée comme quelque chose de secondaire(エクリチュールは二次的なものと考えられていた)」という簡単な説明を、「l'écriture était considérée comme une forme particulière, dérivée, auxiliaire du langage en général(エクリチュールは、一般的な言語の特殊な形式、派生形式、補助形式と考えられていた)」という専門的な表現に変えています。これは、従来のエクリチュールの位置づけを明確にし、言語に対する従属的な関係を浮き彫りにするためです。
「Les frontières entre les deux deviennent floues(両者の境界があいまいになる)」という分かりやすい表現を、「La secondarité qu'on croyait pouvoir réserver à l'écriture affecte tout signifié en général(エクリチュールに割り当てられると考えられていた二次性は、あらゆるシニフィエに影響を与える)」という難解な表現に変えています。これは、シニフィエとシニフィアンの区別が曖昧になることを、記号論の専門用語を用いて説明するためです。
「notre concept de langage est en train de s'élargir(私たちの言語の概念が拡大しつつある)」という平易な表現を、「l'extension du concept de langage efface toutes ses limites(言語概念の拡張がその限界を消し去る)」という抽象的な表現に変えています。これは、言語概念の拡張が、従来の言語の枠組みを根本的に変えるものであることを示すためです。
「L'écriture semble être plus fondamentale que ce qu'on pensait(エクリチュールは以前考えられていたよりも基本的なものであるように見える)」という分かりやすい表現を、「L'écriture se révèle comme une écriture première(エクリチュールは第一の書記として明らかになる)」という哲学的な表現に変えています。これは、エクリチュールが言語に先立つ根源的なものであるという、デリダの主張を明確に示すためです。
デリダが難しい表現を用いるのは、言語や記号に関する従来の考え方を根本的に問い直し、新しい思考の可能性を開くためです。彼の言葉選びは、哲学的な深みと複雑さを持ち、読者に新たな視点を提供することを目的としています。また、専門用語を用いることで、彼の議論が言語学や記号論の文脈に位置づけられることを明確にしています。
奧出:
音声で示された「正しい意味」をできるだけ文字での表現で行おうという哲学の流れが、複雑なことを音声の形而上学にとらわれることなくエクリチュールは本来表現できるし、最近の人の考えはそちらに向かおうとしているが、過去の哲学がきめた正確なことを間違いなくひとびとにつたえるための文字の使い方にとらわれている。そこから解放された文字の使い方をエクリチュールと呼びたい、と解釈していいですか?
Claude: はい、その解釈は正しいと思います。デリダの思想を以下のようにまとめることができるでしょう。
従来の哲学では、音声言語が「正しい意味」を伝えるものとして特権的な地位を与えられてきました。文字言語(エクリチュール)は、音声言語を補助するための二次的なものと見なされてきたのです。
しかし、デリダは、エクリチュールは音声言語に依存せずに、複雑な意味を表現できると考えています。エクリチュールは、音声の形而上学(音声を優先する考え方)にとらわれることなく、自立した表現手段として機能できるのです。
現代では、人々の考え方は、音声言語中心から脱却し、エクリチュールの可能性を認識する方向に向かいつつあります。しかし、過去の哲学が定めた、正確な意味を間違いなく伝えるための文字の使い方(従来のエクリチュールの概念)に、未だにとらわれている面があります。
デリダは、このような従来のエクリチュールの概念から解放された、新しい文字の使い方を提唱しています。彼はこれを「エクリチュール」と呼ぶことで、従来の概念と区別しようとしているのです。
デリダの思想は、言語と意味の関係性を根本的に問い直すものであり、音声言語と文字言語の二元論を脱構築しようとする試みだと言えます。彼のエクリチュール概念は、文字言語の可能性を広げ、意味の多様性や不確定性を肯定的に捉える新しい視点を提供しています。
奧出コメント及び総括。以上である。面白かった。初級レベルのフランス語だと、さすがにすぐわかるが、それをあえて難解な表現にするのは、「すぐわかる」ことをこえてより深い理解をするために、思考の仕組みを研ぎ澄ませるためなんですよね。暫くこの練習をして、デリダの文体になじむことで21世紀からのエピステモロジーを考えるスプリングボードになるようにしてみたい。次回は音読も混ぜてみよう。
(完)