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心が震えない日々についての途中経過。

心が震えなくなっていることに気づいたとき、原因はただの疲労なんだと思っていた。
少し多く眠ればきっとまた心が震えるようになる。
そう思っていたのだけれど、僕自身の心は、最後の抵抗をしているように、ただ、閉ざすことを決めているようだった。

コントロールも効かない。
眠っても、憂鬱とともに目を覚ます。

いったい何をしているのだろう。
心が震えない。
なぜ?

そのことについて考えてばかりいる。
譲りすぎること。許しすぎること。感情を抑えること。

物事への捉え方が目の前の世界を変えると信じていたのに、効率の良さや、戦略的ズルさに対して寛容であればあるほど、つまり、あまり好きでもないことに対し、譲りすぎることにより、僕は無意識に心を閉ざしていたのだ。

削られ、気がつけば、自分を見失っている。

別に暴れたり、騒いだりしたいわけじゃない。
ただ、僕はずっと、ホッとしたいと思っている。

犬が寄り添い、少しだけ、幸せを感じる。
そして、「幸せ」が「ある」ことを確認する。

心が震えなくなっている。
戸惑い、とても苦しいけれど、

「でも……」

と、ただ、諦めないことを、静かに決める。



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奥田庵 okuda-an
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