MIMIGURIについて語るときに僕の語ること
はじめに
この投稿はMIMIGURI Advent Calendar(裏)の12/25の記事です。6つのテーマで、MIMIGURIメンバーが毎日記事を更新してきました。そして本日ラスト!
こちらのページにまとまっていますので、ぜひご覧ください!
自己紹介
MIMIGURIでは、コピーライターとしてブランディングや組織開発のプロジェクトで、コンセプトやパーパスなど言葉を作っています。
あと、社名やブランド名などネーミングのお仕事も結構やります。
また、アナという音楽ユニットで2005年にソニーミュージックからデビューしました。これまで、6枚のアルバムをリリースして現在はSECOND ROYALというインディーズレーベルに所属して、自分の作品やアーティストへの楽曲提供やプロデュースをやっています。
最近では、Lyrical Schoolというアイドルグループの楽曲を割と多く作っています。
MIMIGURIについて語るときに僕の語ること
本当に多様な専門家が集まるMIMIGURIで、曲がりなりにも僕は音楽家です。
せっかくなので音楽家として僕がMIMIGURIでやっていることを少し語りたいと思います。
MIMIGURIには「MIMIGURI ch(ミミグリチャンネル)」というzoomを使った社内放送局があり、月曜から金曜日まで、毎日のように社内のメンバーが何かしらの番組を配信しています。 「MIMIGURI ch(ミミグリチャンネル)」については番組のメインDJも務める和泉さんが、こちらの投稿でも書いているので是非読んでみてください。MIMIGURIが完全リモートでも社内のコミュニケーションを失わずに拡大していけてるのは、このチャンネルのおかげだと思っています。
その社内放送局で使われる曲をいくつも作っています。
これは、毎週月曜日にZOOMで開かれる「おはようみミミグリ」という番組のために書いたテーマ曲『月曜日なのに』。
今年、自分が書いた曲の中でも、結構好きな曲です。
最初は月曜日の朝らしく爽やかで元気な曲を期待されていた気もします。
でも、不意に浴びせられるポジティブな応援歌って、時に暴力にもなると思うんです。抜けきれない週末気分を、無理に元気にする曲じゃなくて、月曜日の朝の憂鬱を仕方なく肯定して「だよねー」って言うような曲。番組にもそうあって欲しくて、こんな曲ができました。
「誰か」のために書くこと
最近、この「小さなコミュニティのための音楽」を作ることが、とても喜びに感じられるようになってきました。
歌詞には社内のメンバーしかわからないような固有名詞や、出来事を織り交ぜるようにしています。ポピュラリティーはないけども、その瞬間を共有していた人たちがいつか思い出したり、懐かしんだりできるように。
音楽が再生回数ばかり気にするようになって、さらにコロナでライブができなくなり、なんのために音楽作ってるんだっけ?ってなりかけていた時。
社内でしか聞かれない音楽を作ることは、改めて誰かのために曲を作ることの喜びに気づかせてくれました。
僕は不特定多数の誰かに向けてではなく、やっぱり「あいつ」とか「あの人」とか「彼」や「彼女」の顔を思い浮かべながら曲を書いてきました。
その人と過ごした時間や、その人の暮らしを思って。
そして、そんな音楽を作りたいと思わせてくれる、人やMIIMIGURIの側にいられることをすごく嬉しく思っています。
恋をしていること
テーマである「葛藤」の話を。
MIMIGURIのための曲。
いつも、これはラブソングだと思って書いています。
僕は2014年にMIMIGURIの前身のDONGURIにジョインして、なんかずっとこの会社のことが好きです。すごいスピードで景色が変わっていくMIMIGURIにいつもドキドキさせられている。もっと知りたくて、柄でもなく難しい本を読んでみたり。
なんかいいとこを見せたくて、空回りしたり。変わらないことを願ったり。時に、嫌になって距離を置いてみたり。
それは、まるで恋のようだと思っています。
どれも、変わっていく恋人や環境の中で、うまく変わることができずに失ってしまったものを思って書いた曲です。
大学を卒業して、就職もせず音楽に打ち込んでいた頃。
当時の恋人が就職して、なんだか自分だけが大人になれずに、取り残された気持ちだった。
数年後、久々にあった彼女は大人びていて、見慣れない化粧で、とても暖かそうなコートを着ていた。
相変わらずな格好の僕に「寒そうね」と彼女は笑って、僕はその、わずか数ミリのコートの厚さに途方もない距離を感じていた。
クリスマスイブに書いているせいで少しセンチメンタルになってしまいました!
愛みたいなもので
MIMIGURIにいると、すごいスピードで成長し変化していくメンバーや環境の中で、自分だけが取り残された気持ちになることがあります。
みんな、見慣れないアカデミックな化粧で、分厚く賢そうなコートを着ている。
そして、僕はといえば、スウェット一枚で「これは裏起毛だから大丈夫!」という謎の理論で凍えながら戦っているような気持ちです。
そんな、いつかの恋みたいな葛藤。
僕は僕なりに理論とか数値ではない「愛」みたいなもので向き合っていきたいと思っています。
すごいスピードで進んでいるからこそ、次々に変わっていく車窓からの景色。
でも、ふと立ち止まってこそ見える、駅前の景色の変化にも敏感でいたい。
目も眩むような変化に心踊らせながら、通りに新しくできた店、道端に咲いた花、季節の変化にちゃんと気づきながら。
MIMIGURI Advent Calendarはこれにて終了!
表verでは、代表の安斎さんが普段はあまり話さない、経営者としての葛藤と衝動語ってしっかり締めてくれるので是非ご覧ください。