森の中2
先ずは、お鍋でお湯を沸かし、その間に食パンをトースターで焼きます。お湯が沸いたらウィンナーをお鍋に入れてボイルします。ウィンナーを茹でている間に目玉焼きを作ります。フライパンにオリーブオイルを挽き卵を二つ割り入れます。にゃん吉もねこっ汰も半熟の目玉焼きが大好きです。最後にレタスとトマトをカットして、お皿に綺麗に盛り付けたらにゃん吉の簡単ブレックファーストの出来上がりです。
「よし、完成だ。ねこっ汰朝食にしよう。」机にお皿を並べて一緒に「いただきます。」
ねこっ汰が一口トーストを頬張るとサクっとした食感と幸せな味が口の中いっぱいに広がります。そして半熟の目玉焼きもパクリ。ねこっ太の口の中は幸せのハーモニーが奏でられているようです。
「おいしーい。にゃん吉、今日の目玉焼きはいつもより半熟具合が良いよ。」ねこっ汰は素直な感想をにゃん吉に伝えます。
「ありがとう。今日は焼き時間を少し変えてみたんだ。ウィンナーはボイルしたから油を少しカットしてあるんだ。」にゃん吉は調理の説明を楽しそうに話します。
「簡単な物しか作ってないけど、おいしいって言ってくれてうれしいよ。」
「にゃん吉は色々考えながら料理をしているんだね。」ねこっ汰は感心しています。
「えへへ。今日はこれから街へ夕食の材料を買いに行くけど一緒に行く?」
「うん。楽しそうだから一緒に行くよ。」ねこっ汰はウィンナーを食べる前に答えます。
これから二匹はお出かけのようです。
そろって街へ向かいます。
「ねえにゃん吉、街に行って何を買うの?」
ねこっ汰の問いかけににゃん吉は紙を一枚見せます。
買い物リスト
・大豆ミート
・タマネギ
・赤パプリカ
・ナンプラー
・醤油、砂糖、ソース
・豆板醤
「ねこっ汰、僕は今夜ガパオライスを作ろうと思うんだ。初めて作るからワクワクしていて」歩きながら嬉しそうに話すにゃん吉。
「ガパオライスって知ってるよ。本で読んだけど遠い国の料理なんだって。」
「そうなんだよ。遠い国の料理だから材料も聞いたことがない物もあって。物知りのねこっ汰が来てくれて安心だよ。もうすぐ森の出口だ。あ!ぴーちゃん。」
森の出口。にゃん吉達の住む森には街へ行く出入り口があります。出入り口は常に森のお友達ぴーちゃんとその家族が不審な動物達が居ないか見守っています。森を自由に出入りするには、動物達自身の肉球印が必要です。これを忘れると街へは出かけられません。
「にゃん吉、交通肉球印持ってる?家を出るとき早く早く、急がなきゃって言って忘れ物チェックをしてなかったようだけど。」
ねこっ太汰が心配そうに、にゃん吉を見ます。
「ちょっと待って」ガサゴソガサゴソ、カバンの中を探すにゃん吉。交通肉球印が見つかりました。「あったあった。これで街へ行けるね。」二匹は笑顔で、出入り口に居るぴーちゃんに肉球印を見せ?、「行ってらっしゃい。」の一言をもらい出口を通過します。
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