
書活№423*自分はどうしたいだろう…とわからなくなってしまった人へ。
「東京でお茶するけど来る?」
そんなお誘いメールを1月2日に受信しました。
私の性格ってばとてつもなく面倒なのですが、乗り気な時とそうでない時の差が激しすぎるのです。そしてこの三が日は後者のそうでない時、つまり気持ちが落ちに落ちまくってました。
好きあらば「生とは、死とは」「生きている意味があるのか否か」「自分なんて…」そんな思考がひょこひょこと顔を出して来るではないですか。
これに付き合うとなると日常生活に支障をきたし、夢野久作や丸尾末広なんてものを読みたくなるから厄介。見るな触るなで不貞寝をしておりました。
お茶はしたい、でも行くまでがすこぶる面倒だけど、行きたいというのに波が来ない。悶々と考えておりましたところ、ふとある方法を思い出したのです。
年末最後の日に読んだこちら
「左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ(ネドじゅん 著)」
5ステップのうちの1ステップ目、呼吸法を試してみたのです。ざっくりいうと呼吸に集中すること。ヨガでいう呼吸に集中するというのに似ていますがよりイメージ化する感覚でしょうか。
私はヨガ初心者なので、大抵は呼吸の音だけを聞いて脳内の雑音を数分間小さくしてスッキリしておしまいです。本著の呼吸はそれよりももっと集中してからのようです。
とにかく著者の方の方法をイメージしていきます。こちら文章だけではなく可愛らしいイラスト入りでわかりやすく解説してくれるので、そのイラストを脳内アニメーションにし、それを頼りにイメージしました。それから続くステップを試してみたのです。
「行きたい、なんか面白そう」
モワッと浮き出た言葉を拾いあげたところで、早速「参加」の意向を返信。
な、なんだ!?この感覚は??
私は誰よりも面倒くさがりです。おまけに今回はテンション駄々下がり、かつ年末年始休暇中。睡眠を貪り尽くしたい欲が大勝利するのが常でした。しかし、私の本音のようなものが小さく小さく呟いた気がしたのです。
これが、著者のいうものなのか…どうかはわからないけれど不思議な感覚です。
そういえば、この本を読了してすぐ犬の散歩に出かけた時の話。やって損はないだろうからと疑い半分でステップ1からやってみました。いつもの散歩コースですが、風まかせ状態で進むことに。その間に某コンビニにも寄りたいと思うものの調べずに記憶で辿ることにしました。
特定のコンビニなのですが、確か数店あったはずなのでどこに行っても安心感はありましたが、頭の中で浮かんだ店舗は、普段通らない道にある店舗でした。
なんとなーく導かれてるのか、その店舗を記憶で辿っていたのかはわかりません。しかし、同行していた娘が足元にある小さな花を発見。
娘「この花はなんていうの?」
私「すみれかなあ?あ、たくさんあるね」
娘「この時期に咲くの?」
私「春のイメージがあるけど…わからないや、気が乗ったら調べて教えて〜」
娘「気が乗らないから調べないかもね」
娘の正直な回答に大笑いしつつ、久しぶりにのんびりと母娘の会話を楽しみました。だっていつもは学校に部活に友だちにと忙しい中学一年生の娘。
これは偶然だったのか必然だったのか、本著の通りのステップを試したのが一日目ですのでわかりません。しかし幸せな時間を過ごせたことは事実です。
ということで、今回のお茶のお誘いについてもやはりこの方法で試すことにした結果です。お茶に行って本当に良かったと思える時間を過ごしたのです。
初めてお会いする方もいたのですが、なぜかここ数日感じていたモヤっとを吐き出していました。誰にも相談することはないだろうと思っていたことだというのに、言葉にした途端に思い当たることにたどり着けました。
なんてことだ!?
まだ、私の脳内は騒がしくおしゃべりを続けております。いつか著者のような状態になるのかどうか、それは今はわかりません。ただ、時には自分の本音と向き合うことは大切だと感じた数日。
自分はどうしたいのだろう…とわからなくなってしまう人へ、おすすめの一冊です。
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