
11冊目*生き方はニーチェに聴け!(白取春彦)
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すべては、
哲学ってなんだ!?からはじまった
哲学、というと賢者か崇高な人々が選ぶ読み物というイメージが拭えない。延々と物事を考えながらにして全てをわかっているような雰囲気を漂わせる。
毛嫌いではない。
ただ私には早過ぎるだとか、似合わないだとか、どこかよその国のものだとかそんな風にして避けてきたのだ。
そんな人間に突然タイミングが訪れた。
芦田愛菜さんのインタビューを読み、同時期に非営利活動法人の「アーダコーダ」さんの取り組みを知り、フランス教育について読んだことで「哲学とは?」と疑問が湧き上がったのだ。
それに加えてネットで「日本の政治、経済、国民性」などを語らう番組を勧められて見ていた時にどこぞの教授だか准教授だかがこぞって「哲学」と言ったのだ。
もう躊躇うこともない!
手当たり次第納得いくまで「哲学」を調べたくなったのだ。
とはいえ、誰がどんなことを言ったかがわからないので昨年末から哲学の外枠をざっとまとめてある本を数冊拝読した。
すべての学問に通じるもの「哲学」
人間は、暇になったから考えはじめた。
これが哲学でそこからさまざまな学問が生まれたと書かれたものがあった。
勉学に関して苦手意識が強く、自分も含めて他人からも「勉強が出来ない、勉強が嫌いな人」と断定されている。(している)確かに成績は、酷い有様だった。
ただ、物を知りたいということと知った知識を教えたいという欲求は割とあった方だと思う。
学問の祖は哲学で、哲学は物事を考えることならば、私がやってきたことはなんだろう…。
ここでいう勉学は、辛く苦しいものではないはずだ。興味あるものに対して延々と取り組むことが勉学なのではないだろうか。
考えるだけではない、話し合うのだ。
話し、傾聴し、まとめて、また話す。
これの繰り返しでよいはずなのに、苦々しい思い出しかないのはおかしいと思う。
恨み辛みを長々書きそうなので一旦やめる。
ニーチェ先生、生きるって何でしょう?
哲学の面白さをもっと知りたいと次に選んだ本はニーチェだった。とはいえ彼自身が書いた文章ではないけれど、入門者の私にとっては噛み砕いた文章がちょうどいい。
ニーチェといえば、「神は死んだ」とか言う空恐ろしいことを言った人としてしかイメージがなく「生き方」について参考になるのだろうか?と疑問符が湧いた。
実際の彼は、生を隈なく楽しみ(一般的にマイナスの感情も含めて)実に人間そのものだったようだ。当時は「変人」扱いされたそうだが、現代でも同じような人として嫌煙されただろう。
そういう人物が現れたとしたら、私も目を合わせないと思う。ただし、言葉で非難しつつも心の大半は妬ましさで溢れている。
彼の考えは概ね、幼児期の行動や創造性に繋がっていく。確かに彼らには感服する。例えば段ボールの船を作って水に浮かばせたり、水たまりに入って踊りたいと言ったり…大人が「失敗するだろう」と思う事柄に対して挑戦するのだ。
結果は後付けで、過程を大いに楽しむ。
段ボールの船が沈もうが、水たまりで全身汚れて風邪をひこうが、その時を生きる。
変な話かもしれないが、我が子を産んで時々、宇宙の創造主でも産み落としてしまったのではないか?と思う事があった。しかし、今はなんとなくそれが止まった気がしている。
その理由は単純で、大人の私が好奇心の芽を積んでしまったようだ。社会で困らないように…と現在の社会常識を言い聞かせているうちにだ。
読み終わったあと頭を抱えてしまった。
好奇心旺盛であってほしい、だがはみ出しても欲しくない。
子どもだけではない、私自身もだ。
好奇心をなくしたわけではないが、明らかにそのチャンスを逃している。
なんともったいないことをしていたのだろう。
生を余すことなく体験したい欲求に駆られた。
まずは、本書にある「読書をして世界を広げること」今まさにしていることから「生きる」ことについて思うことにする。
生き方はニーチェに聴け!(白取 春彦)」 https://www.amazon.co.jp/dp/4799322303/ #読書管理ビブリア
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