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書活362日目*久しぶりに映画が見たい!

「玉梓が怨霊…」その言葉だけが記憶にあるこれは、南総里見八犬伝といえばというセリフだと認識しています。

安房、つまり今の千葉県館山市あたりが舞台。そこを訪れた際に母がこのセリフを徐に行ってきたのですが、私が生まれる前に人形劇があって、辻村ジュサブローさんの人形が怖くて綺麗だったそうです。

読んではみたいけれど江戸時代だから、古典ってどうも苦手意識が強いです。明治大正辺りの作家さんは好んで読んでますが、少し前の江戸以前は近寄りがたいイメージだったりします。

いずれまた、そんな感じで避けてきた八犬伝が映画になるとかで久しぶりに観たいかも…とアンテナに引っかかりました。

怨霊、正義、忠義、呪い、もうこれだけで私はご馳走様!と涎を垂れ流してしまうでしょう。

20代の頃、新橋演舞場で観た劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」あれがもういまだに忘れられなくて、松本幸四郎さん(当時は市川染五郎)、富田靖子さんほかもう何もかもが美しくて興奮したものです。

運命に翻弄されながらも足掻き抗い何かを手繰り寄せるその姿、日常では味わえない非現実感に悶えます。最後の絵姿が今でも瞼に焼きついて、耳の奥では拍子木が鳴るんです。

あんな興奮が味わえるかな、行きたいな。いけるかな、いつも「あ!行きたい」と思っているうちに数ヶ月過ぎているなんてザラにあるんですよね…。

映画はまたどこかで観られるとしても、舞台はそうもいきません。先々月の髪結新三も見逃してしまったし、今月の演目に「婦系図」があるので喉の奥で声を枯らしてしまっているくらい行きたいのですが、全ての土日に予定が入ってるという誠に残念な話です。

いつか観ようで逃したものがいくつもあります。あるのだけど、そればかりも追えない現実。せめて映画だけは…行きたいなあ。

みなさんは、最近映画にいかれましたか?

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シマコシマ
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