書活269日目*パートナーの土鍋が割れた、その時パートナーの反応は!?
土鍋を割ってしまいました。
我が家の冬の定番は、鍋焼きうどん。そのため夫が、一人前用の土鍋を購入してきました。
私は一気に一つの土鍋で作れば良いと思っているのですが、夫は形から入る人なので、土鍋が家族よりも多い数存在します。
その夫が購入した土鍋を割ってしまったのです。「肉豆腐」を作ろうと思い立ち、普段なら雪平鍋で作るところを、なんだか土鍋で作りたくなったのです。
具材と調味料をいれ、あとは蓋をするだけ。一つの土鍋は火入れをしました。もう一つ、と蓋を移動させたところ、気づけば蓋は土鍋の真上に落ちていました。
ぱっくり3つに割れた土鍋、具材は辛うじて割れた破片の土鍋たちに乗っかってました。汁気の多い調味料がほんの少しこぼれてしまいました。
仕方なしに代替えのスンドゥブをいれる器に移し、調理の続きを開始。
その間に割れた土鍋を処理していました。夫が帰ってきてなんと言われるか…まあ、責めはしないだろうと思いつつも、やはり購入したのは私ではないので罪悪感に苛まれます。
どっと疲れが押し寄せて、ため息が漏れます。空腹なのも相まって苛立たしくなりました。
そうこうしているうちに夫が帰宅。開口一番に土鍋の件を謝罪しました。
「どうしてそうなったの?」
彼はいつもそんな言葉から始まります。なんだか責められてる気がしてなりません。
いや、責められて当然なのかもしれませんが、ワザとやったわけではないことや、自分のものを壊されたとしてもまずは言うことがあります。
私の常識と彼の常識が一番ぶつかる時がやってきました。しかし、今日は疲れと空腹と申し訳なさでいっぱいで反論する気も起きなかったのです。
状況を報告すると
「ああ、そういうことね。うんあれ安物だし、冬場になればまた売り出すと思うよ。怪我がなかったんでしょ?それだけで十分だよ」
彼の真意を、彼の言葉で初めて聞いた気がしました。
そう、私はいつだって、彼の言葉を奪い取り怒りに任せて思いの丈をぶつけます。そんな言い方じゃなくて最初に「大丈夫か?」って聞けないのか?私はそう思っていました。
彼もその時は、「責めてないよ」と言うばかりで口をつぐんでしまいます。そりゃそうです。責め立てられてはどうにもならないのでしょう。
なんて愚かな事をしてきたのやら…。
ちなみにですが、私たち夫婦は、気持ちを言葉で表現するのが下手くそ同士です。責め立てるのも「ある日突然、我慢の限界が来た」時。
ここぞとばかりに言わなければ、表現のチャンスを逃してしまうと思ってしまうのです。
真意を聞くには、やっぱり相手からの言葉を待たないといけないのだと思った日でした。優しさに包まれて食べた肉どうふは、最高でした。自画自賛。